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インド百景 2021-2025
天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信
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Today, I cooked Osechi-ryōri which is traditional Japanese New Year foods. The food is prepared with gratitude to the gods, and ingredients that are associated with good luck are chosen. I chose shrimp, lotus root, burdock, kelp, egg, and other ingredients that are available in India. It was fun to prepare the dish.
P.S. This year’s zodiac sign is the year of the tiger, so I decorated a papier-mache tiger (a traditional craft from my hometown, Fukuoka). The tiger’s friend is a Rajasthani doll. 🐅😁
🎍昨夜は夜更かししたこともあり、のんびりと10時ごろに起床する元旦。新年もまた、バンガロールの空は青く、風は心地よく、気持ちのよい幕開けだ。
軽くストレッチをし、シャワーを浴び、簡単な朝食をすませたあと、動画サイトを検索しまくって、日本の紅白歌合戦の様子を見る。
藤井風がファンタスティックだったと聞き、なんとしても見たい。と思っていたら、シャネルズ!? 更には、いつかSAREESでカヴァーしたいと思っていた、大好きなWoman ~Wの悲劇~を歌う薬師丸ひろ子! ……宮本浩次も? 布袋寅泰?! えっ、MISIAと藤井風の共演?!!
久しぶりに見たすぎる紅白歌合戦だ。話がそれるが、わたしは宮本浩次が歌う荒井由美の『翳りゆく部屋』が好きすぎる。ぜひ聴いてほしい。
🎍さて午後は、昨夜、下拵えをしていた「おせち風」の料理に加え、お吸い物(餅がないので雑煮とはいえない)などを作って、遅めのランチ。
ありったけの「日本っぽい」食器を集め、それらしく盛り付けるのが楽しい。思えば9年前に、一度おせち風の料理を作ったことがあった。そのときは、ゲストを招いたこともあり、前日、結構時間をかけて準備をした。
今回は、自分たちだけということもあり、ややこしい料理は作らず、さほど手間もかからなかった。しかし「盛り付け」を工夫するだけで、前回よりもむしろ華やかに見え、かなりの達成感である。華やかに見える理由の一つは、9年前には入手できなかった刺身などの和の食材が手に入るようになったこと。バンガロールの食生活も、本当に変わった。
普段は丸鶏だの塊肉だのと、ダイナミックで大雑把な料理ばかりを作っているが、実はちまちまとしたものを作るのも好きなようだ。今日は「料理って楽しいな」としみじみ思った。
さて、参考までに、料理の説明をしておこうと思う。
①お煮しめ(筑前煮)。インドの蓮根は小ぶりなのでかわいらしさが増す。カシミール料理などでは使われているが、バンガロールでは従来、入手困難だった。最近、Woollyfarmsのサイトで恒常的に購入できるようになった。当日もしくは翌日届く。サトイモ(Colocasia)や、北インドで冬に出回る赤いデリー人参も同サイトで注文。
②ご飯はアラハバード有機農業組合の日本米&モリンガソルトと梅干しを混ぜ合わせたもの。
③梅ゴボウもアラハバード有機農業組合の乾燥ゴボウを使用。歯ごたえがあっておいしい。
④エビはFreshtohome.comの、よくあるタイプ(!)のエビ。この日、尾頭付きはこれしか売られていなかったので選択肢はこれのみだったが、旨味が染み込んで、十分においしい。
⑤マグロの中トロや昨夜のハマチの刺身(端っこを昆布と一緒に炊いた)、それにヒジキや油揚げは、maindish.inで購入。切り干し大根はいただきものを活用。こういう「乾物」は、実にありがたい。マグロは、熊本産(養殖)福岡経由インド。自分のルートと近いので親近感。米国経由してないだけ新鮮。中トロ、本当においしい。
⑥今回maindish.inにて、初めて「明太子」を購入したが、故郷の味とはいえ、このような加工食品はもう、自分がおいしいと全く感じなくなったことを再確認。あくまでもわたしの舌が食品添加物に敏感になっているだけなので、商品そのものに問題があるわけではない。昔、魚屋に木箱に並べられて売られていたような、添加物の入っていない、素朴な「めんたい」が食べたい。
久しぶりに和食をたくさん作って思ったのは、日本料理って本当に、しょうゆや酒、砂糖、みりんに頼っているなということ。わたしは日本酒やみりんの代わりに、インド産の白ワインで代用することもあるが。故に、それらの調味料はなるたけ天然に近く、良質のものを選ぶべしと改めて思う。
アラハバード有機農業組合の醤油は、薄口醤油風に色が薄いので、見た目もさっぱり仕上がるところが気に入っている。ヒマラヤの岩塩で作られているのも長所。ヘルシーな「米」「しょうゆ」「味噌」がインドで入手できるのは、本当にありがたいことだ。
以上、彩り豊かに栄養のバランスもとれた、ヘルシーなおせち料理に仕上がった気がする。よき一年の幕開けだ。
◉参考資料/【謹賀新年2013】 カレーもいいけど、おせちもね!
➡︎ https://museindia.typepad.jp/eat/2013/01/osechi.html -
Today, I cooked Osechi-ryōri which is traditional Japanese New Year foods. The food is prepared with gratitude to the gods, and ingredients that are associated with good luck are chosen. I chose shrimp, lotus root, burdock, kelp, egg, and other ingredients that are available in India. It was fun to prepare the dish.
P.S. This year’s zodiac sign is the year of the tiger, so I decorated a papier-mache tiger (a traditional craft from my hometown, Fukuoka). The tiger’s friend is a Rajasthani doll. 🐅😁
🎍昨夜は夜更かししたこともあり、のんびりと10時ごろに起床する元旦。新年もまた、バンガロールの空は青く、風は心地よく、気持ちのよい幕開けだ。
軽くストレッチをし、シャワーを浴び、簡単な朝食をすませたあと、動画サイトを検索しまくって、日本の紅白歌合戦の様子を見る。
藤井風がファンタスティックだったと聞き、なんとしても見たい。と思っていたら、シャネルズ!? 更には、いつかSAREESでカヴァーしたいと思っていた、大好きなWoman ~Wの悲劇~を歌う薬師丸ひろ子! ……宮本浩次も? 布袋寅泰?! えっ、MISIAと藤井風の共演?!!
久しぶりに見たすぎる紅白歌合戦だ。話がそれるが、わたしは宮本浩次が歌う荒井由美の『翳りゆく部屋』が好きすぎる。ぜひ聴いてほしい。
🎍さて午後は、昨夜、下拵えをしていた「おせち風」の料理に加え、お吸い物(餅がないので雑煮とはいえない)などを作って、遅めのランチ。
ありったけの「日本っぽい」食器を集め、それらしく盛り付けるのが楽しい。思えば9年前に、一度おせち風の料理を作ったことがあった。そのときは、ゲストを招いたこともあり、前日、結構時間をかけて準備をした。
今回は、自分たちだけということもあり、ややこしい料理は作らず、さほど手間もかからなかった。しかし「盛り付け」を工夫するだけで、前回よりもむしろ華やかに見え、かなりの達成感である。華やかに見える理由の一つは、9年前には入手できなかった刺身などの和の食材が手に入るようになったこと。バンガロールの食生活も、本当に変わった。
普段は丸鶏だの塊肉だのと、ダイナミックで大雑把な料理ばかりを作っているが、実はちまちまとしたものを作るのも好きなようだ。今日は「料理って楽しいな」としみじみ思った。
さて、参考までに、料理の説明をしておこうと思う。
①お煮しめ(筑前煮)。インドの蓮根は小ぶりなのでかわいらしさが増す。カシミール料理などでは使われているが、バンガロールでは従来、入手困難だった。最近、Woollyfarmsのサイトで恒常的に購入できるようになった。当日もしくは翌日届く。サトイモ(Colocasia)や、北インドで冬に出回る赤いデリー人参も同サイトで注文。
②ご飯はアラハバード有機農業組合の日本米&モリンガソルトと梅干しを混ぜ合わせたもの。
③梅ゴボウもアラハバード有機農業組合の乾燥ゴボウを使用。歯ごたえがあっておいしい。
④エビはFreshtohome.comの、よくあるタイプ(!)のエビ。この日、尾頭付きはこれしか売られていなかったので選択肢はこれのみだったが、旨味が染み込んで、十分においしい。
⑤マグロの中トロや昨夜のハマチの刺身(端っこを昆布と一緒に炊いた)、それにヒジキや油揚げは、maindish.inで購入。切り干し大根はいただきものを活用。こういう「乾物」は、実にありがたい。マグロは、熊本産(養殖)福岡経由インド。自分のルートと近いので親近感。米国経由してないだけ新鮮。中トロ、本当においしい。
⑥今回maindish.inにて、初めて「明太子」を購入したが、故郷の味とはいえ、このような加工食品はもう、自分がおいしいと全く感じなくなったことを再確認。あくまでもわたしの舌が食品添加物に敏感になっているだけなので、商品そのものに問題があるわけではない。昔、魚屋に木箱に並べられて売られていたような、添加物の入っていない、素朴な「めんたい」が食べたい。
久しぶりに和食をたくさん作って思ったのは、日本料理って本当に、しょうゆや酒、砂糖、みりんに頼っているなということ。わたしは日本酒やみりんの代わりに、インド産の白ワインで代用することもあるが。故に、それらの調味料はなるたけ天然に近く、良質のものを選ぶべしと改めて思う。
アラハバード有機農業組合の醤油は、薄口醤油風に色が薄いので、見た目もさっぱり仕上がるところが気に入っている。ヒマラヤの岩塩で作られているのも長所。ヘルシーな「米」「しょうゆ」「味噌」がインドで入手できるのは、本当にありがたいことだ。
以上、彩り豊かに栄養のバランスもとれた、ヘルシーなおせち料理に仕上がった気がする。よき一年の幕開けだ。
◉参考資料/【謹賀新年2013】 カレーもいいけど、おせちもね!
➡︎ https://museindia.typepad.jp/eat/2013/01/osechi.html -
We can fly freely to wherever we want to go and meet whomever we want to meet.
I hope such a day will come back soon.
Let there be light on all journeys!
行きたい場所へ自由に飛べ、会いたい人に会いに行ける。
そんな日が、はやく戻ってきますように。
遍く旅路に光あれ。(ロングホープ・フィリア)
Photos/ Hampi, Karnataka, India
✈︎旅が激減したパンデミック世界だが、昨年のハンピ旅行は、本当にすばらしかった。新年の挨拶につかった私の写真は、友人の画家から購入した絵の情景を真似して撮影したもの。同じ場所ではないのだが、驚くほど酷似。自分でも、とても気に入っている。
🚙ハンピ旅の記録
➡︎ https://museindia.typepad.jp/2021/hampi-journey/ -
We can fly freely to wherever we want to go and meet whomever we want to meet.
I hope such a day will come back soon.
Let there be light on all journeys!
行きたい場所へ自由に飛べ、会いたい人に会いに行ける。
そんな日が、はやく戻ってきますように。
遍く旅路に光あれ。(ロングホープ・フィリア)
Photos/ Hampi, Karnataka, India
✈︎旅が激減したパンデミック世界だが、昨年のハンピ旅行は、本当にすばらしかった。新年の挨拶につかった私の写真は、友人の画家から購入した絵の情景を真似して撮影したもの。同じ場所ではないのだが、驚くほど酷似。自分でも、とても気に入っている。
🚙ハンピ旅の記録
➡︎ https://museindia.typepad.jp/2021/hampi-journey/ -
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バンガロールに暮らし初めて16回目の年の瀬。この家で、こうしてのんびり大晦日を過ごすのは、初めてのことだ。
10回余りをアーユルヴェーダグラムで過ごし、あとはバンガロールクラブやホテルにて、賑やかにカウントダウンを楽しんだ。
今年、やり終えておきたいこと、書き終えておきたいことを仕上げられないままだが、それはそれ。焦燥や悔恨を捨てて、まずは元気でいられることに感謝だ。
パンデミック世界でも、夫と4猫、そして家族、身近な友人らが、つつがなく一年を終えられそうで、よかった。
先ほどランチに、年越し蕎麦を意識して、蕎麦を食べた。ちょっと早いが、一年を締めくくりつつある感じがする。
🙏
信心深さもスピリチュアルの片鱗をも感じさせなかった我が夫。昨年一月、義父ロメイシュ・パパが急逝して直後は激しく精神状態が荒れていた。
しかし、しばらくしてのち、心の寄る辺を精神世界の指導者に学び始めてから、ずいぶん落ち着き、価値観に変化を得た。
彼は週に一度、サットサンに赴いている。偶然にも近所に、同じ師を仰ぐ人がいて、サットサンを実践していたのだ。「サットサン」とは、いくつかの解釈があるようだが、サンスクリット語で「真実を探求する人々の集い」といったところか。心の在り方の勉強会のようでもある。
今日はその集いの、今年最後の日。仲間たちに何か贈りたいのでお菓子を焼いてくれと頼まれたのだが、お菓子よりは、こちらがいいだろうと、毎度おなじみの短冊を書く。ミューズ・クリエイションの活動指針には、慈善活動だけでなく、日印友好の文化的交流も含まれる。
こうして、日本の文字を伝えることも、ささやかながら、文化交流になっていると願いつつ……。仲間たちの名前の意味を英語で書いてもらい、そこから日本語に訳す。
永遠、光明、守護、寛大、繁栄、道徳、慈愛……。
漢字とは、なんと美しい文字だろう。日本語とは、なんと美しい言語だろう……。この文字や言葉を操ることができること楽しさを思う。
ことばを、丁寧に紡がねば。
頼まれていないけれど、「希望」をたくさん書いた。去年に引き続き、来年にもまた、希望を託して。
それでは、よいお年を!
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去年の3月下旬にインドがロックダウンに入って以降のパンデミック世界。昨年7月ごろの第一波、そして今年5月ごろの激しい第二波という、大きな起伏があり、その周辺で活動していた。
飛行機に乗っていないとはいえ、カビニのジャングルを旅したり、ハンピで時空を超えたりもした。たくさんの動画を作り、無数の文字を記し、働いたり、遊んだりした。
そんな全てが、なぜか渾然一体と混沌で、出来事が順番通りに並ばない。茫洋と掴みどころがなく、長かったような短かったような捉えどころのない時間。
そもそも季節の変化に浅くメリハリのない気候のバンガロールゆえ、意識的に節目を作らねば、歳月は淡々と流れる。そんな中にあって、このパンデミック世界は、節目をも曖昧にする。
確実に、2年近くの歳月が流れているのに、そんな気がしない。この違和感に包まれているのは、わたしだけではない……と思いたい。
あれもやろう、これもやろうと、課題やテーマはたくさんあったはずなのに、手をつけられないまま、2021年が幕を閉じようとしている。それはそれで、いいのだ……と思う一方で、自分自身のモチベーションが低下していることを自覚する。
罪深いほどに、心地のよい高原の風が吹くこのバンガロールにて。在るがままに任せていたら、日がな一日、本を読んだり映画を見たり、猫らとダラダラ過ごしたり、おいしいものを作って食べて、今より軽く10キロは増量して、何もかもが面倒になるだろう。
そもそも、そういう事態に陥りやすい年齢につき。どの程度、自らを鼓舞すべきなのか。心身ともに、自分の取り扱いが、今は一番、難しい。
🎸写真は、BOOK SOCIETYの文字が刻まれた、しかし今は、HARD ROCK CAFE。
1912年に設立されたこの建物は、英国統治時代、キリスト教関連の書籍や教科書、文房具などを作成していたという。やがて、カンナダ語の聖書が作られるようになり、図書館としても機能していようだ。
わたしがバンガロールに移住したばかりのころは、コーヒーショップのバリスタ・カフェが入っていたが、2007年にハードロック・カフェとして生まれ変わった。とても好きな建築物で、目にするとつい、写真を撮ってしまう。
🍔HARD ROCKなハンバーガーとともに、歳月の流れを噛み締める。
➡︎ https://museindia.typepad.jp/2021/2021/08/hrc.html -
資生堂の「エクボ洗顔フォーム」のコマーシャルで松田聖子のデビュー曲『裸足の季節』を聞いたのは、中学3年の時だった。
それまで顔も身体も石鹸で洗うのが普通だった世界において、「洗顔フォーム」というコンセプトそのものがまた、新しかった。
バスケ部の部活を終えた後、首にタオルをかけて手洗い場へと赴き、みなそれぞれに持参の「エクボ洗顔フォーム」で顔を洗った。
松田聖子が「ザ・ベストテン」に登場し、独特のヘアスタイル即ち「聖子ちゃんカット」を揺らしながら歌う姿に見入った。多くの女子が真似をした。
あの威力はいったい、なんだったのだろう。
自分に似合うか似合わないか、そんなことは考えなかった。あのヘアスタイルが、とてつもなく魅力的だった。あのヘアスタイルにすれば、自分がかわいくなるような気にさせられた。
ナショナル(パナソニック)のクルクルドライヤーを愛用。何をおいても、毎朝のヘアブローは欠かさなかった。
高校時代のアルバムを引っ張り出してみる。……と、出てくる出てくる。自分なりにかわいこぶっているつもりの、体格がよく態度のデカい女子高生が!
彼女のファンだったのか……といえば、多分そうではない。しかし、彼女のヒット曲はすべて、歌詞を覚えているし、今でもすぐに歌い出すことができる。真似さえできる。
同じ福岡県出身ということで、親近感もある。赤の他人とは思えない、親しみやすさを感じていた。
だから、彼女の一人娘が他界したニュースを知ってからというもの、このところ、毎日のように、何かしらの動画を見てしまう。
女性が働くこと。夢に向かって挑戦すること。周囲から叩かれても叩かれても、それを維持すること。彼女のこれまでの努力の、どれほど壮絶だったか。
結婚、出産、離婚、結婚、離婚、結婚……。プライヴェートだけでも相当のエネルギーを要する半生。それに伴っての仕事。多くの人を巻き込みながら、自身をもブランド化せねばならないタフさ。
ご自身の目標を具現化しようと努力し続けてきた彼女を、家庭の事情を何も知らない人が、ことに母娘関係に関してジャッジメンタルに言い及ぶのは、本当にいかがなものかと思う。
母娘はこのところ疎遠だったようだが、以前はしばしば共演されていた。一昨日、たまたまこの動画を見つけ、音声を聞きながら、なんとも言えない気持ちになった。
「アナと雪の女王」の『生まれてはじめて』が好きで、自分でも歌いたくなり、数えきれないほど何度も、神田沙也加の歌声を聞いて、真似た。わたしの十八番である。
そんなこんなで、他人事ながらも、すぐに忘れられずにいる年の瀬。
◉「アナと雪の女王」神田沙也加×松田聖子 2011年・親子対談
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第二次世界大戦が終結した1945年から今日に至るまでの間に。世界で大きな変革が起こったのは、1990年前後だったと、このごろは痛切に感じる。
1988年に大学を卒業し、海外旅行誌の編集者となったわたしは、公私に亘って旅に染まった怒涛の日々を送った。これまでは「自分が若くて成長著しかったがゆえの怒涛」だと思っていた。しかしこのごろは、思うのだ。
世界そのものが、怒涛だった。
あのころ、世界は、イデオロギーの転換期で、わたしは取材を通して、それを自らの目で目撃し、肌身に感じる出来事を経験してきたと。
深海に沈んだままの記録を、きちんと整理してライブラリに収めたいと思うが膨大。
1988年。蒋経国死去し李登輝総統就任、戒厳令解けた直後の台湾取材に始まった我が編集者人生。
1989年、昭和が終わり平成がはじまった。シンガポールにマレーシアを巡ったその秋、ボーイフレンドに振られ、心身ともに凍る冬を過ごしていたころ、バブル経済が崩壊しはじめた。
わたしはもう仕事に生きるのだと、バルセロナ・オリンピック直前のスペイン取材。マドリード、バルセロナ、アンダルシア……。初の欧州に心躍る。
転職後も海外取材は続く続く。
ベルリンの壁崩壊&東西ドイツ統合直後のアウトバーン走り、西から東へドライヴ。湾岸戦争最中の南仏ピレネー山麓。ペレストロイカにソ連崩壊。天安門事件2年後の上海はまだ人民服に自転車も見られ。北京からウランバートルまで36時間の列車旅……。
全ての旅が、呆れるほど鮮明に思い出されるのだ30年の歳月を経てなお。
🇮🇳それはさておきインド。
先日、Twitterを通して勧められた書籍を入手することができた。『南アジアを知る事典』。折しも日本からバンガロールにお戻りの駐在員氏が、スーツケースに余裕があるので必要なものがあればと、申し出てくださった。
大変ありがたく、お言葉に甘え、無添加だしやら海苔やらを日本のご自宅宛に注文送付。併せて、古書ゆえ、海外には送ってもらえなかったこの本を購入し、お送りしたのだった。まさかこんなに分厚く重い本だとは知らず恐縮したが、手にできてとてもうれしい。
その内容の濃さ豊かさに感嘆。常に持ち歩きたいと思わせられる。スマホで確認……では決して得られない、専門家たちによって監修された信頼感。
パーティや会合の席などで、インドの友人らと話をするとき、なにかしら、確認したい事柄が出てくる。そんなときに取り出したい一冊だ。
1991年に編纂され、1992年に初版発行されたこの本。1991年はインドが市場を開放し、自由経済の政策を図った年。印パ分離独立後、社会主義的政策を取っていたインドもまた、ペレストロイカの影響を大いに受けた。
執筆された時期を念頭に置いた上で紐解く必要があるが、30年の歳月を経て、読み応えある内容だ。
✏️記録を残すこと。過去を反芻することの大切さについて、しばしば言及してきたけれど。
いったいぜんたい、それを未来に、どう生かそう。歳を重ねれば重ねるほどに、模索も深まる人生だ。










































