インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

Bb3fa1b9-2f94-473d-a1dc-d5b34c5c831c

IMG_5974

IMG_5983

10日前の旅の記録を、ようやく完了。日々、記しておきたい出来事があふれるインドの日常。溢れかえってオーヴァーフロー。1日2000文字程度で収まるわけもなく、毎日綴っても断片だ。このごろのわたしは、古代遺跡や寺院などへの関心が強まっている。ゆえに、間が空いてしまったが、この記録は残しておきたい。

2泊3日のリゾート滞在を終え、わたしたちは2台の車に分かれてバンガロールへ戻ることにした。急いで戻る必要があるメンバーは他の1台に、わたしは別の寺院へ立ち寄るというArchanaの車に乗せてもらった。

目的地は、リゾートのあるSakleshpurからさらに南西へ車で2時間ほどの場所にある。西ガーツ山脈の懐にあるクッケ・スブラマーニャ寺院 (Kukke Shree Subrahmanya Templ)だ。バンガロールとは反対方向だが、せっかくの機会。腰痛があるので、長距離ドライヴは控えるべきかとの思いも脳裏を過ぎったが、①Archanaの車はファーストクラスの如き快適さ ②ドライヴァーの運転が上手 ③昨今のインドの道路事情はかなり向上している……という3点において問題ないと考え、同行させてもらったのだった。

結果、これもまた稀有な経験だった。ちなみに、この旅のあと、腰痛はかなり軽減している。4つもの寺院を巡ったご利益か、素足で温まった石を歩きパワーを享受したおかげか、とにかくここ数カ月の間で最も調子がよい。ありがたい。

地図を見れば、海に面した街、マンガロールがすぐそばだ。デカン高原の西側、海岸線に沿うように、南北およそ1,600kmに渡って伸びるこの西ガーツ山脈も、2012年にユネスコ世界遺産に指定されている。標高約1,000〜2,690mの山々が連なるこの周辺は、地球上で8つの「生物多様性ホットスポット」の1つだとのこと。絶滅危惧種の動植物がが少なくとも325種生息しているらしい。あまりにもダイナミックすぎてよくわからない。

IMG_5992

IMG_5988

IMG_5989

そんな広大な西ガーツ山脈の一隅に横たわる山道を通過して、クッケ・スブラマーニャ寺院へ。Archanaの家族、そして夫の家族にとっても、ここは先祖代々祀っている菩提寺のような存在で、Archanaは子供のころから毎年訪れているという。多くの巡礼者がひしめき合って参拝する中、彼女をよく知る僧侶の案内で、安全にご本尊の近くまで導いていただく。薄暗い祠の中に浮かび上がる黄金色の御神体。灯火の光を受けて、夢のように幻想的だ。

人々の喧騒も、マントラの唱和も、鐘の音も、すべてが夢心地に渦巻く。

IMG_5993

スクリーンショット 2024-03-19 午後2.49.41

IMG_5998<br /聞けばここは、ヴァースキ(Vasuki/八大龍王の一神「和修吉」)と呼ばれる蛇の神様を祀っているという。蛇……! わたしとArchanaは、同じ年齢で、同じ巳年(へび年)。これもまた、ご縁だと感じ入る。ちなみに彼女は、元ミス・インディアであり、かつては 弁護士でもあった才媛だ。インドの伝統文化などを伝えるSTUDIO MUSEの動画を作っていた時、彼女がモデル時代に撮影した写真をシェアしてくれた。それを動画にしている。彼女の内なる美しさが滲み出た、やさしい写真ばかりだ。

今回の旅。Archanaのおかげで、短時間ながらも3つの寺院を堪能することができた。本当にありがとう。

IMG_5691

🇮🇳インドの多様性を映す、各地の伝統衣装に身を包んだ母と子の姿

Posted in , , ,

コメントを残す