
12月24日。クリスマス・イヴは、新居のディープ・クリーニングに明け暮れた。霊山アルナーチャラでクリスマスを過ごすという夫に誘われたが、わたしは年内、ゆっくり一人、内省する時間がどうしても欲しくて別行動を決めたのだった。
朝10時半に、いつものお掃除サーヴィスが到着。10名の男子が手分けをして、家の内外を清掃してくれる。もちろん、わたし自身も指示出し&現場監督。毎度、ドライヴァーのアンソニーにサポートしてもらっての大掃除だ。
わたしはといえば、日本から送っていた書籍を書棚に入れるべく、ライブラリの掃除を兼ねての全面入れ替え。なかなかの肉体労働である。
今回のチームは、スーパーヴァイザーのお兄さんのプロ意識が高く、かつてなく丁寧に仕上げてくれた。おかげで家中の空気が清浄され、いつも以上に居心地がよい。
夕方は、コミュニティの中を散策。ここは本当に、夕映えが麗しい。市街から20kmほど離れただけで、月や星がよく見える。気温も、下がる。虫の音、鳥の囀りも鮮やかに、自然の力が強い。
新しい場所なのに、いつも、とても懐かしい。




軽い夕飯をすませたあとは、月光ライブラリで夜のひとときを過ごす。
……至福。
久しぶりに、アイルランドで買ってきていたウイスキーを取り出して、ほんの少しだけ、飲む。このごろはアルコール摂取量が減ったせいで、家にあるお酒がほとんど減らない。ダブリンの、ティーリング・ウイスキー蒸留所 (TEELING DISTILLERY) を訪れたのは、2019年。思えばあの日に訪れたトリニティ・カレッジのオールド・ライブラリ。あの圧巻の図書館! 最高だったな……。

天井に月を映す。ただそれだけで、異空間。
ただ、本の背表紙を眺めているだけで、本の表紙を手のひらで撫でるだけで、ページをパラパラとめくるだけで、内省しながらの時間旅行が楽しめる。
この場所を、たいせつにしよう。
メリー・クリスマス。


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