インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

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このごろはもう、いくつもの並行する世界〈パラレルワールド〉を、ふらふらと行き交いながら、生きているような気がする。

緑豊かな庭の木漏れ日を眺めながら、天井のファンが回る音、鳥の囀りに耳を傾け、猫らを眺める平穏。

iPhoneに軽く触れれば、異国での、母国での、屈託のない会話に溶け込むことさえできる。

しかし今このときにも、酸素を、病床を、求める人があちこちに溢れている。身も心も、休まることなく、働き続ける人がいる。

昨日の、2本目のワクチンの余韻で、今日は首や肩が凝っている。身体全体がだるい。

ゆっくりと昼寝でもしたいところだが、脳が少しも休まらない。

この先いったい、どうなるのか。いったいどれほど続くのか。誰にもわからない世の中で。

この異種株は、昨年とは全く違う。普段から健康な人も、感染対策をきちんとしていた人も、若者も、たちまち重篤となる。そして、回復が遅い。身近にも、そういうケースが増えている。

この大きな感染のうねりが、あと数カ月で落ち着くとは、到底思えない。日本で広がる可能性もある。

東京オリンピック、中止にしては、もらえないだろうか。我が祖国。福島の原発事故処理をして「アンダーコントロール」という虚言で勝ち取った開催権。実施が決まる前から一貫して反対し続けてきたけれど。

あと2カ月後に誰が集まる? 集まれる? 今や狂気としか思えない。

選手や関係者にとって辛すぎる決断だろうが、今は、医療と窮地に立たされている人の救済に、専心してほしい。

考えるほどに、途方に暮れる。

……とりあえず、昼ごはんの準備でもしよう。

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