インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

MUSE INDIA / HOMEPAGE

✈︎ 過去ブログ/2005〜2025

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5000年以上も前から連綿と伝わる処方で、複雑に配合され、温められたそのオイルに、全身を覆われ、浸る。

オイルから、不要を取り除いてもらい、必要を与えられる。

地球の恩恵を全身で受け止めてのち、午後5時の夕暮れどき。

デカン高原の涼風は、火照った身体をやさしく冷ます。

インド菩提樹の枯葉まばゆく、至福のひととき。

11年前、年末をここで過ごすことに決めたのは、負の理由からだった。

酒なし、肉なし、宴なし……と自嘲的に形容しつつ、繰り返してきた年中行事。

今となっては、なんと意義深い過ごし方だったろう。

毎年この時期、バンガロールから訪れる常連は、我々夫婦だけ。

「二人が来てくれて、やっと一年を締めくくれる気分になれるわ!」

と、女性のドクターに喜ばれ。

客観視するに「究極の変わり者」としての、我々夫婦。

……それでいいのだ。

2009年12月。思い返せば、うんざりするほどの逆境。

ストレスまみれで途方に暮れる日々の中、ここで過ごそうと決めた自分を褒めてやりたい。

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