インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

MUSE INDIA / HOMEPAGE

✈︎ 過去ブログ/2005〜2025

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1947年、インドが独立した時、欧米の有識者の誰一人として、この国が民主主義国家として存続することを予測しなかった。多様性の極み。紆余曲折の歴史。著しい貧富の差……。無尽蔵の魅力を湛えるこの国は、同時に底なしの社会問題を抱えてきた。

問題解決を政府に委ねていたのでは、とても社会は成立しない。だからこそ、この広大な国土の随所で、「心と力と使命感」のある人たちが、身を賭している。そんな篤志家、ソーシャルアントレプレナー、フィランソロピーの現場を、わたしはこの18年間、この国の随所で目撃してきた。

独立記念日の昨日。バンガロールにて伝統工芸や職人を支援するブティックAmbaraのオーナーであるJayaに招かれて、午後、Ambaraへ足を運んだ。「Kumbaya」というブランドの、ドキュメンタリー上映会に参加するためだ。

Kumbayaは、1995年、Niveditaという女性によって非営利の社会的企業として誕生した。活動の地は、インドでも極めて後進的な地域のひとつであるマディヤ・プラデーシュ州の村だ。土や岩などを、素手、素足で運ぶ肉体労働を強いられてきた女性たちを支援し続けている。

Niveditaはまた、女性のエンパワーメントや、生活インフラストラクチャーの安全保障に取り組むインド最大の草の根活動のひとつであるSamaj Pragati Sahayogの創設者でもある。「Kumbaya」においても、女性たちの経済的自立を支援すべく、「足踏みミシン」を購入して技術指導するなど、ゼロから貧困層の女性たちを支援してきた。

「Kumbaya」のある村は、そもそも市場性のある伝統工芸品や製造業の歴史がない地域。ゆえに、この地に新たな独自の伝統を構築すべく、女性や障がい者に新たなスキルを教育してきた。過去28年間の紆余曲折の断片を聞くだけでも、その絶大なる労力と情熱に感嘆する。

最もコストのかからない「端切れ」をつなぎ合わせ、パッチワークの製品を生み出すことから始まったKumbayaの活動。現在は、天然素材を用いた着心地よくデザイン性が高い衣類やバッグなどの小物類が販売されている。わたしもAmbaraでKumbayaの商品を買ったことがある。アウトドア向けのカーキ色のバッグがそれだ。

Kumbayaによって劇的に変化した女性たちのライフ。周囲の環境など具体的な特筆すべきことは尽きぬが、そろそろ出かけねばならない。

ちなみに昨日は、インド独立記念日につき、わたしはインドの旗を思わせる色合いのサリーを着た。なお、「Kumbaya」の展示販売会は8月19日まで開催されている。どうぞお立ち寄り下さい。

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【Ambara、Kumbayaそしてサリーや国旗についての関連情報】

🌺AMBARA
https://www.instagram.com/ambara.bangalore/

🇮🇳KUMBAYA(ぜひサイトをご覧ください)
https://www.kumbaya.co.in/

🇯🇵日印の「縁」が強すぎる。サリーとテキスタイルの世界ひとつをとっても。
https://museindia.typepad.jp/2021/2021/08/ambara.html

🇯🇵数千年の歴史あるテキスタイルが新たな感性で蘇る。 若手が担うインドの伝統的な手工芸。絣(かすり)や絞り染めなど、日印に共通する技術も。

🇯🇵ミューズ・クリエイションの小さなクリスマス・チャリティバザール@Ambara
https://museindia.typepad.jp/2021/2021/12/xmas.html

🇯🇵坂田着用のサリーについて
https://museindia.typepad.jp/2021/2021/08/saree.html

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