

リゾートから眺めていた黄金色の仏像、クエンセル・ポダン(Kuensel Phodrang)へ。高さ51メートルの巨大な銅製の仏像は、今からちょうど10年前の2015年に完成したという。ブータンに所縁のあるシンガポールの篤志家を中心とする国内外の寄付によって誕生したとされ、内部(撮影禁止)には、12万5千体もの金箔仏像が納められている。
芸術学校の学生らによって描かれたという壁面を彩る仏画もまた精緻に麗しい。
旅先では、普段バンガロールではできないことを楽しみたい。適度な距離のトレッキングがしたいとガイドのTashiに相談したところ、ほどよいアップダウンと距離感のルートを案内してくれた。
丘の上には寺院があり、日曜日とあって、参拝客で賑わっている。こちらはクエンセル・ポダンとは打って変わり、外観こそ改装されて新しいものの、内部は数百年の歴史を刻む重厚さで、人々の信仰の歴史が刻まれている。
ブータン国民は、寺院や学校、公共施設を訪れる際には、民族衣装を着用することが義務付けられているとのことで、どこを歩いても「ブータンらしさ」が漂っている。
Tashiからは、さまざまなブータンの話を教わっているのだが、社会問題のひとつに「若者のブータン離れ」が挙げられるという。若者たちが海外を目指し、日本と似た「高齢化社会」になりつつあるとのこと。一方、移民政策に関しては、政府は厳しい姿勢をとっているようだ。
社会や文化の独自性を守りつつも、観光による外貨獲得を目指しているブータン。外国人旅行者に対し、他国にはない条件を設けているのも、その一環だろう。
現在、日本の観光地が直面しているオーヴァーツーリズムをはじめとする社会問題の数々に思いを馳せつつ、グローバル化とはなんだろう……と、改めて考えさせられる。


















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