
小雨降る、静かな日曜日。夫と二人、新居で過ごしている。旧居の猫らが気になるが、ドライヴァーが朝晩、餌をやりに来てくれるので、心配はない。ただ、わたしたちが「猫離れ」できないだけである。
今週は、濃密ながらもストレスなく「善き時間」を過ごせた1週間だった。今日のうちに、いくつか記録を残しておきたい。
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ほぼ毎週火曜日の朝に開催されている「女性の勉強会」。今年は参加を逸してばかりだったが、今週はタイミングを合わせて参加できた。新たな学びを得た後、インディラナガールへ。ひとりランチは、日本料理店のIZANAGIへ行くことにした。
普段、家では揚げ物をほとんど作らないので、がっつりと揚げ物が3種揃った体育会系なスペシャルランチを注文。歳を重ねて食欲が落ちたはず……なのだが、完食。おいしかった。

実はIZANAGIに立ち寄ったのには、もう一つ理由があった。今月末(本日!)に、同店のテラスに日本茶のティールームがオープンすると聞いていたので、様子を見に行ったのだ。オープニング数日前だったが、幸い、店長のHemaがいて、お茶も出してくれるという。図らずも、わたしが同店初めての客となった。
彼女は、昔から日本に関心があったとのことで、バンガロールにて毎年開催されてきた日本祭り「ジャパン・ハッバ」にも通い、ミューズ・クリエイションのブースを出しているわたしのことも知っていたとのこと。
日本茶だけでなく、茶器その他に関する造詣も深い彼女は、自ら鹿児島へ赴き数カ月滞在、知覧茶をインドに紹介すべく尽力しているようだ。鹿児島の知覧茶といえば、最近急速にその知名度を高めている。
【AI氏に確認した概要を要約】
●2017年以降、鹿児島県南九州市の「知覧茶」「えい茶」「かわなべ茶」が「知覧茶」に統一され、ブランド力の強化が促進。
●海外輸出を見据えて、抹茶の原料となる「てん茶」の生産に注力。PRも積極的。
●2023年度の農林水産祭で、知覧茶が最高賞である「天皇杯」を受賞。
●2024年、鹿児島県は、長年首位だった静岡県を抜き、荒茶(再加工前の茶葉)生産量で初の日本一となった。
●オーガニック茶への注力。特にEUや英国市場向けに、有機知覧茶の輸出が伸長。
●知覧茶は、深い緑色で「爽やかなうまみ」が特徴。浅蒸し茶、深蒸し茶といった煎茶はじめ、玉露や玄米茶、有機抹茶など多彩。
世界的な抹茶ブームはここ数年のうちにも、加速していることを実感する。米国のスターバックスでは、10年ほど前から抹茶ラテなどのメニューが見られていた。以前は人工的な味で決しておいしいとは感じなかったが、昨今では使用される抹茶のクオリティが「本格化」しているようだ。同店に限らず、また飲料に限らず、抹茶がお菓子やコスメなど、多彩なプロダクツに使われるようになったことで、供給不足は否めないようだ。
インド人の友人らからも、一時帰国のたびに抹茶を買ってきてほしいと頼まれるのだが、福岡市内の複数の茶店舗で、抹茶が不足しているとの声を聞いた。日本の伝統的なお茶が世界に広まるのはよいことだと思うが、廉価で購入して高値で転売している業者も少なからず存在している様子。品質管理含め、販売者側には何らかの基準や倫理が、そして消費者側には、ある程度の商品知識が必要な気がする。

翻って「KAORI by CHIRAN」。鹿児島の知覧茶製造/販売業者である浜田茶業の直営店につき、高品質のお茶が新鮮な状態で味わえるが強みのようだ。
先日、デリーを訪れたときに、高級スーパーマーケットで、同社の洗練されたパッケージを目にした。抹茶はじめ、インドの人々が好むほうじ茶や玄米茶、そして玉露など、さまざまな茶葉が並んでいる。
そもそもインドにおいて緑茶は「健康によい」という認識が強く、カシミール地方の緑茶には、サフランやシナモン、カルダモンなどの身体を温めるスパイスを入れて飲む「Kashmiri Kahwa」というお茶がある。日本の緑茶とは味わいが異なるが、いずれにしても爽やかな風味が健康を想起させる。
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Hemaが鹿児島に数カ月滞在し、お茶の勉強もしっかりされているようで、わたしの知らない専門用語やお茶に関するワードをいろいろと教えてくれた。
この日、わたしは「玉露」を注文したのだが、約60℃のお湯でじっくりと煎れ、玉露専用の「絞り出し」急須で供してくれた。恥ずかしながら、「絞り出し」という煎れ方があることを、わたしはこの日、初めて知った。これは、茶葉の旨味を最後の一滴まで絞り出すための特殊な急須だとのこと。さらには「玉露椀」と呼ばれる小さめの湯呑で味わう。まるで中国茶のように。
写真の「片口(かたくち)」は、日本製ではなく、彼女の陶芸家の友人が作った作品だという。なんとも美しい! 次回は抹茶ラテやスイーツなどを試してみようと思う。
https://www.instagram.com/kaoribychiran/


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