インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

浦島太郎のような気分だ。久しぶりに、ブリゲード・ロード界隈を歩く。ずっとこの街に住んでいるのに、5年前よりも、10年前よりも、初めてバンガロールへ旅行に来た2003年に見た情景のほうが、鮮明に蘇る。

記憶の構造、ミステリアス。

一昨日は、ミーティングのために、市街中心部にあるコワーキングスペースWeWorkを訪れた。他のWeWorkには何度か訪れたことはあるが、ここは初めて。人々の姿。取り巻く情景。改めて、この国のライフスタイルの変貌ぶりが、心に刺さる。

20年前の11月。この地に降り立ち、夫がオフィスを立ち上げるべく拠点を探し回った。コワーキングスペースなど夢の夢。快適なレンタルオフィスなど存在せず。ぼろぼろの「貸事務所」や、店舗の一隅や、ホテルの一室など……。東奔西走しながら拠点を探し回った。

ニューヨークやワシントンD.C.、ベイエリアの、快適かつ潤沢なスペースのあるオフィス空間で仕事をしてきた夫。カニンガムロードの中心で、絶望的な表情で空を仰いでいたときのことを、思い出す。かわいそうだったな。

嫌がる夫を説き伏せてまで、なぜわたしはインドを目指したのか。絶大なるわがままだったのか。自分とて、インドが好きだというわけではなかったし、移住後も、相応の苦労はあった。

しかし、自ら望んで来た以上は不満を言えず。禍福はあざなえる繩の如く、歳月を積み重ね、気付けばここが終の住処となっていた。

自らをして、「先見の明があった」などと嘯(うそぶ)いてはいるけれど。それもこれも、自分では説明のつかないカルマ。定められた宿命のレールを、歩いているだけなのだとも思う。このような心境に陥ることこそ、歳を重ねた証拠かも知れぬ。

ともあれ、与えられた、わが路線上から見える情景を、なるたけ、楽しみたい。

打ち合わせのあと、久しぶりの一人外食ランチ。昔はよく一人で街を歩き、一人ランチを楽しんだものだ。

ふらふらと歩いた末にたどり着いた火山ラーメン。店頭で麺を打っている。試してみよう。鶏ガラスープのラーメン(豚骨はない)と餃子のセット。なかなかに、おいしかった。

🇮🇳インド彷徨 INDIA JOURNEY 2003

http://www.museny.com/mihosakata/album-03india0.htm

写真の説明はありません。
写真の説明はありません。
写真の説明はありません。
写真の説明はありません。
写真の説明はありません。
写真の説明はありません。
写真の説明はありません。
写真の説明はありません。

Posted in

コメントを残す