インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

MUSE INDIA / HOMEPAGE

✈︎ 過去ブログ/2005〜2025

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    年末年始を自宅で過ごすのは、12年ぶりのこと。

    ここカルナータカ州。今夜から1月6日まで、夜10時から早朝5時までの外出が禁止されている。

    つまり新年のカウントダウンで大騒ぎということもない。

    あまりにも、振り返ることの多く。

    あまりにも、書き残しておきたいことの多く。

    しかし驚くほどの速さで歳月は流れ、年齢を重ねる。

    焦燥は無意味。無意味どころか毒。

    その日その日を大切に、慈しみ暮らそうと言い聞かせながら、しかし夜になれば、残す空欄3日分となった「5年日記」の重さが軽い。

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    久しぶりに猫らの写真。

    あられもない姿で岩盤浴を楽しむ奔放な次女CANDY。

    心臓病を患いながらも、来年には8歳になる長男ROCKY。

    お天気屋さんな甘えん坊、次男JACK。

    孤独を愛すNORA姉さんは、夫の書斎の書棚の高みでまどろんでいる。

    またしても、収穫の時期がきた庭の胡椒。

    ついこの間、粒胡椒の塩レモン漬けを作ったばかりだと思っていたのに。

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    わたしが作る料理は、概ね我流で大雑把、そのときどきで使う調味料なども異なるなど、勘に頼っているので、レシピを尋ねられると困る。しかし、どういう感じで作っているのかが分かれば、似たような味を再現できると思うので、今回、可能な限りに詳細をシェアしておこうと思う。

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    🍖丸鶏グリルと並んで我が家の定番パーティ料理は、ダイナミック豚肉。近所のポークショップで豚肩、もしくは豚バラの皮つきブロック肉を買う。今回は2キロの肩肉を購入。シーソルトや胡椒を揉み込んで焼くだけとか、醤油とバルサミコ酢でマリネするとか、塩麹で柔らかくするとか、味付けはその時々で異なる。
    今回は、アラハバードの調味料を使いたく、お気に入りの甜麺醤、有機大豆醤油を使用。その他、ショウガのすり下ろしや料理酒なども。そうそう、今回は庭で獲れたパパイヤも少し入れた。パパイヤやパイナップルを入れると、酵素の働きにより肉を柔らかくなるのだ。それから、底に大根の輪切りを敷いた。
    加えて今回は「こんがりがっつり系」ではなく、「しっとり柔らか系」にしたく、ストウブ(STAUB)で蒸し焼く。この鍋、数年前にニューヨークのWilliams Sonoma(大好きな店)で見つけ購入した。トマトの形がかわいいだけでなく、この楕円形が丸鶏を調理するときにも使い勝手よく、小人数の料理に便利なのだ。我が家の、他のル・クルーゼ鍋は主にパーティ用。日本では販売されていない巨大なものがメインなので(油断すると、本当に腱鞘炎になる)、このサイズは使用頻度が高い。

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    🧀バンガロール在住の友人Sunetraが最近はじめたクリームチーズのケータリング。友人宅でのパーティで何度か口にして、非常においしかったので今回注文した。新鮮な自家製クリームチーズにドライフルーツが混ぜ込まれている。クラッカー付き。どれも風味豊か、食べ過ぎ注意なおいしさだ。関心のある方は、坂田まで直接メッセージを。連絡先をお知らせします。

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    🍋アラハバードからのお土産。お気に入りの調味料類に加え、新鮮なレモンをいただいた。インドのレモンといえば、ピンボール状の見た目はライムが定番。こんなレモンレモンした紡錘形のレモンを手にするのは久しぶりのこと。いい香り! レモンの木を育てたくなる。

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    🥬オーガニック野菜のデリヴァリーも選択肢が増えたバンガロール。最近はwoollyfarmsをよく利用している。味わい豊かなローマインレタスやリーフレタス、アレギュラ(ルッコラ)ほか、Snacky Peppers と言う名の小ぶりなパプリカなどを購入。いただいたレモンをスライスして添える。肉類がこってりなので、ドレッシングはなし。なお、woollyfarmsでは、小ぶりながらもレンコンなど個性的な野菜も売られているのでしばしば購入している。

    🌽トウモロコシは皮ごとオーヴンもしくはオーヴントースターで焼く。旨味が濃厚になる。輪切りにしたものを縦に切ると齧りやすくてよい。マッシュルームは新鮮だったので加熱せずスライス。

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    🐓インド移住以来、普段から鶏肉は丸鶏を購入し自分で捌いている。インド料理で使う鶏肉は皮が剥がされていることが多いが、鶏肉は皮付きも売られていることや、骨をスープにするなど余すところなく旨味を享受できることもあり。ゆえに、我が家ではしばしば登場する鶏肉料理。

    その時々で、使う鍋も付け合わせの野菜も異なるが、昨日は定番の「じゃがいも、玉ねぎ、ニンジン、ニンニク」を使用。味付けは、バター、オリーヴオイル、岩塩、庭で収穫しレモン塩に漬けておいた粒胡椒のみ。バターは、皮と肉の間に押し込むと、肉に旨味が染み渡っておいしい。ガーリックはペースト状になるので、絞りつつ食べる。激うま。

    今回は、「こんがりグリル焼き」ではなく、「タジン鍋をオーヴンに入れて蒸し焼き」にしたので、焼け色は浅いが肉がしっとりとしている。蓋をせず焼くときは、表面にオリーヴオイルやバターなどを満遍なく塗ると、こんがりきれいに焼ける。インドのアマゾンでセール時に購入したル・クルーゼのタジン鍋。想像を遥かに超えて使い勝手がよく、使用頻度が高い。

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    🍣アラハバードのあいがも日本米アキタコマチでおにぎり風巻き寿司。酢飯にしていないので、おにぎり風。サーモンは、maindish.inで購入したフィレをほんの少し解凍して捌く。鱗を取り、皮を剥ぐのがなかなか大変。上部のコンデイションがいいところを刺身にし、端っこや尻尾に近いところは後日、煮付けにする(これがうまいのだ)。サーモンはあらかじめ、醤油とワサビでマリネして巻く。

    あと卵焼きも巻く。こちらには、アラハバードの「モリンガ・ソルト」を使用。スーパーフードなモリンガにヒマラヤの岩塩を加えたこれ、ヘルシーなふりかけのようで、とてもおいしい。おすすめ。丁寧に作ったつもりが、全体に巻き方が下手。具がずれている。味に問題はないが、要精進。

    🥒日本の料理動画で見た蛇腹キュウリ。やたら切れ目を入れたきゅうりを韓国料理店アリランで購入した自家製ゴマ油、アラハバードの有機大豆醤油、ヒマラヤの岩塩に漬け込むだけ。これがおいしい。余剰な水分は和風ドレッシング代わりに葉野菜の上にかけて食べてもおいしい。鰹節とか炒りごまとかをトッピングしてもよさそう。
    ところで蛇腹キュウリを作る際のレシピは割り箸を添えているものが多いが、そんな手間をかけず、包丁を持つ手の肘をやや上げた状態で包丁を斜めにし、刃先が軽くまな板に当たる感じで切っていけばあっという間よ。

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    🍰日本のクリスマスケーキといえば、いちごのケーキ。我が家の定番焼き菓子のひとつであるロールケーキと生地は同じ。巻かずに二つに切って重ねる。材料は、砂糖、卵、小麦粉、コーンスターチの4種類。

    生クリームは普段、ニルギリスのビニル袋入りを使っているが、今回、トムズにはこれしかなかった。ニルギリスものと似たような味で、ヨーグルト的にやや酸味がある。悪くなっているわけではない。乳脂肪分が多いのでコクがある分、泡立てすぎると分離する。分離したら徹底的に泡立てて、水分を取り除くと新鮮バターになる。これはこれでおいしい。スコーンなどにつけて食べるとかなりいい。

    クリームもスポンジも無精製の糖を使用しているため、やや茶色っぽい。不揃いのイチゴたち一筋でデコレーション。日本のいちごに比べると硬いし甘味も少ないが、クリームやスポンジと共に食べるとおいしいのだ。

  • Merry Christmas!

    Merry Christmas!

    Merry Christmas!

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    年末年始の予定を立てないまま迎えた師走半ば。過去10年以上に亘って年末年始を過ごしてきたアーユルヴェーダグラムの予約も、今年は入れていない。
    陽光穏やかに半袖が心地よいこのバンガロールで、今年はよりいっそう節目も浅く、静かに一年を終え、新年を迎えることになると思っていた。しかし、昨日は小さなクリスマス会を開き、くっきりと節目ができた。

    パンデミック以前は数カ月に一度は開いていた大小のパーティ。しばしば大人数の料理を作ってきたが、昨夜のゲストは6名と小人数。久しぶりの宴とあって塩梅を掴みかねる。料理が足りないよりは残った方がいいと、少し多めにあれこれと準備した。

    ゲストは、北インドのアラハバードにお住まいで、現在、南インドを旅行中の松田さんと関口さんご夫妻。そして先日、小さなバザールで手伝いをしてくれたミューズ・クリエイションのメンバー、木幡さんと吉田さんの4人だ。

    我が家では従来、日本米といえば。年に一度のニューヨークで、カリフォルニア産コシヒカリ「田牧米ゴールド」をまとめて購入するのが常だった。しかしパンデミックで渡米が叶わず、どうしたものかと思っていたところ、「アラハバード有機農業組合」(以下AOAC)*がバンガロールにも日本米を送ってくれることを知り、以来、米をはじめ、味噌や醤油なども購入している。

    合鴨農法による日本米は、最初こそ少しパサついている気がしたが、あらかじめ数時間、水に浸けたり、使う鍋や水の分量などを工夫してみたところ、うまくおいしく炊けるようになった。玄米もまた、滋味があっておいしい。ちなみに我が家では、電気釜も電子レンジも使わない。米は鍋で炊いている。

    販売サイトは構築中とかで、現在は、毎月、電子メールで注文票が送られてくる。メールに添えられた、アラハバードの農家の様子やご自身の所感を記した松田さんの文章が我が琴線に触れたことから、その感想などを送るなど、折に触れてやりとりをしてきた。ご夫妻とはまた、ZOOMですでにお話をしたこともあった。
    アラハバードもまた、必ず足を運びたいと思っていると土地の一つだ。

    ……そんな次第で、昨日の料理は、AOACの食材をあれこれと利用して料理を仕上げた。インド友から注文した見目麗しき美味チーズにはじまり、我が料理の背景については、この投稿の続編で、詳細を記したいと思う。

    松田さんが拙著『街の灯(まちのひ)』を読みたいとおっしゃっていたので、謹呈。木幡さんも吉田さんもすでに読んでくれているので、我が30代前半のニューヨーク在住時代のことも、大まかご存じ。ゆえに、話も速やかに核心に入れるので言葉が通じやすい。

    久しぶりに日本人メインの宴席につき、夫は出たり入ったりしつつも、みなでよく食べ、よく飲み、よく語り合った。踊ってはいない😅 

    午後5時ごろから夜更けまで。久しぶりの集いもまた「長居をしたくなる」マルハン家は本領を発揮するのだった。いい夜だった。

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    *ウッタル・プラデシュ州のアラハバードにあるAOACは、日本のNPO法人である「アーシャ=アジア農民と歩む会」が、JICA(国際協力機構)の支援を受け、アラハバードの小規模農民と、サム・ヒギンボトム農工科学大学マキノスクール(継続教育学部)と共同で2004年に創設した農業組合。

    地球環境の負担を軽減する「持続可能な有機農業の促進」をはじめ、無添加の農産加工商品の製造及び流通販売を実現。地元の小規模零細農民の自立を促進すると同時に、在留邦人をはじめ、日本の食材を求めるインドの人々に、安全な農作物を届けている。

    ミューズ・クリエイションでは、インドがデルタ株による第二波で苦境に陥っていた時、日本から支援できるいくつかの団体を紹介した。そのときにアラハバードの「アーシャ=アジアの農民と歩む会」のことも紹介している。

    🌾🇯🇵北インド拠点の「アーシャ=アジアの農民と歩む会」を通して、COVID-19で困窮する農村の人々への支援を!
    ➡︎ https://museindia.typepad.jp/2021/2021/06/aoac.html

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    🎄今年の年末は、自らパーティを企画せず「受け身」で過ごすつもりだった。新居のために購入した調度品などが家の随所に配され落ち着かないなか、クリスマスツリーも飾らずにいようと思っていた。

    ところが諸々の経緯で、明日25日のクリスマスには日本人の友ら数名を招き、とても小さなクリスマス会をすることになった。

    昨日、友人宅でチベット料理のランチをごちそうになった帰路、食料品を調達するために、老舗スーパーマーケット「トムズ・ベーカリー/Thom’s Bakery & Supermarket」、通称トムズに立ち寄った。

    昨今では、9割以上の食料品をオンラインで購入しているが、ケーキ作りに必要な「生クリーム」と「いちご」だけは、自らコンディションを確認する必要があった。

    移動の車中で久しぶりにClubhouseのインド関連のお部屋にお邪魔したところ、インドのクリスマスの話題だった。インドにおけるクリスマスの様子やサンタクロースについて、はたまたプラムケーキや生クリームの話題などが出ていたので、買い物のついでにトムズの店内を撮影した。

    バンガローリアンなら誰もが知る、ごちゃごちゃとした、昔ながらのスーパーマーケット。所得階級の差を問わず、多くの人々に愛されている同店の背景や特徴などを記しておく。

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    ◉バンガロールの老舗スーパーマーケット兼コンビニエンスストアといえばトムズ。ケララ出自のクリスチャンにより1962年に創業された。従業員もまた、その大半がケララ州のクリスチャン・コミュニティが出自だ。

    ◉西暦52年という早い時期に、インドにキリスト教をもたらしたとされるキリスト十二使徒の一人、聖トマスに因んでの「トムズ」だろう。ローカルのクリスチャンの中には、この店のことを、故に「トマス」と呼ぶ人もいる。

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    ◉創業当初は、ベーカリー&カフェだったこともあり、素朴な味わいのパンやケーキ、スナック類が豊富。「昭和テイスト」なドーナッツが安くて美味。毎週金曜日のミューズ・クリエイションの集いの日には、お菓子を焼いてきたが、自分で作らないときには、トムズのドーナッツを買い、ふるまったものだ。

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    ◉店内には生鮮食品や乳製品、加工食品、各種調味料に日用消費財とあらゆるものが揃っている。リカーショップも併設されており、新銘柄のアルコールは大抵入手できる。売れ筋の商品については、店のお兄さんに聞くと的確に教えてもらえる。リカーコーナーはパンデミックの間に改築されてきれいになった。AMRUTのシングルモルトFUSIONやワイン、ビールなどを調達する。外には果物店もあるなど本当にコンビニエンス。

    ◉2010年前後、バンガロールでは、小売業のテストマーケティングが全国の都市部に先んじて行われ、数々のスーパーマーケットの旗艦店が一気に林立した。トムズの行く末を案じたものだが、杞憂だった。新しいスーパーマーケットが数年のうちに淘汰されても、昔と変わらぬ風情のまま、多くの人々に利用されている。

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    ◉イースター、そしてクリスマスの時期には、普段に増して込み合う。昨日も、店内に入った途端、2005年に初めて訪れたときと変わらぬ世界が広がっていた。創業当初から変わらないのであろう、そのクリスマスケーキ(プラムケーキをアイシングでコーティングしたもの)の風情に、毎年、安心させられる。

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    ◉この界隈のクリスチャンにとって、クリスマスケーキといえば、昨日アンソニーが贈ってくれたこの茶色いプラムケーキなのだ。ドライフルーツやナッツ類が入ったもので、ラム酒の風味が利いているものもある。

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    ◉このほか、クリスマスの時期に食べられるローズ・クッキーやKulKulsと呼ばれる菓子類なども山と積まれている。十年以上住んでいつつも、食べたことのないお菓子も少なくない。

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    ◉バンガロール在住、クリスチャンの画家、ポール・フェルナンデス氏の本に描かれた1970年代のトムズ。パンタロン姿の男女が、時代を映している。我が家の近所には、彼のショップ&小さなミュージアムがあり、バンガロール土産に好適な絵画やグッズもある。以下の記録は、彼の講演を聞きに行ったときのもの。

    ◎昔日のバンガロール、ゴア、ムンバイの情景を慈しみ描く。
    ➡︎ https://museindia.typepad.jp/2017/2017/11/paul.html

    ◎aPaulogy Gallery
    ➡︎ https://apaulogy.com/

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    Your “sustenance”. My “sustenance”. The meaning of sharing.

    Our driver, Antony, is a devout Christian. Yesterday morning he came to work with his bags in both hands.
    “Madam, I bought about 20 plum cakes to give as Christmas presents to the people who work here. May I distribute them?”

    He had never done anything like this before, so I asked him if it meant anything to him this year, and he said that it might be the last Christmas we would have here (since we would be getting a new house next year).
    I said, “Sure. Actually, I’ll pay for the cakes” but he refrained.

    And he gave us one, too.

    Antony has been with us for ten years now, and I have written many times about the tragedy that befell their family four years ago in a holy place for Christians. As one of the people who witnessed their suffering after the loss of their elder son, I wondered what was going through his mind.

    I started doing community services shortly after I started living in this country. I’ve already mentioned the background of this in my Muse Creation (NGO) 8th anniversary video.

    Philanthropy or social services are not about “the rich giving to the poor”.

    In this unequal world, where we stand is not always the same. Even the positions that we seem to have grasped for ourselves are actually obtained through sheer luck.

    It is about the happiness that comes from sharing. Perhaps we can only understand this when we share it with others. Or, if someone helps us when we are in pain.

    This is completely different from the world where charity is considered “hypocrisy” or “publicity”. Unfortunately, these words is sometimes heard in Japan.

    More than a decade ago, there was a time when I hired a young driver named Ravi for about two years. He often wore nice, colorful shirts. One day, I asked him.

    “Ravi, how many shirts do you have?”

    “About ten.” I replied.

    “I think I’ve seen more shirts than that”.

    “Madam, every month I buy one new shirt and donate one old shirt to the poor.”

    I was at a loss for words.

    I wondered how much “sustenance“ I needed to survive. Whether you think it’s a lot or a little depends on your own sense of value.

    If you can spare some of your own sustenance, whether visible or invisible, you may be able to find peace of mind by sharing it with others who are suffering.

    Compassion is not something you offer for the sake of someone else. If it goes around and results in happiness for you and those around you, so be it.

    Merry Christmas.

    🎁

    我が家のドライヴァー、アンソニーは敬虔なクリスチャン。本日のクリスマス・イヴと明日のクリスマスは休暇を取っている彼が、昨日の朝、両手に荷物を携えて出勤してきた。

    「マダム、ここで働いている人たちに、クリスマスプレゼントを贈りたいので、プラムケーキを20個ほど買ってきました。配ってもいいでしょうか?」

    今までこんなことをしたことはなかったので、今年は何か意味があるのかと尋ねたら、(来年は新居ができるので)ここで迎えるクリスマスは最後になるかもしれないから、ということだった。

    「ケーキ代はわたしが払うよ」と言うと、いや、僕が払いますという。

    そして、わたしたちにも1つくれた。

    今年で勤続10年になるアンソニー。4年前、彼らの家族を襲った、クリスチャンの聖地での悲劇については、これまでも幾度となく記してきた。長男を喪ってからの、彼らの苦悩を間近に見てきた一人として、彼の心の動きを思う。

    いろいろな思いが脳裏を巡り、昨日から改めて、考えさせられることの多く。

    わたしは、この国に暮らし始めてまもないころから、社会奉仕活動を始めた。その背景については、ミューズ・クリエイションの8周年記念動画などでも言及しているので、ここでは割愛する。

    慈善活動や社会奉仕というのは、「富める人が貧しい人に施す」ということではない。

    不平等なこの世界で、自分が立っている場所は、常に同じとは限らない。わたしたちは、自分で掴み取ったかのように思える地位でさえ、実は単なる「幸運」によって得られたものなのだ。

    分かち合うことで得られる幸福感。分け合える何かがあるということの有り難さ。それは、分かち合って初めて、わかることなのかもしれない。あるいは、自分が苦しい時に、誰かに救ってもらってはじめて。それは、慈善活動をして「偽善」や「売名」などと発想する世界とは、完全に次元を異にする。

    十数年前、ラヴィという若いドライヴァーを2年ほど雇っていた時期があった。彼は、しばしばカラフルですてきなシャツを着ていた。しょっちゅう異なるデザインのシャツを着ている彼に尋ねた。「あなたは、いったい何枚のシャツを持っているの?」と。

    すると彼は「10枚くらいです」という。いやいや、もっとたくさんのシャツを見た気がするけれど……と問うたら、彼はこういった。

    「マダム、僕は毎月、1枚新しいシャツを購入して、古いシャツを1枚、貧しい人に寄付しているんです」

    わたしは、絶句した。

    自分が生きていくために必要な「糧」はどれほどだろう。その糧を多いと思うか、少ないと思うかは、個々人の価値観に依るだろう。

    目に見えるもの、見えないもの問わず、自分の糧に少し余裕があるならば、枯渇している人とシェアすることで、自らの心に安寧を得られるかもしれない。

    情けは人の為ならず。巡り巡って、結果、周囲も自分も幸福を感じられるのならば、それでいい。

    メリー・クリスマス。

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    *写真は昨夜、ご近所の子どもたちによるクリスマス・キャロルが披露されたときのもの。

    *以下は、アンソニーの長男のことについて記したブログ記事です。

    2017年11月9日。敬虔なクリスチャン一家。巡礼の旅先でドライヴァーの息子が非業の最期。
    ➡︎ https://museindia.typepad.jp/library/2021/11/anton.html

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    クリスマスを間近に控えた今日。友人Dekyiに誘われて、彼女の家へ赴く。チベット系インド人の彼女と出会ってからというもの、パーティなどでは、わたしをDekyiだと勘違いした見知らぬ人から、声をかけられることがよくある。彼女もまた、わたしと間違えられることがあるようで、折に触れては、姉妹を超えて、同一人物状態だ。

    思えばチベットの家庭料理をいただくのは初めてのこと。料理人がサーヴしてくれるできたてのモモ(チベットの蒸し餃子)に始まり、独特のダル(豆の煮込み)、ビーフジャーキーを柔らかくしたような、旨味が詰まった牛肉料理、そしてシンプルに見えて、これまた独特の旨味がきいた卵料理など、どれもおいしくて、たっぷり味わった。

    彼女の義母も同席して、3人でのランチ。夫とわたしの国際結婚にまつわるコメディでしかないエピソードなどを話しつつ、食べながら、笑い転げながらの、楽しいひととき。

    同じインド人同士でも、異なるコミュニティ同士の婚姻は、国際結婚のようなもの。その差異を巡る互いのエピソードには共通項もあり。詳細を書き連ねたいところだが、Google自動翻訳に、間違った翻訳をされそうなので、夫婦の話題は避けておくのが無難😅

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    🎂帰路、立ち寄ったTheobromaもクリスマス仕様。お気に入りのケーキやクラッカーのほか、パルミエ(源氏パイ風)も初めて購入。さらには、Theobromaの歴史を記す本も買った。創業した女性の出自はムンバイのパールシー(ゾロアスター教徒)で、彼女の生い立ちから今日に至るまでが描かれているのだ。

    インドのキッチンを通して、多様な文化やライフスタイルを伝える書籍は多く、手元にも、魅力的な本が何冊もある。そんな書籍をもまた、いつか紹介したいものだ。
    わたしはバンガロールにいながらにして、旅の途中でもある……との思いを新たにしつつ。ここに在る自分を慈しむ。

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    2021年も残すところ1週間あまり。

    年末年始は旅をするでもなく、バンガロールでさりげなく、過ごすことになりそうだ。

    昨夜は美食とワインのひととき。赤白共にスペインのリオハ。いちいち、無性に、旅に出たくなる気持ちを抑えながら、過去の旅路に思いを巡らす。

    隣席の友人知人らとの会話が弾み、またしても、日本料理が好きすぎる一家と遭遇。映画にもなった「すきやばし次郎」を訪れたときの話にはじまり、日本人のわたしですら食べたことのない料理の話が次々に出てきて呆れる。

    日本料理のすばらしさ、そして彼の妻や子供たちがどれほど「ありとあらゆる日本料理」を愛していて、日常的に取り入れているかを滔々と説かれて、互いに料理の写真などを見せ合って、もはや食事の後半に食べた料理の味を思い出せない始末。

    詳細を綴りたいところだが、割愛。

    ところで昨夜は、過去10年以上、クリスマスやディワリのときに、何度となく着用してきたお気に入りのパールシー(ゾロアスター教徒)伝統の手刺繍のサリーをまたしても。滅多に、あるいは殆ど着ていないサリーもあるというのに、この偏りはいかがなものかと思いつつ……。

    今年後半に購入したサリーのブラウスもそろそろ仕立てなければ。周囲に着用者がいなくても、来年もまた、頻繁にサリーを着ようと思う。

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    ☂️季節外れの長雨が続いた今年の後半。ここ数週間は晴れ間が多く、バンガロール@デカン高原らしい爽やかな天候が続いている。

    After the Rain。思えば2020年半ばには完成する予定だった新居。この2年の歳月の、なんともはや。

    ロックダウン。それに伴う資材供給の遅れなど、そもそもの遅延に輪をかけて遅れてきた作業の工程。諸々、うんざりした時期もあったが、今となって全てが歴史。

    パンデミック世界の前と後では、「家」に対する考え方が大きく変わった。わたしだけでなく、世間も変わった。この時期、インドのインテリア市場の趨勢も大いに変革、店舗を巡って実感するのはもちろんのこと、インド版コンデナストの『AD (Architectural Digest)』*などを見るだけでも、ここ数年の変貌ぶりに驚かされる。

    土曜日は、久しぶりに夫婦揃って進捗を見に行った。

    今年中には完成予定だったこともあり、各所で手配していた家具が届き始める。しかし新居はまだ、搬入できる状態ではなく。

    マネジメントオフィス曰く「ほぼ完成しているものの、まだ数カ月先まで引っ越し予定なし」というご近所さんのヴィラにて一時保管状態。

    既述の通り、わたしはインテリア・コーディネーターに発注せず、すべて自分で手配している。関連業者は軽く10を超えており、そこそこマネジメント力が試される。家具だけでも6カ所に分散しているのだが、そのうちの4カ所がこの日搬入。加えて窓枠採寸のため、カーテン作りの業者にも来てもらう。

    15年前、現居の内装工事をしたときの大変さを思うと、比べ物にならないほど楽なのだが、一方で、諸々の選択肢が増えすぎたことによる「迷い」も増えて、時間はかかる。

    たとえば写真のソファー。ヴィンテージのローズウッド(紫檀)のソファーに合うファブリック(布)の選択肢が、途轍もなく多い。そんな中から、絞り込んだこの柄。別の店で購入した他のソファーとのバランス、クッションの具合などとも、写真を撮り、脳内でアレンジし、じわじわと、決めてきた。

    途中で自分の好みがなんなのか、わからなくなるような状況にも陥ったが、今となっては、「わたしが好きと思うもので統一すればよい」という結論に至っている。

    たまに、夫の意見も取り入れつつ。

    ある夜、ネットで検索して発見した木工家具職人、PERMANENT OBJECTSの机やテーブル類も届けられた。

    組み立ては家が完成してからなので、1枚だけ、仕上がりを見せてもらった。その麗しさに、夫婦揃って感嘆する。夫もたいへんお気に召した模様。以前も写真を上げたが、夫の机はより、年輪の風合いがすばらしい。

    新居は来年2月ごろには完成するだろう。

    それまでに、重い腰を上げて、現居の掃除をし、来年にはこの築15年の家の改修工事などもせねばならない。いつの日か、ミューズ・クリエイションのメンバーの子どもたちが、バンガロールへ留学やインターンに来るかも知れず、そのときのために、今の家も整えておかねば……。

    まだまだ遠い先のこと……が、どんどん目の前に迫ってくる歳月。未来をイメージして心の準備をしておくことの大切さを、改めて思う。

    時折、気持ちが沈んだり、あるいは何もかもが面倒になり、うぉーっと投げ出したくなったりするけれど(昨日がそうだった)、気を取り直しながら、未来の灯火を見つめながら、日々、心を更新しながら、生きよう。

    さて、今夜は『教えて! みほ先輩!』のレコーディングにつき。ランチのあとは、準備にかかるとしよう。

    *しつこく書くが、インド市場(ライフスタイル)のトレンドを知る上で、コンデナスト社の雑誌(全種類)を定期購読することは、極めて有効です。

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    🌸ミューズ・クリエイションの小さなクリスマス・チャリティバザール。無事に終えることができた。

    以前からの在庫に加え、ロックダウンの期間中に、メンバーが作ってくれた手工芸品を販売したく、今回は一人でやる予定だった。しかし、平日ながらも駐在員&学生メンバーの男子2名が手伝ってくれた。

    友人知人が立ち寄ってくれ、人数こそ少なかったが、みなあれこれと購入してくれた。元メンバーとも久しぶりの再会。かつては日本人駐在員が多かったアパートメント・コンプレックスも、今は単身赴任者が主で、家族帯同者はとても少ないとのこと。

    2012年にミューズ・クリエイションを創設して以来の8年間。そしてパンデミック世界となってからの2年足らずの歳月の、その変容を思う。

    イヴェント時には、おにぎり持参が常だった。自分だけ……というわけにはいかず、男子らにも作る。豚スペアリブを細切れにしたものを甘辛く炊いたものと、卵焼きを、巻く。おにぎりではなく、非常に雑な巻きっぷりの巻き寿司状態だが、味はおにぎり。

    自分の分は、曲げわっぱ入り。曲げわっぱに入れると、更に旨味が増すのだな……。見た目はともあれ、おいしかった。

    コーヒーブレイクには、近所のスターバックスからデリヴァリーを頼んだり。おやつを食べたり。のんびりと語り合ったり……。

    楽しい1日だった。お疲れさまでした!

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    2021年も残すところ半月となりて。今年最後の盟友らとのミーティング。あいにく8人揃わなかったが、偶然にも6人の服がクリスマス風にコーディネーションされていて楽しい。示し合わせたように、白、緑、紺が二人ずつ。白の二人の胸元には、アルハンブラが上品に輝いて、とてもかわいい。

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    普段はUBシティにあるオークウッドのミーティングルームなどを使っているが、今日は屋上のダイニングOZAAにて。打ち合わせのあとは、そのままランチを楽しむ。友人アンジュムが監修する中東&地中海料理はどれも美味で、デザートのカナフェまでしっかり平らげる。毎度、よく食べる我ら。

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    この2年足らずのパンデミック世界で、しかし彼女たちは公使に亘って旅をしている。飛行機に乗っていないのはわたしだけだ。自分だけが異様に閉塞している気さえして、ほのかに焦燥。しかしその瞬間に「その分、長生きすればいいのだ」と意識をシフト、前向きに在りたい。

    「骨休め」ならぬ「羽休め」の歳月だったと自分に言い聞かせ、来年からの旅路を思い描く。

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    さて、わたしは本日初着用の服で参上。バンガロール拠点のファッションブランド、THE SUMMER HOUSEのオンラインショップで初めて購入した。「Modern Heirlooms」と銘打ち、職人の手作業による衣類を販売するブランド。クオリティも縫製も確かで、とても気に入った。インドはこのような小さなブランドが、今や無数に誕生している。

    ベルトはSCARLET SAGEというブランド。これもオンラインで入手した。クオリティ高く使い勝手もいい。毎度、赤、黒とベージュ、色&デザイン違いを購入。ちなみにこのブランド、ISSEY MIYAKEのPLEATS PLEASEを思わせる衣類が主流だ。とてもすてきなデザインなのだが、わたしは化繊が苦手なこともあり、購入には至らず。

    サンダルは、かれこれ5年以上利用しているAPRAJITA TOORのもの。Wedge Heelsという型の異なる色を何種類か購入して、服に合わせて履いている。なにしろ、年中そこそこ温暖なバンガロールにつき、ほぼ365日、サンダルが活躍するのだ。踵の高さも選択肢がある。履き心地よく、しかもそこそこ踊れるので、とても気に入っている。

    ハンドバッグは、昔ニューヨークで買ったグッチ。最近は大きなバッグを持つ機会がめっきり減ったが、今日のファッションに合わせたくて、クローゼットの奥から引っ張り出した。

    ところで、インド在住のフォロアー各位から、時折、インドのファッション情報も尋ねられる。日本人からだけでなく、インドの友人からも尋ねられる。なかなか具体的な紹介に至らないが、近々日本語情報は『インドのファッション&ビューティ』ブログに、まとめてアップロードしようと思う。今日の情報は以下の通り。

    DRESS/ THE SUMMER HOUSE
    ➡︎ https://thesummerhouse.in/

    BELT/ SCARLET SAGE
    ➡︎ https://shopscarletsage.com/

    SHOES/ APRAJITA TOOR
    ➡︎ https://aprajitatoor.com/