

怒涛のような結婚の一連の行事を終えて、本日ホテルをチェックアウトし、デリー宅に戻ってきた。いやはや、濃密な数日間だった。
3日目の夜は、カクテルとサンギートの夜であった。サンギートとは、音楽やダンスを楽しむもので、新郎新婦や家族、親戚、友人らが集まって、パフォーマンスを披露する。
新郎新婦の両親によるダンスに始まり、親戚のダンス、新婦友人らのダンス、新郎友人らのダンス……と続く。そして最後に、新郎新婦が踊ったあとは、バンドに合わせて参列者がダンスフロアに押し寄せて、踊る。踊る。踊る……!
これまでも、パーティなどに参加するたびに、幾度となくこのシーンを紹介してきたが、写真では伝わらない強烈な熱気だ。女性たちの艶やかな衣装も目に楽しい。
毎度の如く大音響の中、しかし、今回はニューヨーク時代にお世話になった叔父との再会をはじめ、ずっと会う機会のなかった親戚やファミリーフレンドたちとの旧交を温められたことが、本当にありがたかった。
夫と出会って29年。結婚して24年。来年は銀婚式でもあり……。自分の中の「インド成分」が気づかぬうちに増していることに気づかされる。

いくら元気なわたしとはいえ、大音響には弱い。翌日の結婚式に備えて体力を温存せねば……と11時すぎに会場を離れた。就寝したのは午前1時過ぎ。実は、翌朝にはチュラ(Chura)・セレモニーにも招かれていた。これは、パンジャーブ地方をはじめとする地域で行われる婚前儀式で、花嫁に「チュラ」と呼ばれる赤と白のバングル一式が贈られるのだ。
身近な親族の結婚式ゆえ、すべての行事に参加しようと思っていたが、……早朝の起床が辛くて挫折した。しかし聞いたところによると、身近な親類は、サンギートの夜、午前2時半まで会場で踊り、4時過ぎに就寝し、7時ごろに起床して、チュラ・セレモニーに立ち会ったらしい。ひ〜。
ところでこの日の夜、わたしは京友禅サリーを着用した。わたしはかつて2年度に亘って京友禅サリー (Kyoto Yuzen Sarees) のブランド・アンバサダーを務め、展示会などを実施した。
しかしながら、インド人女性よりも、インドに暮らす日本人として、わたし自身が、物語を伴って、京友禅サリーを着るのに適した立場であるということもあり、結果、2枚を購入してしまった。

赤地に大きな白い牡丹が描かれたものと、この黒地の1枚だ。この半年間に何度も着用しており、すでに見慣れすぎてしまった。他にもサリーはたくさん持っているのだから、ローテーションでヴァラエティ豊かに着ようと思うのだが、お気に入りばかりを手に取ってしまう。あと何枚かほしい……。
手持ちの古い着物をほどいて縫い合わせ、サリーにするのもいいかもしれない。日本とインドのテキスタイルの融合を、アップサイクルで実現してみようかとも思う。



































































































































































