

季節外れの雨が降り続くバンガロール。クローゼットの中が湿気がちで、洗濯をしなおしたり、乾燥機をかけたりと、家事や雑事で時間が流れる。
夫や猫との暮らしに加え、複数の家と使用人と関わるライフは日々、マネジメント能力が問われる。インドと日本のライフスタイルは異なるから、自分が好むと好まざるとに関わらず、断ち切れない事象も多い。
ホリデーシーズンとあって、ソーシャルの誘いやイヴェントが重なる。会いたい、参加したい、行きたい……をすべて実現するのは無理だ。昔だったら、もう少し、やりくりをして参加していただろう。
しかし今は、一人の時間もたいせつ。ゆっくりと、文字を綴る。本のページを開く。よく寝る。よく考える。よく歩く。こうして日本の余韻も、記しておく。そんな時間を、今は優先する。


日本に一時帰国をしている間、高市早苗氏が内閣総理大臣に就任された。実は新内閣の発足以来、彼女に関する動画を賛否両論ともども、数限りなく見ている。聞いている。小野田紀美氏の動画もまた。
彼らに懸念する声が少なくないことも知っている。具体的になにがどう問題なのか、わたしはまだ、リサーチ不足かもしれない。しかし現状、わたし個人にとっては、共感する点が多い。何をおいても、彼らの情熱と行動力には心底、敬服する。
そもそも「保守」とか「右」とかいう言葉そのものに翻弄されることも、情報が濁る理由だろう。
世界は白黒つけられない「グレイゾーン」に包まれている。「多様性」もまた。多様性の社会では「自分」がなければ調和が取れない。相手の立場を慮りつつも、自分の軸を持つことの大切さを改めて思う。
日本人が、正々堂々と愛国心を持てず、日の丸に敬意を表せず、「神(神道)」に向き合うことさえも異論される状況に陥った理由を見据え、しかし日本は愈々、「新しい未来」を築かねばならないだろう。
日本に30年。異郷に30年暮らした今、自分のルーツ、出自、母国を愛することの意味と意義について、強く考えさせられる。愛国心と外交のバランス。



日本経済をして、停滞の30年と言われる。このごろは、そのことに対する見方が、少し変わった。
日本は第二次世界大戦後、超絶なる速度で高度経済成長を遂げた。そして1990年前後にそのピークを迎えた。確かにその後、バブル経済は崩壊したし、続く負の側面もあるだろう。
しかし。最近、客観的に母国を見つめるに、この現状をして「停滞」ではなく「維持」とも見えるのだ。人々の服装、食生活、街の様子……。どれをとっても、一見しての「貧しさ」は見当たらない。
「住んでいないからわからない」「現実はたいへんですよ」と言われるかもしれないが……。求める基準も、望む次元も、人によって異なる。
そもそも人類は、「物質的な豊かさの成長」をこれ以上求める必要があるのか。発展の果てに、人々の心身は疲れ果て、精神は脆くなり、力が損なわれている。
いけない。尽きない。


写真は、10月20日に訪れた名島神社、そして弁財天が祀られている宗栄寺にて。幾度となく記してきたが、名島の海岸は我が原点であり。幼いころに眺めた、今では陸地となった水平線。旅して、旅して、還ってきた。


今回の旅では、実家のバルコニーから眺む名島神社が心の寄る辺だった。朝な夕なに合掌し、祈り、感謝した。今回の最後に訪れることができて、本当によかった。
名島の歴史について関心のある方は、過去の記録をご覧ください。20年間、記してきたTypepadのブログを、閉鎖に伴いWordpressに移行した。一時は諦めたが、執念で移行作業をすませてよかった。
まだフォーマットを整えてはいないが、読むことはできる。
◉歴史深く、個人的なご縁もまた深く。名島界隈を散策し、咲き始めた桜を眺む夕暮れどき。一隅を照らす此れ則ち国の宝なり(2025年3月)
https://museindia-mvosj.wordpress.com/2025/03/27/fk13/
◉濃すぎる日。ナマステ福岡。頭山満と玄洋社。夢野久作、杉山龍丸とインド。そして、我が原風景の名島神社……繋がるご縁。(2022年6月)
https://museindia-mvosj.wordpress.com/2022/06/08/jpn14-3/









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