インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

MUSE INDIA / HOMEPAGE

✈︎ 過去ブログ/2005〜2025

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    今年は本日8月30日が、ヒンドゥー教において人気の高い、青い肌のハンサムな神様、クリシュナ神の生誕を祝う日だ。子供のころからバターが大好き。牛と美女の傍に立ち、流し目で横笛を吹く姿などがしばしば絵画にも現れる。

    翻って本日。今年5月から始めたボリウッドダンスのBOLLYQUEも1周年記念だとのこと、おめでとうございます! 

    ダンスのあとに撮影した #インドはステキなものであふれている 略して #インステ 写真を一挙公開!😸

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    アイスクリームが食べたくなった土曜の午後。フードデリヴァリーのSWIGGYで、先日購入して気に入ったNICのアイスクリームを注文しようとしたが、急にクルフィが食べたくなった。

    高評価の店を検索したところ現れた GRAMEEN KULFI。ムンバイ在住時、お気に入りのPARSI DAILYでよく調達していた円盤型のクルフィもある。試しにいろいろな種類を買ってみる。

    届いたそれらの、パッケージの魅惑的なこと! それぞれの箱に、インドの多様性を映す文化やライフスタイルの紹介がある。

    原材料は最低限。シンプルな円盤クルフィに至っては「牛乳と砂糖」のみ。それでこんなにも風味豊かなアイスになるのだから、インドの牛乳は本当においしいものだと再確認する。

    超絶濃厚につき、円盤一枚を夫と半分に分けて食べ、コーヒーを飲む。満足。

    マハラシュトラ州プネ発ののこのブランド。バンガロール店は我が家の近所にもあるらしく、速攻で届いた。

    クルフィ好きの方、お試しあれ。

    *一応、素焼き入りと棒アイスも少し味見をした。素焼きは舌触り滑らかなものの、今一つ口に合わない思って原材料を見ると、ミルクと砂糖のほかに増粘安定剤 (stabilizer)が入っていた。

    なるたけ食品添加物を避けた食生活を送っていることから、ちょっとした舌触りの不自然さにも敏感になっている。個人的には円盤クルフィと棒アイスがおすすめ。

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    歳月に名前をつけるならば。今週は油性の極太マジックで「布とサリー」と記すだろう。裏写りするくらいの筆圧で。

    一昨日、昨日と、サリーに縁のある場所へ足を運んだ。そして今日は改めて、一昨日に訪れたAMBARAへ。敬愛する友、デヴィカに会うために。
    わずか1時間余りの間にも、インドのテキスタイルの歴史や伝統を教わり、若者らの話を聞き、日本とインドの縁を再確認し、その興味深さに圧倒される。

    忘れたくはない。きちんと学んでおきたい。書き留めておきたいことが多すぎて、脳味噌がいっぱいいっぱいだ。

    先日も記した通り、VAYATI WEAVESは、若者がデザインした、伝統的な手法のサリーのコレクション。伝統の中の斬新。あたり一面の、不易流行。勢いでまたしても2枚、購入してしまった。

    各地のテキスタイルの、それぞれのストーリーがまた味わい深く。「宇宙」という名のついたワークなどもあって引き込まれる。

    ……とランダムに書いては尽きないので、週末は記録を整理しようと思う。

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    一昨日、アディティヤが、日本の藍染と絣(かすり)に興味があると話していたので、数年前の一時帰国時に購入した久留米絣のジャケットを持参し、女性用だけど着てもらったところ……ものすごく喜んでいた。ちなみに彼が身につけているルンギもインドの絣。日印コラボの写真となった。

    みなが絣の着物を着ている、我が祖母の子供時代の写真なども見せたら、みな興味津々。

    日印を結ぶさまざまなアイデアが浮かんでは消える歳月。パンデミックにより世の有り様が変わる中、自分がやることも絞り込まねばと改めて思いつつ……。

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    🥻本日、着用しているサリーは6年前に購入した。タッサーシルクにポルカドットがかわいらしくてお気に入り。わたしが手に持っているのはダッカ・モスリンの木綿のサリー。夢のように柔らかく心地のよい織物。ダッカ・モスリンにまつわるストーリーも深く、英国統治時代の悲劇も重なる。

    伝統的な手法に若者のデザインを反映させたこのサリーに一目惚れし、買った。

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    この日の購入は一枚にとどめようと思っていたが、アディティヤがデザインしたこのサリーのデザインもまたすてきで、絞れずこちらも購入。もうこれからは、サリーを頻繁に着るのだとの決意とともに。🥻

    昨今ではサリーのブラウスもさまざまなデザインがあり、斬新な着こなしが楽しめる。ほとんどがパツパツになってしまった我がサリーのブラウス。これを機に少しずつ、快適で新しいデザインのブラウスに作り直そうと思う。

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    🇯🇵丸亀絣織物
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    約5メートルの一枚布を巧みに身体に巻き付けて着こなす、シンプルながらも華やかなインドの民族衣裳、サリー。絹や綿、絹と綿の混紡など、布の種類にはじまり、織り、 染め、 刺繍、紋様など、産地や品質によって無限とも思える選択肢があるサリーは、インドの多様性を象徴するような衣類だ。

    20年前、デリーで結婚式を挙げるときに初めて着用したとき、わたしはインドのテキスタイル とサリーに心を奪われた。

    2005年にインドへ移住してからというもの、米国では「ジーンズにTシャツ」が定番だったわたしが、ことあるごとにサリーショップや展示会へ足を運び、気に入ったものを購入してきた。

    一方、サリーを着用する人たちは減少するトレンドで、結婚式や祝祭など「ハレの日」以外は、着用の機会が少ないのも事実。我がインドの友人たちも、ほとんどサリーを着ることがない。

    そんな中、『インドのテキスタイルとサリー講座』を不定期に開催し、ミューズ・クリエイションのメンバーたちをサリーのショッピングに案内したり、サリーを着てのランチ会などを実施してきた。

    伝統工芸の継承が困難と思える一方で、官民各種団体が、手工芸を守るべく活動も行っている。

    昨日は、友人のデヴィカに教わった若者起業家によるテキスタイル文化の潮流を紹介したが、今日は実際にサリーを愛好する女性たちが集ってのイヴェントに参加した。

    新居向けの家具を調達すべく、このところ何軒もの家具店を巡ってきたが、その中の一つ、Vermilion Houseのことは先日も記した。オーナーのウマとプルヴィによる催しだ。

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    インドのテキスタイルのプロモーター/キュレーターでもあるプラサド・ビダパ氏やYPOのメンバーでもある知人、ジョティカが登壇。

    その後、ヴィネイ(Vinay Narkar)による話を聞いた。マハラシュトラ州における伝統的なサリー、中でもナーグプルの「マラタ・コミュニティ」で受け継がれてきたサリーについての話であった。

    アジャンタ&エローラ遺跡の観光拠点の町、アウランガバードには、パイタニ(PAITHANI SILK)と呼ばれる、2000年以上の歴史を持つ有名なテキスタイルがある。パルー(ひらひらとたなびく部分)にクジャクが織り込まれているのが特徴だ。

    ヴィネイは、それ以外にも古来インドにはすばらしい手工芸が残されていたことを「研究」し、それを「再現」、「継承」するという試みを行なっている。
    中でもチャンドラカラ(Chandrakala)サリーについての説明が興味深かった。

    伝説、神話などの「書物」や、古くからの音楽の「歌詞」、あるいは「絵画」の描写から、古来のサリーの意匠を検証し、復元、復興させるのである。現存するヴィンテージ・サリーもまた。

    ナーグプルといえば、佐々井秀嶺上人がいらっしゃる南天龍宮。龍樹(ナーガルジュナ)とアンベードカルゆかりの土地。わたしが再訪を望んでいる場所でもある。今日、お話を聞いているうちにも、ナーグプルの工房をも訪れたいとの衝動に駆られる。

    ちなみに、文字が織り込まれたサリーは英国統治時代のチャンデーリー(Chanderi)サリーにも見られる。サンスクリット語で書かれた大地礼賛の歌(やがてタゴールによって読まれ、インドの国民的な歌となった)であるヴァンデ・マタラム(Vande Mataram)の文字が織り込まれたものなども。

    ……と、書きたいことは尽きぬ。サリーについてもまた別途、『深海ライブラリ』ブログなどに整理したいと思うがいつになることやら。

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    さて、わたしが本日着用しているのは、10年前にムンバイのサリー専門店で購入したバラナシ・シルクのサリーだ。

    会う人、会う人、褒めてくださってうれしい。これは動物の柄が珍しい上、ほかに見ないものだったこともあり購入した。

    インドに生息する象や孔雀、虎、オウムなどの動物がモチーフになっていて、とてもかわいらしいうえ、適度な厚みがある一方で涼しく軽やか、着心地がとてもいいのだ。

    その後、会場では商品(作品)の販売会となる。かなりの混沌ぶりにつき、わたしは購入を控えたが、別の機会に、黒地(夜空)に星と月が織り込まれたサリーを選びたいと思う。

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    ◉ヴィネイ(Vinay Narkar)に関する記事
    ➡︎https://www.thehindu.com/life-and-style/fashion/vinay-narkar-revives-two-traditional-weaves-of-maharshtra-that-had-faded-into-oblivion/article33058520.ece

    ◉チャンドラカラ(Chandrakala)サリーについての日本語記事もあるサイト
    ➡︎https://artsandculture.google.com/exhibit/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%92%E8%B1%A1%E5%BE%B4%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%97%E3%80%81%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%AE-15-%E3%81%AE%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-chhatrapati-shivaji-maharaj-vastu-sangrahalaya/YwIiJhNY4glTLQ?hl=ja

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    ◉プラサド・ビダパ氏/バンガロール拠点のファッションスタイリスト、テキスタイルのキュレーター
    ➡︎https://en.wikipedia.org/wiki/Prasad_Bidapa

    🇮🇳魅惑のヴィンテージ。インド古来の美を映す、麗しき家具や伝統刺繍に嘆息。
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/08/vermilion.html

    🇮🇳ムンバイにて「ワクワク動物ランド」なサリーを購入した時の記録(2011年)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2011/2011/07/mumbai.html

    🇮🇳[Ajanta]1500年以上を遡る旅。石窟内に広がる仏教世界へ。(2011年)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2011/2011/02/ajanta.html

    🇮🇳[ELLORA] 岩山に刻み込まれた、三つの宗教のかたち。(2011年)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2011/2011/02/ellora.html

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    昨日、最後に訪れたのは、我が家への帰路にあるAMBARAというブティック。2000年に創業。古い個人宅を改装した店へは、わたしもバンガロール移住当初から折に触れて訪れてきた。

    インドの伝統的な手工芸のテキスタイルなどを販売するほか、不定期での展示会、NGOとのコラボレーションなどが開催されている。入り口の庭はナーサリーになっていて、ここでしばしば、庭用の鉢植えなどを購入している。

    昨日から今月末まで開催されているVAYATI WEAVESのテキスタイル展示会が開催されていることを、9年来の友人デヴィカを通して知ったので、初日の昨日、訪れたのだった。

    インドの職人による伝統的な手工芸を守り、彼らのライフを支援すべく、数十年に亘って活動を続けているアーティストのデヴィカ。9年前、カシミール手工芸を巡る旅にわたしを導いてくれたのもまた、彼女だ。

    以来、ミューズ・クリエイションのチャリティバザールには毎年出店してもらってきていたし、彼女が関わるDASTKARやA HUNDRED HANDSのバザールにも、わたしは必ず足を運び、都度、ブログにレポートしてきた。

    わたしがインドの手工芸を語る時、彼女の存在は不可欠なのだ。

    わたしがAMBARAに到着したとき、ちょうどデヴィカとは入れ違いだったらしい。VAYATI WEAVESの創始者である若きアントレプレナーのシシーラが2019年に立ち上げたというこのブランド。

    インド各地の「若き10人の職人起業家」の手がける作品を販売している。写真のアディティヤとプージャもまた、ともに働く同志だとのこと。
    デヴィカは彼らの支援もまた、行っているのだ。

    わたしのことは、デヴィカから話を聞いていたらしく、さまざまなコレクションの中から、最新のオーガニックコットンと天然染料によるサリーやストールを見せてくれた。

    午前中、SPRING RHYTHMのソナリから、天然染料はむしろ水を大量に使用するので環境によくないという話を聞いたばかり。浅薄なサステナブル志向は危険であるということは、手すき紙工房の「BLUECAT PAPER」を訪れたときにも痛感したこと。

    ゆえに、アディティヤにその点を聞いたところ、確かに天然染料で染める場合、水を大量に使うからこそ、少量ですむ技術を研究し、作ったのだという。故に、色がどうしても浅くなってしまうのだとか。

    なるほど、興味深い。そのあたり、詳細を取材したいものだ。

    アディティヤは日本の伝統的なテキスタイルにも強い関心を持っているようで、日本へ行くのが夢なのだという。

    不易流行。若き日印の職人たちをつなぐことができればと、実はロックダウンに入ってから思う機会が重なっている。

    徐々に実現したいとの思いを新たにする。

    さて、せっかくなので、気に入った一枚を購入することにした。サリーはもう山ほどあり、着尽くせないので、当分買うのはやめようと思っていたのだが、若い彼らががんばっている姿を見ていると、応援せずにはいられなくなる。

    鏡の前に立ち、その場で纏ったら、3人揃って「すごく似合います!」「サリーがとてもお似合いですね!」「毎日サリーを着たらいいのに!」と、目を輝かせてやったら褒めてくれる。

    非常に、いい気になる😸

    実は今日もこれから、サリーを着てお出かけだ。

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    SAREESのユニットも組んだことだし、今度こそ本気で、しばしばサリーを着ようと思うのだった。またしても、一過性の衝動になるかもしれないけれど。

    気軽に着れるよう、まずはほとんどが「パツパツ」となってしまったサリーのブラウスのお直しをしなければ。

    ちなみに写真のサリーが購入したもの。まだブラウスの共布がくっついたままなので、近々テイラーで仕立てる予定。パルー(ひらひらの部分)の素朴な刺繍やミラーワークもかわいい。

    わたしが選んだこのサリー。シシーラがデザインしたもので、実は朝、デヴィカが着ていたらしい。この写真を見たら彼女、きっと驚くに違いない。明日また再訪し、デヴィカに会うことにした。

    楽しみだ。

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    2012年は、バンガロールにおけるマイクロ・ブリュワリーの黎明期だった。この年オープンした4店のうちのひとつがここ。この店は、我々の新居のデヴェロッパーであるTotal Environmentのプロパティで、食と音楽が楽しめる大人のエンターテインメント空間になっている。

    新居の内装を考えるに際し、この店の空間、インテリアを、もう一度見ておきたかったこともあり、ホワイトフィールド在住の友人とともに、ここでランチを楽しんだ。

    何度か記したが、Total Environment創業者のカマルは、フランクロイド・ライトや安藤忠雄を愛している。夫と3人で彼とミーティングをした際、諸々交渉のはずが、共通する話に花が咲いて瞬く間に時間が経ったことを思い出す。

    彼の建築にかける情熱はすさまじい。ビジネスマンというよりは、芸術家だ。無数の物件を、自分の信念を「決して曲げることなく」貫いて形にすることの、どれほどの熱意か。

    自然と共存する、まさしくサステナブルな家づくりにしても、細部のこだわりがすさまじく、設計図なども恐るべき緻密さだ。
    外壁の煉瓦は、中が空洞。夏は涼しく、冬は暖かくなるような構造になっている。それを一つ一つ、職人が積み上げていくのだ。高層ビルにしてもしかり。

    まさに『三匹の子豚』の3番目である。

    ゆえに、完成は、遅れに遅れてきた。もちろん、憤慨した時期もあったが、このごろはもう、それでもいいと思える、家づくりの情熱が感じられる。長生きすればいいだけのことだ、などと思うようになった。

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    店内はまた、読書家でもあるカマルの、書籍への愛もまた感じられる、本棚が麗しい。

    ここのビールがまた、どれも美味なのだが、ランチタイムなのでアルコールなしのモクテルを注文。料理もまた、おいしい。

    なおこの店は、空港前にも店舗がある。昨年2月に発行された、JALの『SKYWARD』のバンガロール(ベンガルール)特集でも紹介した。バンガロールと成田を結ぶ直行便が就航する直前に、ロックダウンに入ったのだ。

    遠い昔のことのようにも思えるあのころの混沌。今もまだ、何も解決はしていないけれど、この世界でフレキシブルに、共存していく。

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    昨日は久しぶりにバンガロール東部郊外のホワイトフィールドのソナリの家へ。新居の椅子などのカヴァーに、彼女が経営するSpring Rhythmのファブリックを使いたいと思い、訪れたのだった。

    彼女と初めて出会ったのは10年以上前。バンガロール市内に店舗と工房があり、作業を見学させてもらったこともあった。一般的なハンドブリックに比して、色合いが落ち着いているせいか、日本人にも根強い人気がある。

    ロックダウンの少し前に市街の店舗を閉じ、予約制で自宅をショールームに移行したという。この「リアルな空間」が、とてもいい。お店もすてきだったが、こちらの方が「生活に取り入れている様子」がよくわかる。

    パンデミックを機に、仕事の仕方が完全に変わったという彼女。今までのようにあくせく動かず、リモートが可能なところは速やかに移行し、余裕ができた時間を有効活用する。本当に同感だ。

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    二人して、昨今のインドの若い世代の「仕事の早さ」と「創造性の豊かさ」「フレキシビリティ」についても話が及ぶ。彼女の31歳になる御子息も、AI関連の仕事をしているとのこと。そういう話になると、尽きず。

    彼女とは面識はあったものの、実は、話をするのは初めてのこと。若い頃は日本のソフィア(上智)に2年ほど在籍経験があり、1980年代にはムンバイの日系企業で勤務していたこともあるという。

    インテリアデザインなどさまざまな仕事を手掛けたあとに、このブランドを立ち上げた。自らデザインのコンセプトを考える。厚手から薄手まで、風合いのいい木綿に施されたプリントは、落ち着きがあって魅力的。

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    彼女はまた、IKEAとのコラボレーションで、同社の椅子やソファーにぴったりのカヴァーを作ってもいるという。すっぽりと被せるだけ、洗濯もしやすいのが魅力だ。

    ソファーカヴァーだけでなく、カーテンやスクリーンも、使いたくなってきた。諸々、要検討である。

    IKEAといえばスウェーデン。テーブルの上に置かれたガラスの花瓶に思わず見入る。30年前、スウェーデン南部のガラス王国(カラマルとベクショーに挟まれた一帯)をドライヴ取材した。そのときに訪れたガラス工房で、気に入って買ったワイングラスと同じ彩色の花瓶だったのだ。
    たちまち、妖精が住んでいても不思議ではないと思える、やわらかに麗しい田園風景が思い浮かぶ。

    彼女はスウェーデンにも住んでいた時期があったという。ガラスの話ひとつをとっても、思い出が尽きない。

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    新居のテーマは、我が人生のテーマともなっている「不易流行」。伝統と新しさを共存させながら、「真に」サステナブルに心地のよい空間を育もうと思っている。

    一隅には、日本の伝統工芸品などを少しずつ買い集めて展示し、インドの友人らに見せる、小さなミュージアムのようにできればとも思っている。
    パンデミックで諸々遅れてきたが、ゆっくり考える時間が与えられたというふうに、今は改めて、そう思う。

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    👜この写真は、数年前の一時帰国時、母に贈ったバッグ。

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    一昨年の年の瀬。Youtubeで『灰色と青』のPVを視聴していた時に出てきた『ロングホープ・フィリア』。一発で心を奪われ、聞きまくった。

    菅田将暉の歌声はもちろん、歌詞がすばらしい。わたしの思いと重なる言葉の連なり。いったい誰が作ったのだろうと調べてみた。

    Amazarashiというバンドの、秋田ひろむの作詞作曲という。初めて知ったミュージシャンだった。

    この曲を知って直後の昨年1月。義父ロメイシュ・パパが急逝した。パパの生き様とこの曲が重なった。

    デリーへ向かう機内で。デリーからヤムナナガールへの散骨のためのロングドライヴの車中で。ひたすらこの曲を聴いていた。

    しかし、自分が歌うにはあまりにも難しいこの曲。女声のピアノカラオケ音源は見つけたけれど、これだけだとピンとこない。

    ヴァイオリンのアレンジは難しい曲に思えたが、SAREESのEMIKOさんに頼んだところ、快諾してくれた。そして、こんなにもいい感じに演奏を重ねてくれ、そして歌うことができた。うれしい。

    ①NY編、②ワシントンDC編と同様、インド編はインドでの16年を伝える動画にするつもりだったが、今回は歌詞を綴った。多くの人に知ってほしいメッセージだと思ったからだ。

    とはいえ、写真は使いたい。瞬間に閃いたのは、表紙に使っているこの写真。モニュメントヴァレーへ連なる道だ。

    インド移住前の約半年間、夫の仕事の都合で、我々夫婦はカリフォルニア州のシリコンヴァレーに住んでいた。米国を離れる前に、少しでも多くの土地を眺めたいと思い、東海岸から西海岸までドライヴすることにした。

    観光(光を観る)をしながらの、2週間に亘る6,400キロのドライヴ。昨日、久しぶりにホームページの記録を眺めているうちに、もっと写真があったはずと思い立ち、保存していたCD-Rを開いた。

    すばらしい景観が次々と現れ、16年前が瞬時に蘇る。

    この旅一つをとっても、示唆に富んだ出来事、意味ある情景が多く、これもまた語るに尽きぬ。

    この道の延長線上にインドがあり、今のわたしに連なっていて、やはりわたしは、定められた道を、しかし自分なりに足掻きながら、進んできたのだとの思いを新たにする。

    本当にすばらしい歌につき、ぜひ聞いていただきたい。坂田の歌声ではいまいちだという方は、ぜひとも菅田将暉のPVで「お耳直し」してほしい。

    ◉アメリカ大陸横断ドライヴの記録/2005年6月
    ➡︎http://www.museny.com/2005/gowest00.htm

    🇮🇳海外生活25周年記念企画アルバム ③
    『ロングホープ・フィリア』菅田将暉/秋田ひろむ

    🇺🇸海外生活25周年記念企画アルバム ①
    『ウェルカム・トゥ・ニューヨーク』テイラー・スウィフト(カヴァー)

    🇺🇸海外生活25周年記念企画アルバム ②
    『サクラ色』アンジェラ・アキ

    🎸菅田将暉 『ロングホープ・フィリア』

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    バックアップ用のCD-Rを16年ぶりに起こす。くっきりと目覚めてくれた。

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  • RITU KUMAR

    昨日はサリー&インド服を着て、踊りまくった1日だった。パーティに参加したわけではない。自宅で一人、撮影である。

    インドが第二波の感染拡大で混沌に包まれていた最中の5月中旬。ロックダウンで閉塞的な日々の中、ボリウッド・フィットネス「Bollyque」のレッスンを受け始めた。

    ダンスはインドの伝統的な民族舞踊やヒップホップなどから、さまざまなスタイルが取り入れられていて、クラスのレベル(3つ)によってアレンジが異なる。わたしはいま、「真ん中」のクラスを受講中だ。

    「Bollyque」では、米国にあるボリウッドフィットネススタジオ「BollyX」がプロデュースするレッスンを導入しているとのことで、効率的な有酸素運動になっているらしい。実はダンスをすれば少しは痩せるんじゃないかという期待があったが、体重に関しては、微動だにしない。むしろ食欲が増す。しかし、体力はついているし、心配だった膝の痛みも、今のところは悪化させずに踊れている。

    ダンスはリアルに教えてもらわないと雰囲気が伝わらないのではないか、パソコンの小さな画面を見て練習ができるだろうか……と思いつつも、週に1、2回受講するうちに、気づけば3カ月。

    リアルに教わる方がもちろん学びやすいだろうけれど、オンラインは場所を問わず、必要な時間は実質練習している1時間半だけという利点がある。「自分のダンスのレベル・年齢・容姿なんて関係なし。今の自分を受けいれ、好きなことを全力で楽しむ」というBollyqueのコンセプトにも共感を覚えた。

    💃

    さて、昨日なぜ一人で踊りまくったかといえば。

    今からちょうど1年前、「Bollyque」は、シンガポールでボリウッドダンスに出会った日本人女性たちによって創設された。今は3人のインストラクターが指導をされている。今回、一周年記念の特別企画ということで、一曲を特訓、希望する受講者たちが踊るダンス動画が作られるとのこと。

    思えば去年の今頃は『ミューズ・チャリティフェスト2020』の企画で、ミューズ・ダンサーズの動画を作るべく踊って編集していた。それと似たようなコンセプトだ。『HAND CLAP』も踊りまくったな〜。

    課題は「赤いワンピース(ドレス)を着て撮影」だったので、最初は上の写真右側の服装で庭に出て、猫らが見守る中、踊り撮影。動画に撮ると、自分の動きの問題点が明るみになってしまい、何度も撮り直して疲労困憊。

    ひと段落した後、急に「サリーでも踊ってみたい」と思い立ち、動きやすそうなサリーを引っ張り出して着用、踊ってみる。楽しい。サリーを着ている方が、なんか「それっぽい」感じになる。この独自動画は、Bollyque一周年記念動画が公開されたあと、STUDIO MUSEのチャンネルで公開する予定。

    結婚式のとき、初めてサリーを着てから20年。以来、サリーの魅力に引き付けられてきた。ヴァイオリニスト恵美子さんとのユニット『SAREES』の動画でサリーを着てはいるが、クローゼットには着る機会のないサリーがまだたくさん眠っている。

    以前は『インドのテキスタイルとサリー講座』を実施したり、ミューズ・クリエイションのメンバーとサリーを着用してのランチ会を企画したりしていたが、その機会もなくなってしまった。

    我が親しきインド友らも「ハレの日」など以外はほとんどサリーを着ない。自分でサリーを着れない……という友もいる。

    インドのテキスタイルの魅力を、サリーを通してまた、少しずつ紹介していこうかとも思う。インステ(インドはステキなものであふれている)は、尽きない。

    それにしても、サリーは「着痩せ効果」が高い。「痩せ見え着付け」にも技がある(研究済み)。そのあたりも、いつか動画で紹介できればと思う。ただし踊るとデブが明るみになる。これは仕方がない😅

    💃BOLLYQUE
    ➡︎https://linktr.ee/bollyque

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    これまでしばしば紹介してきたインドの伝統工芸のバザールDASTKAR。その創始者であるLaila Tyabjiは、今回、ファストファッションのH&MとインドのデザイナーSabyasachiのコラボレーションについて、数日前からFacebookで意義を唱えていらした。やはり、DASTKARの創設に関わり、インドの伝統工芸及び職人たち(主には女性)を支援し続けている我が友人デヴィカは、この件に対して強く反発している。たやすく是非を判断し難い問題であり。経緯が記された公開されている文章の画像を貼っておく。

    ちなみにLailaは、子ども時代、日本に暮らしていた時期があり、日本語が話せたという。わたしが以前、DASTKARの訪問動画をアップロードした際、それを見て、日本語を懐かしく思ったとのコメントをくださった。

    ◉Laila Tyabjiのフェイスブック投稿記事

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    ◉Laila Tyabjiが、手工芸関連団体とともにTHE HINDUに掲載した質問状

    ‘Sabyasachi x H&M: a wake-up call to the design fraternity’
    ➡︎https://www.thehindu.com/society/sabyasachi-hm-letter-artisans-laila-tyabji-textile/article35960214.ece

    ◉Sabyasachiからの回答文

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    🇮🇳DASTKAR/ インド各地から108のヴェンダーが集結。手工芸品バザールの様子をレポート

    外出先でのインスタライブ は初の試みであるのに加え、インスタグラムの動画は「縦」でしか撮影できないこともあり、見づらい点があると思うが、臨場感ある雰囲気を楽しんでいただければ幸いだ。

    【関連ブログや動画など】

    ●DASTKAR/ A Society for Crafts and Craftspeople
    ➡︎https://www.dastkar.org/

    ●DASTKAR Nature Bazaar/ 手工芸品に息づくマハトマ・ガンディの精神など。過去の記録はこちらのブログからご覧いただけます。
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2019/2019/07/gandhi.html

    ●カシミール、手工芸品を巡る旅の記録(2012年6月)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2012/%E6%97%85%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB/

    ●ガンディの理念が生きる、手工芸のNGOを訪問(ハンピの旅にて)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2018/2018/03/hampi03.html

    ●自然を讃え、愛と豊穣を描く。インド伝統絵画「マドゥバニ・アート(ミティラ・アート)」の世界/画家ヴィドシニによる撮り下ろし