インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

火曜に始まった4バスルームの破壊工事は4日間で一旦終了。轟音に包まれながら、家中に舞う埃を掃除しつつ、わたしの人生って、どうしてこうも、しばしば埃まみれなんだろう。

新居の工事が完了した後も、近所の工事現場から流れ込む埃にやられ続けてきた。都度、安部公房の『砂の女』を思い出しつつ掃除をする。安部公房を大学の卒業論文に選んだときから、わたしは『砂の女』の宿命を背負ってきたのかとさえ思う。砂漠に憧れて、モンゴルを旅したこともあり。

昨日からは並行して上下水道の配管取り付けも開始している。この作業はバスルーム(トイレ)工事の肝となる。いや、家全体の肝と言ってもいいだろう。この工事が不全だと「水漏れ→再びタイル破壊で補修」となる。ゆえに、信頼のおける職人に頼まねばならない。幸い、自分の仕事に自信を持っている風のマッチョなお兄さんたち。クロスフィンガー🤞

1枚目の写真。すさまじき瓦礫の山。地下駐車場に一旦運び込まれた、我が家4バスルームの破壊の結果である。この場所を確保するだけでもドラマだったが、大幅割愛。これらをショベルで掬っては器に入れ、頭に載せて運び出すのである。家の中が埃まみれになって何ら不思議はない。午後6時に全員が撤収したあとは、埃を掃き、掃除機&モップをかける。メイドはすでに帰宅しているがゆえ。ジムに行く代わりにエクササイズをしているのだと自分に言い聞かせている。これだけ動いても、痩せることはないのがミステリアス。

猫らが過ごす庭とのコントラストが強烈。

それはそうと、ここ数日は、福岡の母のことも気がかりであった。水曜日の朝、ケアマネージャーさんから電話があった。LINEでのやりとりはしているが、電話がかかったのは初めて。緊急事態かと動揺しつつ、電話に出る。なんでも、母がマンションのエレベータで転倒したとのこと。ちょうど週に2回のケアセンターへ行くために外に出ようとしていたときだったので、そのままお迎えの車に乗りケアセンターへ行ったという。

妹は仕事中で電話がつながらなかったこともあり、わたしの方に連絡をくれたことから、直後ケアセンターへ連絡をした。母が体操を目的として通っているケアセンターは、実家から車で数分の場所にある整骨院に併設されている。普段は体操のあとにマッサージなどをしてもらえるのがとてもありがたいのだが、今回は、本当に助かった。電話をしたところ、ちょうど診察が終わったところだった。

到着してすぐにドクターが診てくれ、レントゲンを撮り、骨に異常がないことを確認、薬を処方してくれた。診察が終わったころ、妹が仕事を終えて迎えに行ってくれたので、一安心した。母は昨年も転倒し、顔をぶつけていたのだが、幸い軽傷ですんだ。今回も、打撲痛はあるようだが、自力で歩けている。骨は弱くないようで助かった。

母は軽度の認知症があることから、1年半前に「要介護認定1」が下りた。一時帰国の際、諸々、試行錯誤しつつ、妹とともに環境整備をしてきた。週に2回のヘルパーさん来訪、そして週に3回のケアセンター訪問が実現し(途中に変更やトラブルなどもあったが)、ひとまずは安心できる環境だ。食事も前回の一時帰国時から「エフコープ生活協同組合(福岡)」のお弁当サーヴィスを利用開始した。

いくつかのオプションの中から「良質のおかずのみ」のプランを選択。ごはんと味噌汁くらいは自分で作ってもらったほうがいいだろうと、敢えてごはんは除いた。わたしが滞在中に、味見を兼ねて試してみたところ、品数も多く、味付けもいい塩梅だ。このほか、10年以上前から利用している「九州産直クラブ」から毎週水曜日に食材が届くので、最低限の料理は自分でしている。さらにはときどき、妹からの差し入れもあるから、恵まれた環境だといえるだろう。しっかり食べることが元気の源になるので、引き続き、食欲は旺盛でいてほしい。

昨今は、Uber Eatsも普及しているので、いざという時のためにインドからでも注文したいと思っていたが、スマートフォンのアプリをダウンロードできなかったので諦めていた。ところが今日、試しにデスクトップからアクセスしたら注文できた。テクノロジーに感謝だ。

テクノロジーに感謝といえば、小型監視カメラ「Tapo」は本当に便利。実家の居間に設置しているので、いつでも母の様子が確認できる。設置した当初はプライヴァシーが……という話もあったが、今となっては、必要不可欠。1日何度かチェックして、食事や動きなどを確認する。「Tapo」に映った玉響(たまゆら)については、以前も記した。父はじめ、ご先祖様に守られています。我々。

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