インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

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去年の3月下旬にインドがロックダウンに入って以降のパンデミック世界。昨年7月ごろの第一波、そして今年5月ごろの激しい第二波という、大きな起伏があり、その周辺で活動していた。

飛行機に乗っていないとはいえ、カビニのジャングルを旅したり、ハンピで時空を超えたりもした。たくさんの動画を作り、無数の文字を記し、働いたり、遊んだりした。

そんな全てが、なぜか渾然一体と混沌で、出来事が順番通りに並ばない。茫洋と掴みどころがなく、長かったような短かったような捉えどころのない時間。

そもそも季節の変化に浅くメリハリのない気候のバンガロールゆえ、意識的に節目を作らねば、歳月は淡々と流れる。そんな中にあって、このパンデミック世界は、節目をも曖昧にする。

確実に、2年近くの歳月が流れているのに、そんな気がしない。この違和感に包まれているのは、わたしだけではない……と思いたい。

あれもやろう、これもやろうと、課題やテーマはたくさんあったはずなのに、手をつけられないまま、2021年が幕を閉じようとしている。それはそれで、いいのだ……と思う一方で、自分自身のモチベーションが低下していることを自覚する。

罪深いほどに、心地のよい高原の風が吹くこのバンガロールにて。在るがままに任せていたら、日がな一日、本を読んだり映画を見たり、猫らとダラダラ過ごしたり、おいしいものを作って食べて、今より軽く10キロは増量して、何もかもが面倒になるだろう。

そもそも、そういう事態に陥りやすい年齢につき。どの程度、自らを鼓舞すべきなのか。心身ともに、自分の取り扱いが、今は一番、難しい。

🎸写真は、BOOK SOCIETYの文字が刻まれた、しかし今は、HARD ROCK CAFE。

1912年に設立されたこの建物は、英国統治時代、キリスト教関連の書籍や教科書、文房具などを作成していたという。やがて、カンナダ語の聖書が作られるようになり、図書館としても機能していようだ。

わたしがバンガロールに移住したばかりのころは、コーヒーショップのバリスタ・カフェが入っていたが、2007年にハードロック・カフェとして生まれ変わった。とても好きな建築物で、目にするとつい、写真を撮ってしまう。

🍔HARD ROCKなハンバーガーとともに、歳月の流れを噛み締める。
➡︎ https://museindia.typepad.jp/2021/2021/08/hrc.html

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