インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

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郊外のThe Oberoi Rajvilasから車を走らせ、ジャイプル中心地にあるTaj Rambagh に隣接するTaj Sawai Man Mahal へ。今回、YPOバンガロール参加者の大半が、このホテルに滞在している。

米国ニューヨークを拠点とするグローバル組織のリーダーシップコミュニティであるYPO。140カ国以上に支部があり、約34,000以上のメンバーを擁する。2016年に夫が正会員として、わたしは伴侶会員として属することになった。以来、数え切れないほどのプライスレスな経験をしている。

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前回、2017年のジャイプル旅もまた、YPO主催によるものだった。ジャイプルのマハラニ(王妃)と晩餐のテーブルを共にしたり、ボリウッドのスーパースター、シャールク・カーンと写真に収まったり、インド国軍の元帥、General Bopin Rewatの話を聞いたり、ラジャスタンの豪奢な宴を楽しんだり、世界最大の義足作りNGOのJAIPUR FOOTを訪れたり……と、いずれもかけがえのない思い出だ。

さて、ジャイプル文学祭に合わせて実施された今回のYPOバンガロール支部のリトリート。折しも、YPO ASEANの面々がジャイプル来訪中ということもあり、合同でのプログラムも催された。

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この日のカンファレンスの登壇者の中でも、印象に残ったのは、インド政府官僚のAmitabh Kant氏。インド政府の公共政策シンクタンクである「NITI Aayog」の二代目CEOでもあった同氏。語り口調の確かさ、淀みなくわかりやすくポイントを語る話術が圧倒的だった。昨年、インドで開催されたG20において「使者emissary」を務めた彼の、G20における各国の「駆け引き」に関する裏話は、非常に興味深く引き込まれた。

一般には報道されない背後にて、無数のドラマが展開されているのだろうことが具体的に連想される。

彼はまた、2002 年にインド政府が開始した国際観光キャンペーン「Incredible India」においても尽力。特にケララ州の観光促進に際しては、多大なる貢献をした模様。我々夫婦が米国在住中の2004年にインド旅をした際、初めてケララ州を訪れたが、そのころより、海外からの旅行者も急激に増えていた……と、話は尽きぬ。

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続いて、作家であり外交官でもあるAmish Tripathiの登壇。インドの神々を題材とした作品を多数、生み出している彼が、外交や政治を語る際に引き合いに出すインドの歴史や文化、伝統にまつわる説明は、時空を超えて話が広がったり収束したりして、興味深い。

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その後のパネルディスカッションでは、YPOバンガロールの友人、Umang BediやHari Marar が登壇。これからのインドについて、ASEANメンバーに向け、歯に衣着せぬ率直な意見が交わされた。さまざまな業界を代表し、この国を牽引する優秀な人々の、それぞれの経験に基づいた話を聞けることは、実に有意義。(公表されている統計としての)数字のまやかしと現実。悲観と楽観。一つのイデオロギーに偏らない、多様な見方を学ぶことで、自分自身の立ち位置や表現についても考えさせられる。

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ちなみにこのカンファレンスのタイトルになっているCHAK DE INDIA! とは、2007年に公開されたシャールク・カーン主演の映画から取られている。インドの女子ホッケーチームを巡るサクセス・ストーリーで、大ヒットした。日本語で言えば、「がんばれ、インド!」「行け行け、インド!」といったところか。わたしたちも映画館へ観に行った。

[ラジャスターン旅 01@ジャイプル] 稀有な体験の数々。YPO主催のイヴェント参加の数日(2017年12月)
https://museindia.typepad.jp/2017/2017/12/jaipur.html

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