インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

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今は7月22日の朝。無数の鳥の鳴き声で目が覚めた。バリのウブドゥの町外れ、川のほとりの緑に包まれたリゾートに、昨夜、到着した。移動の多かった旅の前半を終えて、残る4泊は、この楽園で過ごす。32年前、初めてバリを訪れた日のことを思い出しつつの旅。

すでに昨日までの出来事が、過去に流れ去ろうとしているが、忘却せぬようあと3回ほど、記録を残しておきたい。

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ホテルの庭からも眺められたプランバナン寺院群。その姿は、バルセロナのサグラダファミリアを彷彿とさせる。彼方に見られた寺院だが、車でわずか10分足らずで到着。夕日を背に受けてまばゆい姿だ。

寺院群の大半はヒンドゥー寺院のようだが、周辺には仏教寺院もあるようだ。寺院群の中核をなす最大規模のプランバナン寺院は、古代ジャワ最大のヒンドゥー寺院で、ユネスコ世界遺産にも指定されている。ボロブドゥール寺院と並んで、インドネシアを代表する遺跡だ。

建立されたのも、ボロブドゥール寺院と同じ時期の8〜9世紀。その後、16世紀の大地震で倒壊し、放置されていたものが、19世紀に「再発見」されて、20世紀に修復が進められたとのこと。調査に関しては、ここもまた、ラッフルズの指揮があったようだ。

再発見された当時、塔の上部は倒壊しており、石材は散らばっていた。石は周辺の家屋建築に使われ、彫刻品などはオランダ人居住者に持ち去られたとの記録もある。植民地時代お決まりの展開だ。

曼荼羅に通じる正方形の敷地内には、3つの大きな祠堂と、その前に小さめの祠堂が鎮座する。大きな祠堂は、「トリムルティ(三神一体)」で、中央の巨大な祠堂はシヴァ神を、北側がヴィシュヌ神を、南側がブラフマーを祀っている。

そして、それぞれの祠堂の前に、各神のヴァーハナ(乗り物)であるナンディ(乳白色の牡牛)、ガルーダ(炎の神鳥)、ハンサ(白いガチョウ)が祀られている。

ハスの花を携えた、世界を守る方位神、ローカパーラの麗しく。「プランバナン・モチーフ」と呼ばれる、左右を聖木に囲まれたシンハ(獅子)の姿も美しい。

真っ暗なシヴァ神の祠堂に入った瞬間、他のツーリストがシヴァ像を照らしてくれた。神々しい姿が浮かび上がる。
インドでは、靴を脱いで詣るヒンドゥー寺院。土足のままでいるのが憚られて落ち着かない。いつのまにか、我が心身に、インドがすっかり染み込んでいる。

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