

わたしたちがバンガロールに移住したのは2005年11月10日。大荷物を携えて深夜、古びた空港に到着した我々は、バンガロール市街に西に位置するホテルTAJ WEST END を目指した。
今となっては、バンガロールは四方八方に拡大を続けているが、このホテルが創業された英国統治時代、競馬場に面するこのあたりはまさに「西の果て」であった。
住まいを見つけるまでの数週間を、この緑豊かなホテルで過ごした。個人的に思い入れが深く、同時にバンガロールで最も好きなホテルでもある。
インド生活20周年を記念して、所感を綴っておきたかったが、気づけば1カ月以上が過ぎている。日々は走馬灯の如く流れゆく。

昨夜は、知人の50歳の誕生日パーティに招かれて、久しぶりにTAJ WEST ENDへ赴いた。このホテルの門をくぐると、外の喧騒が嘘のように、静謐で穏やかな空気に包まれる。ホテルの周囲には結界が張られているようだと、いつも思う。
きらびやかなクリスマスのイルミネーションに、心が踊る。今年は新居にも旧居にもツリーを飾っておらず、クリスマスムードに乏しかったこともあり、季節感を受けとめられてうれしい。


友人に祝福の言葉を贈り、それからは、知人らとの会話や軽食を楽しむ。
幾度となく記してきたが、インドの場合、パーティの平均的開始時間は8時以降で、ひとまずはカクテルや軽食が供される。賑やかな音楽のパフォーマンスやダンスは不可欠だ。
そして、夕食がサーヴされるのは早くても10時以降。ホリデーシーズンは、パーティの掛け持ちをする人も多い。
夜遅くに飲食しがちなインドのソーシャルライフは、そもそも、夜更かしが苦手なわたしにとっては、楽しいとはいえ、なかなかにタフであった。年齢を重ねた昨今は、夫ともども「早めに伺って、早くおいとまする」スタイルに移行している。
軽食ですでに満足して会場を後にする。帰り際、友人らとすれ違うなど。
人生を重ねれば、自ずと出会いも増えて、興味関心の輪は広がり、社交の世界も拡大する。一方で、我は我が身ひとつ。自分に向き合う一人の時間を大切にしたいと、強く感じる昨今。
自分の心の声に耳を澄ましながら、自分に心地よい在り方や距離感で、人々との関わり合いを尊重していきたい。








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