むンド癟景 2021-2025

倩竺の、颚に吹かれお幟星霜。ラむタヌ坂田マルハン矎穂が、南むンドのバンガロヌルベンガルヌルから発信

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🌟幎前たで、我が家の「日本米」は、幎に䞀床のニュヌペヌクで調達するカリフォルニア産コシヒカリの「田牧米ゎヌルド」ず、䞀時垰囜時の日本でランダムに賌入するお米によっお、賄われおいた。

しかし、空を飛べない昚今。あらゆる海倖調達の圚庫が尜きたあずは、すべおをむンド囜内で調達しおいる。日本米の調達先は、北むンドのりッタル・プラデヌシュ州にある「アラハバヌド有機蟲業組合」だ。昚幎より、ここで生産されおいる合鎚補法のあきたこたちなどが、我が家における「日本食」の䞻食。滋味にあふれるおいしさで、満足しおいる。

【アラハバヌド有機蟲業組合】
http://ashaasia.org/aoacindia.org/aoac/

お米は埓来、ル・クルヌれの鍋で炊いおいたが、先日、DASTKARの手工芞品バザヌルで、新しく円柱状の「炊飯甚」の石鍋を賌入しお以来、その炊け具合のよさに感動し、毎回、利甚しおいる。北東むンドはマニプヌル産の石鍋は、むンド移䜏圓初から愛甚しおいたが、炊飯専甚鍋を賌入するのは初めおだった。

さお、アラハバヌド有機蟲業組合からは、月に䞀床、泚文祚がメヌルで送られおくる。オンラむンで賌入できないのは䞍䟿だず思う䞀方、時節に応じた情報を届けおもらえるのは、今ずなっおは、懐かしい感じでもあり、぀い最埌たで読み入っおしたう。

特に、「線集埌蚘」は、担圓の方の心がこもっおいお、これたでも䜕床か、感銘を受け぀぀読んだ。

今回は特に匷く、わが琎線に觊れた。

ロックダりンから䞀幎経った珟圚。思い通りにこずが運べないなか、日垞生掻を営む䞊で䞍可欠なものは、矎味しい「食べ物」ず「蚀葉」だず思うずされたあず、「蚀葉」に぀いおを蚘されおいる。

ご自身にずっお、力ずなっおいる「蚀葉」ずしお、詩画家の星野富匘の「枡良瀬川」にある描写が匕甚されおいた。

子どものころ、枡瀬川の岞蟺で遊んでいた星野氏は、うっかり川の䞭倮たで流されおしたった。元いた岞に戻ろうずするも、流れは激しく、あがけばあがくほど、氎を飲み、溺れかけた。  ず、ある瞬間、「䜕もあそこに戻らなくおもいいんじゃないか」ず気づき、方向転換をし、䞋流に向かっお泳いだ。ほどなくしお、足をおろすず、川底は股ほどの浅さだったずいうお話だ。

「流されおいる私に、今できるいちばんよいこずをすればいいんだ」ずいう蚀葉は、この通信メヌルを通しおも、わたしの心を揺さぶった。

揺さぶったず同時に、実は数カ月前から曞こうず思っおそのたたになっおいた゚ピ゜ヌドを、改めお思い返させられた。

🐊わたしは、Twitterのアカりントを開蚭しおはいたものの、10幎ほど、あたり䜿っおいなかった。発信源が増えすぎたずいうのもあるが、Twitterの䞭の「暎蚀」や「毒」が目に飛び蟌んでしたい、情報の取捚遞択が難しくなったからだ。

しかし去幎、むノェント告知に䌎い、ミュヌズ・クリ゚むションのアカりントを新芏で蚭眮したこずで、ここ数カ月、個人のアカりントも芋盎し、䜿い始めおいる。今では、フォロヌ先を芋極められるようになり、ストレスはないが、最初の数週間は、うっかり「芋るんじゃなかった」的な぀ぶやきを目にするこずが続いた。

気軜に蚀葉を発信できるがゆえの危険性は、わたしが敢えお蚀うたでもない。酩酊しおの独り蚀であれ、寝がけたずきの暎蚀であれ、䞀瞬にしお掻字ずなり、䞖界䞭を駆け巡る。暎蚀や誹謗䞭傷の応酬が、閉塞感に満ちた䞖界に蔓延しお、誰かの心を深く突き刺す。昚幎は、それが理由で自害した人も倚かったように思う。

そんなニュヌスを目にするに぀け、思い出すのは、高校時代、倧孊受隓甚に賌入した参考曞だった。

📕わたしは、もちろん、すべおの教科曞の類を保存しおいるわけではないが、倧切な本は、ずっず䞀緒だ。この参考曞にあるいく぀かの䜜品の抜粋は、教科曞にある䜜品ず重耇するものも含め、今でもわたしの心に残っおいる。

『セメント暜の䞭の手玙』葉山嘉暹、『野火』倧岡昇平、『矅生門』芥川韍之介、『舞姫』森鎎倖、『山月蚘』䞭島敊、『走れメロス』倪宰治、『がろがろな駝鳥』『レモン哀歌』高村光倪郎、『氞蚣の朝』宮沢賢治、『はじめおのものに』立原道造、『蚀葉なき歌』䞭原䞭也  。

今、パラパラずペヌゞをめくりながら、぀぀、䟋に挙げようずしたら、次々に、圓時の心に染みた文章が飛び蟌んでくる。

䞭でも最も深く心に残っおいるのは、暙題の倧岡信による『蚀葉の力』だ。

わたしは、寡黙である䞀方で、饒舌だ。饒舌な時、ずおも口が悪くなる時がある。やれやれ、高校時代にこれを読んで反省したはずなのに、未だに蚀葉が悪いのだ。本圓に心に刻たれおいるのかず、自分に突っ蟌みたくなるが、ずもあれ、この文章に、心底、感銘を受けたのだ。

無論、蚀葉のたずえ  ずいうよりは、「桜色の出どころ」の事実に驚愕した、ずいったほうが正しいかもしれない。

鉛筆の線は、高校時代のわたしが、雑に匕いたもの。わたしが「埗も蚀われぬ」ずいう衚珟を奜んで䜿うようになったのは、この文章に起因しおいる。関心のある方は、短い文章に぀き、お読みいただければず思う。

倩に唟すれば我が身に返る。

自分の吐く蚀葉は、自分が吐かれお心地よいか。改めお問いながら、生きたい。

🌞 🌞 🌞

『蚀葉の力』倧岡信

人はよく矎しい蚀葉、正しい蚀葉に぀いお語る。しかし、私たちが甚いる蚀葉のどれをずっおみおも、単独にそれだけで矎しいず決たっおいる蚀葉、正しいず決たっおいる蚀葉はない。ある人があるずき発した蚀葉がどんなに矎しかったずしおも、別の人がそれを甚いたずき同じように矎しいずは限らない。それは、蚀葉ずいうものの本質が、口先だけのもの、語圙だけのものだはなくお、それを発しおいる人間党䜓の䞖界をいやおうなしに背負っおしたうずころにあるからである。人間党䜓が、ささやかな蚀葉の䞀぀䞀぀に反映しおしたうからである。

京郜の嵯峚に䜏む染織家志村ふくみさんの仕事堎で話しおいたおり、志村さんがなんずも矎しい桜色に染たった糞で織った着物を芋せおくれた。そのピンクは淡いようでいお、しかも燃えるような匷さを内に秘め、はなやかで、しかも深く萜ち着いおいる色だった。その矎しさは目ず心を吞い蟌むように感じられた。

「この色は䜕から取り出したんですか」

「桜からです」

ず志村さんは答えた。玠人の気安さで、私はすぐに桜の花びらを煮詰めお色を取り出したものだろうず思った。

実際はこれは桜の皮から取り出した色なのだった。あの黒っぜいご぀ご぀した桜の皮からこの矎しいピンクの色が取れるのだずいう。志村さんは続いおこう教えおくれた。この桜色は䞀幎䞭どの季節でもずれるわけではない。桜の花が咲く盎前のころ、山の桜の皮をもらっおきお染めるず、こんな䞊気したような、えもいわれぬ色が取り出せるのだ、ず。

私はその話を聞いお、䜓が䞀瞬ゆらぐような䞍思議な感じにおそわれた。春先、間もなく花ずなっお咲き出でようずしおいる桜の朚が、花びらだけでなく、朚党䜓で懞呜になっお最䞊のピンクの色になろうずしおいる姿が、私の脳裡にゆらめいたからである。花びらのピンクは幹のピンクであり、暹皮のピンクであり、暹液のピンクであった。桜は党身で春のピンクに色づいおいお、花びらはいわばそれらのピンクが、ほんの先端だけ姿を出したものにすぎなかった。

考えおみればこれはたさにそのずおりで、朚党䜓の䞀刻も䌑むこずのない掻動の粟髄が、春ずいう時節に桜の花びらずいう䞀぀の珟象になるにすぎないのだった。しかしわれわれの限られた芖野の䞭では、桜の花びらに珟れ出たピンクしか芋えない。たたたた志村さんのような人がそれを暹朚党身の色ずしお芋せおくれるず、はっず驚く。

このように芋おくれば、これは蚀葉の䞖界での出来事ず同じこずではないかずいう気がする。蚀葉の䞀語䞀語は桜の花びら䞀枚䞀枚だずいっおいい。䞀芋したずころぜんぜん別の色をしおいるが、しかし、本圓は党身でその花びらの色を生み出しおいる倧きな幹、それを、その䞀語䞀語の花びらが背埌に背負っおいるのである。そういうこずを念頭におきながら、蚀葉ずいうものを考える必芁があるのではなかろうか。そういう態床をもっお蚀葉の䞭で生きおいこうずするずき、䞀語䞀語のささやかな蚀葉の、ささやかさそのものの倧きな意味が実感されおくるのではなかろうか。矎しい蚀葉、正しい蚀葉ずいうものも、そのずきはじめお私たちの身近なものになるだろう。

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