インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

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🗽結婚して約2カ月後の、2001年9月11日。

わたしはニューヨーク拠点。夫はワシントンD.C.拠点。

二人は、二都市を行き来しながら生活していた。

あの日、わたしは夫の住むアパートメントの窓から、黒煙を上げるペンタゴン(米国防総省)を見た。

テレビの画面越しに、わたしが暮らす街の、二つの「塔」が崩れ落ちるのを見た。

今でも、鮮明すぎるほどに蘇るあの日々。

未来が見えない底なしの不安。

泣き叫びたくなるほどの無力感。

あのとき、ニューヨークを離れた理由を。

それから、ワシントンD.C.を離れた理由を。

唐突に、しかし確実に、インドを目指した理由を。

改めて、まざまざと思い出す。

まざまざと!

坂本龍一氏の死の知らせは、自分の頭が思う以上に、自分の心の奥底を掻き乱す。

音楽家……としてはもちろん、社会活動家……としても。

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『非戦』

拙著『街の灯』と並べる厚かましさを許せ。これらは同じ2002年に発行された。

夫はヴェンチャー・キャピタリスト。資本主義の象徴の如く生業。

敬意はあれど、米国での、我々の未来が見えなかった。

目を凝らした先の、インド。

求めて来たといえば、求めて来た。

逃げて来たといえば、逃げて来た。

切り拓いて来たといえば、切り拓いて来た。

「しなやかに、歳を重ねたい」という滑稽。

むしろ、足枷みたいな幻想。

足掻き足掻いて、彷徨い流離い、多分、死ぬまで。

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