インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

MUSE INDIA / HOMEPAGE

✈︎ 過去ブログ/2005〜2025

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    🏡家具調度品や内装は、まだ手を加える余地があるものの、8割方は整いつつある新居。8月に入ってからというもの、毎週末をここで過ごし、ゲストを招きはじめている。

    規模の大きい家になると、インテリアコーディネータに依頼するのが一般的だが、わたしは自分の好みを100%反映させたいこともあり、外部には依頼していない。諸々の手配は、かなりの労力と精神力を要するが、自分の世界を構築するのは楽しいことでもある。もちろん、経費節減にもなる。

    今回、家作りをしながら思ったのは、書籍の編集も、動画の編集も、インテリア・コーディネーションも、似ているということ。図面を見ながら、脳裏で仕上がりをイメージしつつ、一つ一つ、整えていく。
    同じ紙面(画面)、あるいは家でも、仕上がりは十人十色。二つと同じ作品には仕上がらない。他人の目にどう映ろうと、まずは夫とわたしが快適だと思える空間を構築することが優先だ。

    建築やインテリアに関心のある友人たちから、目に留まるあれこれの入手先を尋ねられる。しかし、家具だけでも10近いヴェンダーから調達している上、照明、天井のファン、キッチン用品、家電、ガーデン家具、カーテン、マットレス、各種ガラス&鏡、BBQセット、ナーサリー……と個別に見ていくと、数十のヴェンダーを開拓し、利用している。相当の量だ。

    電気の配線や水道の配置なども含め、数十ページにのぼる図面。ヴェンダーのリストと購入物の記録(エクセルで管理)、家具やキッチン、クローゼットのラフデザイン(自分で手がけたものも多々あり)のノートなどをインドの友人らに見せると、一様に驚嘆される。ビジネスにすべきと勧められる。

    2007年に旧居の内装工事を手掛けたときもそうだが、わたしは昔から、こういう作業が好きなのだ。超絶、たいへんだけど。たいへんな分だけ、達成感も高まるし、悲喜交々、喜怒哀楽に満ち満ちたエピソードも増える。

    ちなみに当時の記録もまた、ブログに残している。スケルトンだった家を2カ月足らずで完成させた壮絶な記録。今よりもずっと物が少なかっただけに手配も大変だった。

    家とはライフスタイル全般を反映する場所。過去15年のインド住宅事情の変化の片鱗をも、作業をしながら実感できると言うものだ。

    ◉インド/プチ家づくり☜全然「プチ」じゃない。
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/blog/new_home/

    「近々、ヴェンダーのリスト化してシェアするね」といいつつ、先延ばしになっている。庭のランドスケープも含めると、完全に仕上がるまでには、あと数カ月はかかるだろう。自分の予定を詰めすぎないように、極力のんびりを心がけ、整えていきたいと思っている。

    リスト化が完了した折にはまた、英語&日本語で、まとめて家づくり@バンガロールの情報をシェアしたいと思う。

    🕊

    土曜日は、ハウスウォーミング・パーティに来られなかった親しい友人たちが遊びに来てくれた。語り合いながら、飲みながら、料理の準備ができるのは、本当にいい。この夜もまた、ヘルシーな日本風料理を準備。一時帰国の日本で買ってきた曲げわっぱのお櫃(ひつ)に、炊き立ての日本米を入れる。奮発してよかった。いい買い物だった。

    日曜日はのんびりと、夫と二人で過ごす。……が、猫らが恋しい。

    次のプロジェクトは、猫らの逃亡を防ぐための庭のパーティション(柵)作り。こちらは来月中旬には完成予定。ぼちぼち様子を見ながら、年内には4猫も新居に移動することになるだろう……。これが一番、緊張する! ワイルドな我が家の4猫。逃げないでね!😼

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    ◉インドは早くもお祭りシーズン。これから先は、各宗教の祝祭や結婚式など、イヴェントが多発する時期だ。そうして気がつけば、2022年も終わるのだ。

    急がず慌てず平常心を……と思っているのに、インド世界の渦の中。誕生日を間近に控え、体調不良のサインも見られた。

    3年前は、誕生日の朝に、帯状疱疹を発症した。年齢的にも、体質が移行する難しい時期。用心するに越したことはない。

    「自分の身体を、大切な楽器のように扱いなさい」という、アーユルヴェーダのドクターのことばを、肝に銘じる。

    ◉平日は旧居、週末を新居で過ごすライフにも少しずつ慣れてきた。車で4、50分の距離は、大した移動ではないものの、新居での滞在時間を伸ばしたいところ。

    それを阻むのは猫らの存在。

    飼い主の存在もさることながら、家の存在が大切な猫らにとって、引っ越しは一大事。逃げられたら大変。

    4猫らを安全に引越しさせるには、まず新居の庭の柵などを追加工事せねばならず。今はそちらの準備中なのだ。

    ◉喜怒哀楽。

    喜びを高め

    怒りを抑え

    哀しみを和らげ

    楽しみを生んでくれる猫ら。

    2014年7月にNORA姉さんが、我が家に住みにきて以来、猫らにどれほど救われてきただろう。

    ああ、かわいい。

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    ◉ミューズ・クリエイション10周年……とはいえ、過去2年半の活動は静かなものだった。COVID-19との共生世界に移行し、インド世界が活発に動いている中、わたし個人も、ミューズ・クリエイションも、そろそろ新たな一歩を踏み出したいと考えていた。その端緒として、日曜日はインドに暮らし働く人たちの交流の場を設けた。

    COVID-19パンデミックによって、我々夫婦もまた、ライフに対する考え方に大きな変化を与えられた。これまではスピリチャルな世界に関心のなかった夫が、内面世界を見つめるようになった。

    わたしの新居構築プロジェクトも「屋内でいかに快適に過ごすか」をより重視しながら進めた。夫も自宅で働くようになったことから、夫婦の書斎は別々に設けた。さらには、この家を、夫婦二人のものだけではなく、人々が集まり、交流する場を意識しての構造にした。

    子どものいないわたしたちが、この先、二人だけで暮らすよりは、折に触れて人々が訪れ、楽しいひとときを過ごしてくれた方がいい。インドと日本が交錯する場としても。

    ◉日曜日は、バックグラウンドも変化に富んだ、十数名が集った。ミューズ・クリエイションの歴史を共にシェアしてきたメンバーのしのさんは、奇しくも新居のご近所さん。ぎりぎり徒歩圏内からの参加だ。一方で、ミューズ・クリエイションと同じくインド歴10年になる柴田氏は、インターン女性とともに、デリーからの「日帰り」参加。

    来月は、彼からの依頼で、ここでセミナーを実施することもあり、冗談混じりに「下見に来れば?」と言っていたのだが、本当に飛んできた。空港から近いロケーションの利便性の高さを、早くも実証してくれた。

    当地で起業した人、現地企業で働く人、駐在で赴任した人……バックグラウンドもさまざまに、自己紹介のあとは、自由に語り合う。小人数ながらも、すでにビジネスでの具体的な進展があったりと、うれしい声も聞かれた。我が夫も、同業(ヴェンチャーキャピタル)の参加者と会話が弾んでいたようだ。

    ◉今回、個人的にとてもうれしかったのは、家族4人での参加者の、2人の子どもたちが「月光ライブラリ」で、何時間も、くつろぎながら本を読んでくれていたこと。天窓から光が降り注ぐベッド、座りやすいソファー、立って本を広げられる背の高いデスク、靴を脱いで寝転べるカーペット……。

    我が家でも、わたしが一番気に入っている空間だ。そこが願い通りの場になっているのがうれしかった。

    本来、このスペースは、テレビなどを設置するファミリールームとして設けられているのだが、わたしはテレビを置かずに一面を書棚とした。この書棚の構成は、敢えて、日本語と英語の本を混ぜつつ、テーマも多彩。わたしが幼児期に愛読していた絵本を含め、子どもが楽しめる本もたくさんおいているのだ。

    旧居には、ミューズ・クリエイションの活動の道具である文房具や手工芸品作りの材料など、アートワークの材料が山ほど残されている。それらも少しずつ整理してこちらに運び込み、有効利用したいと考えている。

    海外に暮らす子どもたちの可能性については、これまでも幾度となく書いてきた。子どもたちはあっというまに大きくなり、若者となり、社会を牽引する存在となる。そんな子どもたち、あるいは若者らがまた、多く集い、楽しく建設的な時間を共有できる場を、これからも育んでいければと思う。

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    ◉今回、参加費1000ルピーを徴収し忘れた。参加者各位、直接、ニューアーク・ミッションへ寄付をお願いします。

    ……ということを敢えてここに書くのは、誰もが簡単に支援できることをお伝えしたいからでもあります。ミューズ・クリエイションが関わってきた慈善団体のひとつ、NEW ARK MISSION。わずかな額でも、誰かが生きる糧になります。自分の誕生日に、あるいは物事がうまくいったときに、喜びを誰かと分かち合いたい時に、どうぞ寄付なさってください。

    💝オンラインで簡単に寄付できます。
    https://newarkmission.org/donate-online/

    💝New Ark Mission, Home of Hope/ 路傍で瀕死の人々を救済。尊厳ある生と死を

    🌸ミューズ・クリエイションの活動情報ポータル
    https://lit.link/en/musecreationindia

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    🇯🇵6月中旬の一時帰国時、東京でアエラの記者をされている真梨子さんから取材を受けた。

    真梨子さんはバンガロールに帯同赴任されていた時期、ミューズ・クリエイションのメンバーでもあったことから、声をかけられた次第。

    本日発売のアエラに、坂田もちらっと紹介されている。「インド沼」……😁

    取材の経緯などは、下記のブログに記録を残している。

    [🇯🇵DAY 21-1/ Tokyo] ミューズ・クリエイションの元メンバーから取材を受ける朝。
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2022/2022/06/jpn21-1.html

    記事へのリンク
    ➡︎https://dot.asahi.com/aera/2022082500035.html?fbclid=IwAR0RJF3hhMaxrqX_Ad43MfeegM8wWoBUdgAou0x7lMjsNxAsA_XgaYskEzg

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    月光が降り注ぐ夜。オリーヴ・ビーチでの集い。

    賑やかなカクテルのあとは、指定された席でディナー。

    それぞれに、業界を牽引する、力ある人たち。

    料理を味わいながらも気づけば、取材のような口調になり。

    話題が、インドの若者に及ぶ。

    その絶大な可能性を語り合ずにいられず。

    具体例をいくつか教わるだけで、心が沸き立つ。

    そしてわたしは、何をどうすればいいのだろう。

    まだしばらくは、澪標(みおつくし)。

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    捨てられなかった書籍の山。

    分類たいへん、片付かない。

    ページをめくって、進まない。

    記憶が巡って、遣る瀬ない。

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    🇮🇳3カ月前の5月中旬、Youtuberの眞代さんがバンガロールに来訪した際の動画「第1弾」が公開されています。バンガロールの魅力が垣間見られますよ! どうぞご覧ください。

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    The night when reality and dreams melt into each other.

    Is the other side of “The Butterfly Dream”(Zhuangzi) the present?

    The depths float silently, become exposed, and flap their wings.

    現(うつつ)と夢が溶け合う夜。

    「胡蝶の夢」の向こうは現か。

    深層が、静かに浮かんで露わになり、羽ばたく。

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    本日、夫が50歳を迎えた。マンハッタンで出会ったときには、23歳だった彼も、年齢の上ではすっかり中年だ。

    さて、一昨日の日曜日は、少し早めの誕生会と、ハウスウォーミング・パーティ(第1弾)を開催した。家はそこそこ快適に暮らせるように整えてはいるが、まだ足りない家具や調整を要する諸々がある。広大な庭をどうするかというテーマもあり、今年いっぱいかけて「育てる」予定だ。

    親しいインドの友人たちを招いてのパーティ。「社交」を尊ぶインドにおいて、日曜日の予定が詰まっている友人が多数。加えて、COVID-19ほか、このモンスーンの時期には体調を崩す人も多い。日程を決めるのに少々手間取ったが、最終的には日曜の遅めのランチを楽しむ集いとした。

    参加者は30人程度となることから、最初はケータリングを頼もうかと思ったが、せっかくなので、自分で作ることにした。米国在住時から、数十名の大人数パーティの料理を準備することには慣れている。ただ、新しいキッチンで手際よくできるかどうか、気にはなった。旧居から調理器具を運び込み、台所環境を整えるところから始める。

    友人らの中には日本料理が好きな人が多い。一方で、ヴェジタリアン(菜食)も多数。これまでわたしが作るパーティ料理といえば、丸鶏のグリルとか、豚塊肉のローストとか、バンガロール牛のステーキなど、肉料理でドーンと勝負するものが多かった。ゆえに、今回の献立作りは、わたしにとってチャレンジングでもあった。

    ヴェジタリアン、ノンヴェジタリアン、別々の料理を作るのは、手間な上に、品数も限られる。あれこれと考えている時に、ふと思いついた。まずは、ピュア・ヴェジタリアン向けの料理を多めに準備し、ノンヴェジ向けの肉や魚介類は「トッピング」扱いにすればいいのではないか、と。

    このアイデアは、我ながらすばらしいと気に入った。

    *白菜と青梗菜、豆腐のキムチ煮込み鍋〔トッピング〕豚バラ肉とネギの甘辛味噌煮
    *薄揚げと椎茸の煮付け、錦糸卵、アヴォカド、トマトのちらし寿司〔トッピング〕サーモンの刺身
    *ポテトとニンジン、玉ねぎのサラダ〔トッピング〕エビとイカのマリネ
    *ナス、オクラ、ベビーコーンの揚げ浸し〔トッピング〕自家製鶏モモ肉のハム

    その他、クリーミーなブラタ・チーズを載せたサラダや枝豆、あいにく体調不良で参加できなかった友人からの差入れのモモ(チベット風の餃子)、ゲストが持ち寄ってくれたおやつなど、写真を撮る余裕がなかったのだが、食卓は華やいだ。

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    誕生日ケーキは、土曜の朝、旧居でスポンジを2台焼いて準備をしていた。新居のオーヴンはまだ使ったことがないので、うまく焼けない可能性があったからだ。イチゴやパイナップルのトッピングが夫の好みなのだが、いちごはシーズンではないし、パイナップルもコンディションがいいものがなく。……と、数カ月前に購入していた小豆の缶詰が目に入った。抹茶クリームで和風ケーキを作ることを思い立った。

    羊羹やあんこは、インドの人々にはあまり人気がない。しかし、抹茶アイスはじめ、抹茶関連のお菓子は人気がある。あんこも濃厚なクリームに溶け込ませればおいしいはずだと確信して作った。デコレーションは……小豆の粒で、猫の足跡😹

    料理の準備をしたり、家の随所を案内したり、語り合ったり……。すでに動画にアップロードしているが、ミュージシャンであり起業家でもある友人がすばらしい歌も披露してくれ、なんとも言えぬ情趣に包まれた、濃密にやさしい午後だった。多忙な中、遠方まで駆けつけてくれた友らに感謝しつつ……。

    外部の業者を入れず、すべて一人で賄うのは、なかなかにタフな作業であり、インド的ではない。しかし、今回ばかりは大人数でも敢えて、自分らしいおもてなしにした。ドリンク類もセルフサーヴィスしやすくセッティングした。みな、楽しんでくれたと思う。

    キッチンのレイアウトは、自分でアレンジしただけあり、使い勝手が本当にいい。普段は料理をしながら、カウンター越しに庭を眺められるのが心地いいが、こういうパーティの際には、ゲストと話ができるのも、非常にいい。

    千客万来の家になるであろう新居が、いよいよ、深い呼吸を始めた。

    もはや、わたしの好みが悉く映し出された作品となりつつある我が家。この家づくりは、時間をかけてじっくりと取り組もうと改めて思う。

    友人知人各位。当面、週末は我々夫婦、空港に近いこの新居で過ごす予定につき。どうぞ気軽に遊びに来てください。

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