インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

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夕暮れどき、プランバナン寺院を離れてホテルに戻った。

西の空に夕日が沈むのを眺める。東の空に丸く輝く月が昇るのを見る。しばし部屋で休んでのち、再びプランバナン寺院へと向かう。今回、この地を訪れた最大の目的である『ラーマーヤナ』の舞踏を見るためだ。

インド二大神話のひとつ『ラーマーヤナ』については、これまで幾度となく記してきた。北インドのコーサラ国アヨーディヤに生まれた王子ラーマ。王位継承の地位を追われ、妃のシーターと弟ラクシュマンとともに都を去る。

ところがあるとき、シーター姫は、ランカ島(現在のスリランカ)に暮らす魔王ラーヴィナに誘拐される。ラーマとラクシュマンが二人でシーター姫を探す旅の途中、ハンピの岩山にて、頼りになるマッチョな男、ハニュマーン(猿の王様)に出会う。

我らが暮らすカルナータカ州のハンピは、ハニュマーンの生まれ故郷で、わたしのお気に入りの寺院はラーマとラクシュマンが、ハニュマーンに出会った場所なのだ……ということは、先日も記したばかり。ちなみに日本の桃太郎は、この『ラーマーヤナ』に着想を得ているのではないかと思われる。

インドから離れたジャワ島の古都にて、月光降り注ぐヒンドゥー寺院を背景に、ラーマヤナ舞踏を眺める奇縁。この夜のこともまた、定められていたのだろうかと思わされる幻想だ。

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舞踏はコミカルな要素も見られ、子供も楽しめるエンターテインメントとなっていた。ハニュマーンの大暴れっぷりがハイライト。他の演者とは異なる独特の運動能力で、ダンサーというよりはアスリートの敏捷性だ。舞台に近い正面席を選んでいたのだが、ハニュマーンの「放火」による、盛大な花火の熱が伝わってきた。

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終演後は、お疲れな演者たちとの記念撮影タイムも準備されており、我々もステージへ。わたしはハニュマーン青年とツーショットをお願いした。

「わたしたち、インドから来たの。あなたの故郷のある州に住んでるのよ」と伝えたが、理解されていなかった模様。

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それはそうと、わたしはついつい落ち着きなく動いてしまいなことから、夫から「モンキー」と呼ばれることがある。それはないだろ、と思っていたが、この写真に、自分の中のモンキーを見た。🐒

このハニュマーンとわたし、とても似ている気がする。お面すら被ってないのに。

大暴れは控えて、もう少し、落ち着こう。

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