
ブータンでは、いくつもの寺院で、何度となく合掌し、感謝を伝えた旅だった。
これまで生きてこられたことに。
今、こうして此処にいられることに。
そして、見守られるであろう近い未来に。
ブータンの帰路、直接バンガロールへ戻らずに、デリー宅へ寄ったのは、内装工事のためだ。……またかよ! である。デリー宅が建てられたのは、わたしと夫が出会って数年後。すでに27年ほどが経っている。2020年1月に義父が急逝したあと、すぐにも改装の予定だったが、直後にCOVID-19パンデミックで延期になっていた。
その間に、バンガロールの新居ができ、そちらに専心しているうちにも旧居のこれまた老朽化。数カ月前にようやくバスルームズ5箇所の全面破壊と改装工事を終了したが、まだ屋内のペンキ塗りが残っている。
今年はそれをすませる予定だったが8月の「壁画プロジェクト」で、別の意味でのペンキ塗り(!)。そんな矢先、今度はデリー宅に長年住む1階のテナント(デリー宅は4階だて)から室内のペンキ塗りが必要だとの依頼を受けた。
さあらばついでに、我々が住む2階もペンキを塗り直そうと夫からプッシュされ、ついでにカーテンの取り換えやバスルームの一部改装などもやることになった次第。3階は義姉家族、4階は義父の後妻が住んでいて、各々、改装などをしているが、2階はわたしたちの仕事である。
そんな次第で、旅の余韻に浸る間もなく、昨日は実家に近いタイルショップやバスルーム商品のショールーム、カーテン専門店などを巡ったのだった。もはや、慣れ親しみすぎた作業。ペンキのカラーチャートもカーテンのサンプルも、便器もシャワーもなにもかも、時間をかけずにとっとと選択。
途中で美味イタリアンを食べに行き気分転換を図った。以前、友人から教えてもらった店。ほんと、おいしい。デリー、都会。
それにしても、インド・ライフにおける繰り返される「破壊と創造」の日常よ! ほとほと、脱力笑いがこみ上げてくる。
これもわたしのカルマであろう。
ちなみにバンガロールでは、わたしが全面的に現場監督をする必要があるが、デリー宅は長年、マルハン家で働いてくれているドライヴァー兼執事(!)がいるので、こちらはリモートで指示を出すだけでよい。負担は非常に少ない。今朝も業者が来て、カーテンやバスルームの採寸もすませてくれた。

今日はこれからバンガロールに戻り、1週間後には、またしても1カ月の
日本一時帰国である。母の高齢化と認知症の進行に伴い、ここ数年は年に2回の一時帰国だが、前回の「白内障手術」というドラマに引き続き、今回は「ホームへの引越し」と「マンションの売却」というドラマが展開される。
離れていてもできることを、地道にやってはきたけれど、近くに住む妹も、遠くに住むわたしも、諸々限界を感じていた。そんな矢先、妹のオフィスに近い香椎の便利な場所に、すばらしい「マンション型のホーム」を見つけられたのだ。
帰国後も、諸々バタバタとはするだろうけれど、すべてはいい方向に向かっている。今回は夫も来月、日本へ来る予定だったが、さすがに混沌がすぎるので、来年に持ち越してもらうことにした。
父が他界してからの20年間。毎年、一時帰国をし、実家の大掃除やらなんやらを続けてきたけれど、自分自身も年を重ね、この先どうなるのかとの不安は拭えなかった。かつてはダスキンさんに毎週お掃除を頼んでいたが、昨年、要介護1の認定が降りてからは、ヘルパーさんが週2回来てくれるようになり、少しは安心……していたのも束の間、料理をはじめ、諸々、母が自分でできることが急激に少なくなっていく日々。
ともあれ、Everything will be alright… と、いつも唱えつつ生きている。そしてきっと、うまくゆく。今あることに感謝して手を合わせながら、うまくいくことを信じて日々を過ごしていく。
もう少し残っているブータン旅の記録は、バンガロールに帰ってから残そう。
ああ、猫らに会えるのが楽しみだ!











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