インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

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🎂昨日、久しぶりに、「トムズ・ベーカリー/Thom’s Bakery & Supermarket」、通称トムズに立ち寄った。

店に入るなり「ああ、クリスマスが来る」と実感する。2005年11月にバンガロールへ移住し、最初に食材を購入するために訪れたのが、この店だった。どんなに新しい店ができても、バンガロールの老舗スーパーマーケット兼コンビニエンスストアであるトムズを愛するバンガローリアンは少なくない。わたしもその一人だ。
(以下、昨年の記録から転載)

ケララ出自のクリスチャンにより1962年に、ベーカリーとして創業されたこの店。従業員もまた、その大半がケララ州のクリスチャン・コミュニティが出自だ。西暦52年という早い時期に、インドにキリスト教をもたらしたとされるキリスト十二使徒の一人、聖トマスに因んでの「トムズ」だろう。ローカルのクリスチャンの中には、この店のことを、故に「トマス」と呼ぶ人もいる。

店内には生鮮食品や乳製品、加工食品、各種調味料に日用消費財とあらゆるものが揃っている。リカーショップも併設されており、新銘柄のアルコールは大抵入手できる。売れ筋の商品については、店のお兄さんに聞くと的確に教えてもらえる。外には果物店も併設されている。

創業当初は、ベーカリー&カフェだったこともあり、素朴な味わいのパンやケーキ、スナック類が豊富。「昭和テイスト」なドーナッツが安くて美味。毎週金曜日のミューズ・クリエイションの集いの日には、お菓子を焼いてきたが、自分で作らないときには、トムズのドーナッツを買い、ふるまったものだ。

2010年前後、バンガロールでは、小売業のテストマーケティングが全国の都市部に先んじて行われ、数々のスーパーマーケットの旗艦店が一気に林立した。トムズの行く末を案じたものだが、杞憂だった。新しいスーパーマーケットが数年のうちに淘汰されても、昔と変わらぬ風情のまま、多くの人々に利用されている。

イースター、そしてクリスマスの時期には、普段に増して込み合う。昨日も、店内に入った途端、2005年に初めて訪れたときと変わらぬ世界が広がっていた。昔ながらのクリスマスケーキ(プラムケーキをアイシングでコーティングしたもの)の風情に、毎年、安心させられる。

この界隈のクリスチャンにとって、クリスマスケーキといえば、この茶色いプラムケーキなのだ。ドライフルーツやナッツ類が入ったもので、ラム酒の風味が利いているものもある。このほか、クリスマスの時期に食べられるローズ・クッキーやKulKulsと呼ばれる菓子類なども山と積まれている。

最後の写真は、バンガロール在住、クリスチャンの画家、ポール・フェルナンデス氏の本に描かれた1970年代のトムズ。パンタロン姿の男女が、時代を映している。我が家の近所には、彼のショップ&小さなミュージアムがあり、バンガロール土産に好適な絵画やグッズもある。以下の記録は、彼の講演を聞きに行ったときのもの。

◎昔日のバンガロール、ゴア、ムンバイの情景を慈しみ描く。

https://museindia.typepad.jp/2017/2017/11/paul.html

◎aPaulogy Gallery

https://apaulogy.com/

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