インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

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東京滞在は1週間。今回ばかりは、「自分一人の時間」を確保したく、今日は丸ごと自分のために。半年前の一時帰国時に「着物」に目覚めたものの、着物まわりの小物類を揃えておらず、もう少し整えようと、東京では着物デーを設けることにしていた。

折しも、リユース(中古)着物の専門店が、予約制で展示会をしていることを知り、福岡にいる間に予約をしていたのだった。場所は浅草。予約時間より30分ほど早く到着したので、浅草寺へ立ち寄る。

大勢の外国人観光客に紛れて、わたしもすっかりインバウンドなツーリストと化している。記念撮影をしている人たちにお願いして、写真を撮ってもらうなど、ワンダフルなジャパンを満喫だ。

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おみくじを引く。一番から百番まである観音御籤。

99番。大吉。

わあ、うれしい! と思った刹那、初めて浅草寺へ来ておみくじを引いた時のことを思い出した。あれは上京してまもないころ、いや就職活動のために大学4年の夏休み、1カ月東京に滞在したときのことだったか。当時のボーイフレンドと一緒に訪れ、おみくじを引いた。

「凶」だった。

「凶」を引いたのは、多分、後にも先にも、このときだけだった気がする。

次に訪れたのは、2002年。夫と結婚した翌年に出版された拙著『街の灯』のセールスと結婚報告を兼ねた日本旅のときだ。あのとき、わたしはおみくじを引いただろうか。引いたとしても、多分、吉とか中吉とか、そういうあたりさわりのないものだったはず。

「大吉が出たからといって油断をしたり、また高慢な態度をとれば、凶に転じることもあります。謙虚で柔和な気持ちで人々に接するようにしましょう。また凶が出た人も畏れることなく、辛抱強さを持って誠実に過ごすことで、吉に転じます……。」

と、善き心得も記されている。結局は、何が出ようと、我々は我々が在るがように、なっていく。しかし今回は、単純に、直球で、「大吉」がありがたくうれしい。

ここでおみくじを引くのは、もう、これが最後だろう。このまま生涯、大吉気分で人生を過ごしたい。

お線香を買い、護摩木を買い、線香の煙を浴びるだけ浴びて、お参りをする。境内の中にあるひっそりとした「浅草神社」にも立ち寄って手を合わせる。

図らずも、心して拝む時間を得ることができて、よかった。

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