インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

MUSE INDIA / HOMEPAGE

✈︎ 過去ブログ/2005〜2025

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    南天竺デカン高原バンガロールは、モンスーン・シーズンの只中で、曇天、雨、晴れ間の繰り返し。気温は20数度と涼しく過ごしやすい。毎年、この時節には「日本の夏は暑いけど、南インドはもっと暑いんでしょうね」的なことを言われ続けて幾星霜。「そうじゃないんです」と伝えても、あまりきちんと聞いてもらえない。

    このごろは、よく思うのだ。人は、必ずしも真実を、正しい情報を、求めているわけではないのだということを。「日本の暑さは、インドよりましだ」と思いたい気持ちに、水をさす情報は、あまり望まれない。気候の例はあくまでも氷山の一角。これまで自分が発信してきたことの「受け止められ方の度合い」を振り返るに、受信する側の「心理や脳の働き」が大いに関わるということも。

    「先進国」の日本。「新興国」のインド。という、頼りない「色眼鏡」に邪魔をされて、偏見や誤解、思い込みのフィルターをかけて見る人が多いことを、もったいなくも残念に思う。

    ……といったことは、また別の機会に記すとして。

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    昨日は、画家の友人ジャヤのお宅を訪問した。新居を彩る絵を買い求めに。家が完成するのは多分9月下旬。今の家も維持するので、急ぐことはない。まずは家具などを整えて、絵画や小物類は最後に搬入となるから、すぐに決めることもないのだが、彼女がソーシャル・メディアに投稿していた絵を見て、オリジナルを見たくなった。

    温かいマサラチャイをいただきつつ、インドの情景を描いた絵を眺め、語り合い、心地のよいひととき。

    オンラインで見るのと、実際に見るのとでは、絵の印象が大きく異なる。絵の大きさや、立ち込める「気」のようなもの。奥行きや穏やかな陰影。インドの神々が静かにモチーフとして漂い、心をやさしく鎮めてくれる。

    結局、投稿されていた絵ではなく、別の絵が気に入って、数枚を購入することにした。額装された仕上がりを見るのが楽しみだ。

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    ジャヤのことは、昨年のオンライン・イヴェント『ミューズ・チャリティフェスト2020』の一環で、動画で紹介している。

    『インドの自然や情景、歴史を刻む建築物……。やさしく慈しむように描く画家、ジャヤ・ジャヴェリの世界。』ぜひご覧いただければと思う。

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    ジャヤ・ジャヴェリはムンバイ出身で、現在はバンガロール在住の著名なアーティストです。彼女はムンバイ、バンガロール、チェンナイ、ハイデラバード、コルカタ、アーメダバード、そしてニューヨークなどで合計19回の個展を開催したほか、世界各地でグループ展に参加しています。ムンバイのジャムナラル・バジャージ経営大学院でMBAを取得した彼女は、かつて企業に勤務していましたが、芸術への情熱を捨てきれず、アーティストに転身。彼女の作品は、世界中のコレクターや企業に収蔵されています。
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    全員が集まったのは何カ月ぶりだろう。怒涛のような第二波が夢うつつ。バンガロール北部郊外のPrestige Golf Shireへ。例年ならば、年に一度、海外、国内それぞれを旅する仲間たち。

    パンデミック世界では空を飛べず、半年前もここにきた。

    バンガロールの不動産大手、Prestigeグループの創始者一族であるアンジュムの別荘がここにあることから、まずは彼女の家に集合、その後、予約していたヴィラにチェックインという流れ。

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    いつもと変わらず、よく食べ、よく飲み、よく語り、よく踊る。サルサの先生に来てもらい、レッスンを受けたりもする。

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    アンジュムの料理は、わたしが食べたことのあるインドのノンヴェジタリアンの家庭料理で、最もおいしいと思う。料理の詳細含め、書き留めておきたいことがたくさんあるが、このごろ、世界は動き出していて、立つ引きこもり。デスクに向かう時間も激減中につき。写真だけでも、残しておこう。後日、キャプションを添えたい。

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    🍣マスク・コーデは寿司😸

    新居向けの家具店にはすでに何箇所か訪れ、現在、実店舗4店、オンライン1店に絞り込んでいるのだが、もう少し選択肢を広げようと、一昨日の夜、ネットで検索。バンガロール郊外で手造りの家具を製造している工房を見つけた。あとでじっくり見ようと、インスタグラムのアカウントをフォローして寝た。

    すると翌朝、工房のオーナーからメッセージが届き、フォローへの感謝といつでも来てくださいとのメッセージ。昨日は外出予定がなかったので、即、赴くことにした。

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    場所はバンガロール市街南西部、JPナガールと呼ばれるエリア。我が家からは市街中心部を横切って対角線上の向こうのこの界隈。車で1時間以上かけて赴いた。同じ街ながら、5年以上ぶりだ。

    作業場の情景を見るのは心が躍る。木の個性を生かしながら、丁寧に作られている様子が伝わってくる。書斎の机は大きめの、机らしからぬシンプルな天然木素材をイメージしていた。理想に近い大きさと質感の木がある。

    コーヒーテーブルにもよさそうな2枚も。異なる意匠の家具を、一つの家の中でうまく調和させることが、目下の課題。それを脳内でイメージするのに、少しずつ慣れてきた。

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    帰路、バンガロール・クラブに立ち寄り、サウスインディアン・コーヒーを飲みながら、揚げたてのワダを食べる。バンガロールは曇天続きで、日々、肌寒い。温かい飲み物や食べ物が心地よい。

    昨年1月に急逝したロメイシュ・パパ。我々夫婦がインド移住を決めた時、真っ先にこのクラブの会員になれるよう、諸々の簡単ではない手配をしてくれた。そうして、バンガロールにくるたび、我が家と、義姉スジャータ宅と、このバンガロールクラブ内のホテルに滞在した。

    わたしが初めてここを訪れたのは2003年12月。あれから18年。当時から変わらぬ「英国統治時代の面影」を残し続けるこの場所に、わたしも自分の歴史を刻み込んでいるのだなと、しみじみと思う夕暮れ。歳月は、流れる。

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    それでなくても、季節の変化に浅く、年中同じような服を着て、記憶の濃淡がつけにくいバンガロール 。パンデミック世界で旅をしなくなって1年余りは、益々、記憶が歪んでいる。去年のロックダウンが近くに思えたり、今年のジャングル旅が遠くに思えたり。

    そんな中、自分の写真と記録の大切さを改めて実感。できる限り、ブログに残しておこうとの思いを新たにする。2013年から数年間、思うところあって、Facebookに投稿するだけで、ブログにまとめない時期が数年あった。振り返ると、その欠落が惜しい。

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    さて、昨日はインディラナガールで、バンガロールで働く日本人女子友とランチ。彼女とは、ロックダウン前にARAKU COFFEEでランチをしたが、昨日はINFINITEAにて。カニンガム・ロードの本店は、インド移住当初の2005年からなじみの店だ。

    いつものダージリンのマスカテルを飲みつつ、モモやエビのすり身のトーストや、フィッシュ&チップスなど、楽しくおいしい料理を味わう。食べて語り合ううちにも瞬く間に時間は流れ、帰りにLAVONNEに立ち寄って、ケーキとパンを購入。どちらの店の情報も、『マルハン家の食卓』ブログに掲載しているので、バンガロールにお住まいの方は参考に。

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    ランチ前、ふらりと立ち寄った家具店がまたすてきで、またしても脳味噌フル回転。向こう1週間で情報を集め、そこから最終調整だ。今朝はいつものフルーツボウルを食べた後、クロワッサンを「焦がさないように」低温にしてオーヴントースターで焼いてコーヒーと共に味わう。ちょっと焦げたけど、至福。

    さて、今日は手作り家具の工房を探検だ。

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    久々に、髪を切りに行こう。ついでに市場調査的探訪をしようと家を出たのが正午ごろ。

    まずは新居向けの家具を探しに近所のアンティーク・ショップへ。ここでもまた、ぐっとくる家具があれこれと。今月中には目星をつけるつもりが、15年前の現居購入時よりも遥かに選択肢が増えていて、まだまだ絞り込めない。

    家具を決められない一方で、小物に目移り。インレイ(木象嵌)の『ラーマーヤナ』及び、サラスワティ、ラクシュミ、ガネーシャの日本製タイルは購入決定。アンティークと日本製のタイルについても書きたいことは尽きぬが、終わらないので割愛。

    ミューズ・チャリティバザールや音楽会、セミナーなど、これまでミューズ・クリエイションのイヴェントを何度も開催させてもらっていたレストラン「1Q1」が、昨年のミューズ・チャリティフェストの一環である「ミューズ2020丼」企画に参加してくれたあと、改装するとの話を聞いていたが……。

    そもそも、インディアン・エクスプレス(新聞)の印刷工場を改装して作られていた店舗が、度肝を抜かれる次元でファンキーに「大改装」されていた。以前よりも遥かに、ゲストが多い。すばらしい。なじみのマネージャーに店内を案内してもらいつつ、パンデミック世界を見越してのオープン空間の充実ぶりなどにも目を見張る。

    軽くランチをとって、ヘアサロンに向かう予定が、インド友らのグループに遭遇。誘われ共に食事をして別れる。

    UBシティ近くのヘアサロンで髪を切った後、近くのGOOD EARTHやNICOBARをのぞく。ドライヴァーにはバンガロール・クラブに駐車して待機してもらっている。徒歩10分程度の距離だからと、久しぶりに歩いていたところ……。途中で、すてきなインテリア&家具店に目が留まる。かつてインディラナガールにあったこの店。数年前に移転したとのこと。

    OMG……。ここの家具や照明がまた、どストライク過ぎて、どうしたものか状態。オーナーの女性に案内してもらいつつ、ストーリー性のある商品に、いちいちハートを射抜かれる。いくつもの店で魅力的な商品が鏤められており。それぞれの店から「これだ」と思うものを選び抜き、嗜好に一貫性を持たせつつ、うまく調和させたいものだ。

    最後にバンガロール・クラブに立ち寄り、ワインなどを購入。花屋だった場所に本場ドイツ風のソーセージショップ Meister Wurstの小さな店舗がオープンしていてうれしい。かつては、Bon Apetitのソーセージを食していたが、ここのもかなりいいのだ。

    インドは深い。

    他にも訪れたいアンティークショップが数軒あるのだが、選択肢が増えて取捨選択に頭を悩ませることになりそうだ。旅に出られないかわりに、時空を超える時間旅行を、今は楽しもう。

    *Vermilion house

    英国統治時代のカントンメント(駐屯地)にほど近い住宅街にあるアンティーク・ショップ。オーナーのウマが案内してくれた。彼女とは共通の友人知人が多いのだが、わたしが会うのは初めて。それぞれの絵画や家具の話を聞きながら、話がはずむ。いくつかの家具や小物の購入を決めた。不具合の修繕含め、手入れをしてもらう。
    ➡︎https://www.facebook.com/Vermilion-house-193670894039792/

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    *Suzy Q by 1522

    シックな内装のアジア料理レストラン「1Q1」が、目を見張るほどダイナミックに改装されていた。建築物の魅力を最大限に生かした、無駄なく楽しいインテリアに感嘆する。オーナーのアニルダに改築の経緯を聞きながら、つくづく若者の行動力に感嘆する。
    ➡︎http://suzyq.in

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    *Good Earth/ Nicobar

    インド全国展開で知る人も多いこの店については、これまで何度も記してきたので割愛する。新居の食器類などを、ここでまとめて調達しようかと思い下見に。しかし、実用性を考えると、まだまだ検討の余地あり。
    ➡︎https://www.goodearth.in
    ➡︎https://www.nicobar.com

    *The Purple Turtles

    小雨の降る中、何気なく歩いていたこの店に遭遇できたのは幸運だった。聞けば、我々新居のデヴェロッパー(Total Environment)の家に住む人たちにも顧客が多いという。納得だ。ソファーは腰掛けてみないとわからないから、どこで買うか迷っていたが、ここのソファーはかなり座り心地もよく、すでにあるテキスタイルのサンプルも、好みに合うものが多々あり。インドはカスタム・メイドが一般的なところも魅力。
    ➡︎https://thepurpleturtles.com

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    *Meeister Wurst

    バンガロール郊外にファームを持つドイツ・ソーセージのブランド。Bon Apetitと同経営。Bon Apetitは冷凍されたものがスーパーマーケットなどで販売されているが、こちらは新鮮。かなり高級ではあるが、味がいい。なにしろ、Bon Apetit同様、化学調味料系の添加物が入っていない自然の味なのが魅力だ。

    ➡︎https://www.meisterwurstindia.com
    ➡︎https://bonappetitindia.com

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    *Bangalore Club

    英国統治時代に創設された由緒ある会員制の社交スポーツクラブ。「スポーツクラブ」というと、エクササイズのためのスポーツジムのような場所を想像する人もいるので、概略を記しておきたい。

    インドの都市部には、英国統治時代に創設された由緒ある会員制スポーツクラブが点在する。たとえばムンバイには、ジムカーナクラブ、ウィリンドンクラブ、クリケットクラブ、ヨットクラブなどがあり、ゴルフやテニス、クリケットや乗馬などのスポーツを楽しめる。

    バンガロールクラブのメンバーであれば、インド国内だけでなく、英米ほか、オーストラリアやニュージーランド、シンガポール、スリランカなど、英国統治下にあった国にある提携クラブにも、自由に出入りすることができる。

    バンガロールの中心地にあるバンガロールクラブは、1868年に誕生した。プールやテニスコート、スカッシュコート、バスケットボールコートなどのスポーツ施設をはじめ、時間が止まっているかのようなライブラリー、ダイニングルーム、バーラウンジ、カフェテラス、スーパーマーケットなどのショッピングエリア、そして宿泊施設などが併設されている。……といったことを過去にも記録しているので、こちらをご覧ください。

    ◉英国統治時代の面影残す社交の場、バンガロール・クラブ
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2020/2020/02/blr.html

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    本日7月18日。結婚20周年@インドを祝すべく、4月下旬のロックダウンから約3カ月ぶりに「外泊」しようと、TAJ WEST ENDに2泊3日の予約を入れていた。

    英国統治時代に誕生した、バンガロール最古のホテル、ウエストエンド。タージグループの傘下に入って久しく、鬱蒼の森が魅力的な場所だ。16年前のインド移住当初、住まいを見つけるまでの1カ月をここで過ごしたこともあり、我々夫婦にとっては、愛着のあるホテルでもある。無論、夫は子どものころから利用していた故、わたし以上に思い出深いホテルである。

    昨年の11月11日、移住15周年記念日にも、ここに滞在した。パンデミック世界にあって、まさにオアシスのような場所だと思っていたのだが……! 朝食をすませて部屋に戻ったところ……。うるさい。非常にうるさい。

    本日開催の結婚式イヴェントに招かれたゲストが、大半の部屋を貸し切っている。それは別に構わないのだが、インドの結婚式は音楽が賑やかすぎるのだ。うっかり、自動操縦で踊り出してしまうところである。

    本来は我々の部屋から離れた場所でイヴェントが開かれる予定だったらしいが、このところ続く雨でガーデンの土が緩み、急遽、プールサイドで開かれることになったとのこと。すでに朝から儀式が始まり、音楽が激しい。これが終日続いたのでは、ホテルに寛ぎに来た意味がない。

    スパの予約も入れていたが、リラックスできる気がしない。

    我々夫婦と同じ日に結婚式を挙げているカップルを祝福する気がないわけではないが……無理。今後は季節外れでもなんでも、ホテル滞在の際には「結婚式をやっているかどうか」を確認せねばと、今更のように反省だ。

    ホテル側も恐縮してはくれたが、ともあれ引き揚げた。

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    そして帰宅後、遅めのランチを。こんな日は、料理も片付けもしたくないと思っていたが、幸いにも! 冷凍庫にはmaindish.inの刺身が冷凍されている。枝豆もある。新しい野菜のデリヴァリーサーヴィスWollyfarmsで注文したレンコン(インドのレンコンは小さい)が残っている。いい塩梅でアヴォカドも熟している。

    荷ほどきをするまもなく、北インドはアラハバード有機農業組合で作られた日本米を研ぎ、刺身を取り出し解凍しつつ、レンコンを切り、お吸い物を作る。今日ばかりは、自分は働き者だと自画自賛だ。

    マッサージはURBAN COMPANYのサーヴィスを予約。まもなくエステティシャン(ワクチン接種済み/衛生的)がマッサージベッド持参で来てくれる。

    庭には猫。我が家の緑も、そこそこに鬱蒼と美しい……というわけで、なにやってんだかわからんが、とりあえず、21年目も夫婦元気で、概ね諸々すれ違いつつも、そこそこ仲良く、インドで暮らしていこうと思う。

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    現在、建築中の新居の家具を探している。朝のうち、ホワイトフィールドにあるデヴェロッパー (Total Environment) のショールームを、改めて見学しにいった。目星をつけている家具店のひとつが、そこに商品を展示しているからだ。

    2007年に現居を購入したときとは比べ物にならないほど、昨今のインドでは多くの家具店がオープンし、オンラインでも購入できるようになった。しかし、バンガロールに店舗があるブランドは限られている。今のところ、いくつかに絞り込んでいるが、もうしばらく、吟味しようと思う。

    ショールームで「感触」を確かめたあと、旧空港にほど近い、ちょうど帰路にあるThe Vintage Shopに立ち寄った。2005年の移住直後に家具を大量購入した店だ。かつては、ソリッドウッド(天然木)の、主にはヴィクトリア調の優美な家具が多かった。

    新居はフランク・ロイド・ライト的な建築の意匠と調和させたく、なるたけシンプルな直線、アール・デコスタイルにしようかとも思うので、少しコンセプトが違うとも思っていた。しかし久しぶりに訪れたところ、ウエアハウスは拡充していて、「アンティークに寄せた新しい家具」と「真にアンティークな家具」とが、共に充実している。

    チーク材(ティークウッド)、ローズウッド(紫檀)、マホガニー……。中でも、最も高価なローズウッドは、感触、質感ともに、魅力的だ。やはりオンラインで買うよりも、こうして埃っぽいウエアハウスを探検し、発掘するのが楽しいとの思いを新たにする。

    若かりしころのわたしは、曲線が美しく、花や植物、自然の美が映されたアール・ヌーヴォーが好きだったのだが、このごろは嗜好が揺らいで、すっきりが落ち着く。2019年に直島のベネッセハウスに滞在し、安藤忠雄の建築物を肌身に感じたときの心地よさも、影響しているとも思う。

    バンガロールは英国統治時代の名残が「バンガロー bungalow」と呼ばれる平屋一戸建ての邸宅や、その家具にも残されている。昨今は、次々に古い建物が壊され、行き場をなくした古い家具が、こうして買い取られて生まれ変わる。

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    2005年に比べると、最近は「温故知新」で古いものを修繕、塗り替えて買う人も増えたらしい。同時に、この10年余りで、値段もずいぶん上がっているが、先進諸国に比すればリーズナブルといえるだろう。鏡台は、デリーの家にある、祖母の形見を送ろうかとも思っていたが、ここにもアール・デコのアンティークな鏡台が何種類かあり、磨いて把手を付け替えれば生まれ変わりそうだ。

    食器棚も理想に近いものがある。座り心地のいいローズウッドのソファーも見つかった。マットレスは好みのテキスタイルを買って別途、作ってもらえる。現居の家具も、16年使っているが、頑丈で、不具合があってもすぐに修理してもらえるところがありがたい。

    古きを温めて新しきを知る、即ち「温故知新/おんこちしん」転じて、古きを磨いて新しきを生む、即ち「磨故生新/まこせいしん」などという言葉を作ってみたりする。
    The Vintage Shop。久しぶりに、足を運んでよかった。

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    🇯🇵瀬戸内海に浮かぶアートの島、直島の旅記録(ベネッセアートサイト直島)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2019/naosimateshima/

    🇮🇳Total Environment
    ➡︎https://www.total-environment.com/

    🇮🇳The Vintage Shop
    ➡︎https://www.facebook.com/thevintageshopbangalore/

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    雨が降り続くバンガロールは、益々、季節感を危うくして、ふとした拍子、今が何月なのか。即座にわからなくなる。

    ああ、2021年も7月半ばなのだ。

    昨日は第二波ロックダウン後はじめて、あてのない買い物に出かけた。すぐに必要はない、服などを眺めたく。

    お気に入りの二つのブティック。どちらも英国統治時代の平屋一戸建て邸宅「バンガロー」を改築したもの。

    CINNAMON、そしてRAINTREE。

    綴っておきたいことばは募れど、今日はもう、終わる。

    写真だけでも、せめて残しておこう。

    (*動画も添付しました。雰囲気がよく伝わります)

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    いきなりですが、本日のマスク・コーデ。😷

    😷インドのステキなマスク&マスクのストラップ
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/05/inste02.html

    🌳🌳🌳CINNAMON シナモン🌳🌳🌳

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    🎄Memories of Muse Charity Tiny Bazaar 2020/ 小さなチャリティバザールの、小さな思い出@シナモン

    🌳🌳🌳RAINTREE レインツリー🌳🌳🌳

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    ●地産地消。オーガニックなグルメマーケット。南インドの伝統的な食材で新しい味を実現。若者たちによる「不易流行」の実現を味わう、楽しい土曜の午後。

    ●通販を賑わせるおしゃれな手工芸&天然素材のマスク/農家支援のワールドクラス高品質コーヒーARAKU

    ●インドはステキなものであふれている/クリスタル入りの使い心地最高なナチュラルソープやマルベリー・シルクのマスクなどお気に入り商品を一挙にご紹介

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    25年前の七夕、我々夫婦のNYでの出会いは「必然だった」と思わされる出来事の多さについては、幾度となく記してきた。そのひとつは仏教。我が父方祖母の日蓮宗信仰、父が建設を仕切った糟屋郡久山の日本山妙法寺仏舎利塔、ムンバイ日本山妙法寺の森田上人と我が実家とのご縁、そしてナーグプルの佐々井秀嶺上人とのご縁など……。

    昨夜は「土地」を巡るご縁が明らかになり。Googleマップにて、我が故郷である福岡市東区の地図と、夫の故郷であるデリー及びパンジャーブ州の地図を交互に眺め点検しながら、またしても、奇妙な時間旅行に没頭した。

    そしてノートに一旦、書き出さないと、なんとなく、気持ちが落ち着かなかった(手書きは脳内整理によい)。

    昨年、インドライフスタイル・セミナーの資料をオンライン向けに拡充すべく作業をしていたとき、「頭山満」の名を初めて知った。調べてみて驚いた。

    福岡の黒田藩士だった彼は、明治から昭和前期にかけて活動したアジア主義者の団体、玄洋社の総帥であった。彼と、中国の孫文や蔣介石、あるいはインドのラス・ビハリ・ボースやタゴール、スバス・チャンドラ・ボースとの関わりについては、初めて知ることばかりだった。

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    その「玄洋社」の主要メンバーの一人に杉山茂丸という人物がいた。彼は福岡市天神界隈で誕生したという。そうそう、なぜわたしが杉山龍丸のことを改めて調べたかといえば、一昨日、「ハチドリ電力」のオンラインイヴェントで「福岡テンジン大学」代表である岩永真一氏のお話を聞いているときに、ふと、杉山龍丸のことが脳裏を過ぎったからだった。

    昨日は「福岡テンジン大学」について書こうと思っていたのに、杉山龍丸のことを調べ始めて、いきなりシフト変更。杉山龍丸が拠点としていた杉山農園は、我が父方祖父母の住まいのすぐ近所であり(写真の背景に見える山のあたり)、パンジャーブ州は、夫の故郷であり、祖先がラホールからアムリトサル経由でデリーに入り、途中のヤムナーナガールには、夫の祖父が創業した鉄鋼所や製糖工場が、今でも従兄弟の運営でそこにある。

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    去年、義父ロメイシュが他界したとき、わたしも遺灰を流すために、ヤムナーナガールのガンジス川最大の支流、ヤムナー川を訪れたのだった。

    話を戻す。玄洋社の杉山茂丸の息子は、作家の夢野久作。夢野久作の息子が、インド緑化の父とされる杉山龍丸だ。福岡生まれでインドの緑化に尽力した人物であるという、極めてあっさりとした情報しか脳裏になかったのだが、昨日、調べてみて、驚いたのだ。資料をかいつまんで記述する。

    ●陸軍士官学校卒業後、陸軍航空技術学校に進み、飛行整備隊長として満州や東南アジアで戦闘を経験。
    ●戦後、厚生省援護局で、死亡兵士の記録を留守家族に報告する仕事や、戦死した部下の家族を尋ね、冥福を祈る旅へ。

    ●僧侶になった陸軍士官学校同級生が、インド独立を目指すガンディーに共鳴。農業開発分野で支援したいと龍丸に資金提供依頼。
    ●日本にいるインドの青年らに伝統工芸など専門職を学ぶ機会を提供、帰国させる。

    ●1955年/ネルー首相から特使が派遣され、感謝と今後の支援要請を受け、龍丸は国際文化福祉協会を設立。
    ●1962年/初めてインドを来訪。ガンディーゆかりの場所を旅する。
    ●パンジャーブ州ピラト総督から招かれ、インドを豊かにするための提言を仰がれる。すでに調査をしていた龍丸は植林の重要性を説き、ユーカリが適していると答えた。
    ●植林の場所については、デリー、アンバラ経由アムリトサルをつなぐ印パ国際道路沿いを提案。この470km間はヒマラヤ山脈と並行。ヒマラヤ山脈に降った雨が国際道路の下に潜っていることから、木の根が地下に壁を作り保水できるようになるという考えだった。

    ●1963年/ピラト総督は早速ユーカリ植樹事業に乗り出すも、インドは大飢饉に陥る。龍丸はインド全域に及ぶ餓死者の続出は森林消失が原因と判断。龍丸は、「祖父と父が残した4万坪の杉山農園を切り売り」して資金を作った

    ●1964年〜1972年/ユーカリの植樹を実施。ちなみにわたしは1965年生まれ、夫は1972年生まれ。ちょうど我々が生まれたころに、杉山龍丸氏は、インドでせっせと植樹の事業をされていたのだと思うと、それだけで感慨深い。

    ●合計470kmに4m間隔でユーカリの植林が完了した結果、植林帯周辺約2kmの地帯で「蓬莱米」の栽培に成功。生長が早い台湾の蓬莱米の種を台湾からの入手するに際しては、龍丸が、かつて孫文を支援した茂丸の孫ということで可能になったという。

    ●やがて、国際道路の周囲の土地では、稲、馬鈴薯、麦の三毛作が可能となり、現在、パンジャーブ州はインド一の穀倉地帯となっている。

    ●インド西北部にシュワリク丘陵で、モリンガの栽培。

    ……と、ネット上の資料をかき集めて記しているので、正確さに欠ける点もあるかもしれないが、偉業の片鱗を記すだけでも驚嘆の事実だ。書きたいことは募るが、きちんと調べずに言及するのは憚られる。今日のところは、彼の存在を一人でも多くの人に知っていただきたく、取り急ぎ、記す。今後また、調べては紹介したい。

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    【必読】🌿インドを緑に変えた偉人─ Green Father 杉山龍丸伝 ─

    杉山龍丸の御子息である杉山満丸氏が書かれたすばらしい記事。インド、特に農業に関わる方には、ぜひ読んで欲しい。
    ➡︎http://www.jiid.or.jp/ardec/ardec52/ard52_key_note7.html

    以下の文章などは、今の我々が見つめ直すべきだと、鳥肌が立つ思いだ。

    **************************
    ……(龍丸は)インドは地下水位が低いこと、および土壌に有機物が少ないことに気づき、それが、レンガを焼くために森林を伐採した結果であることを確信します。そして、「世界中で、古代文明があったところは砂漠になっている。これは、森林(自然)と共存できない文明は滅ぶということだ」という結論に達し、インドの仲間たちに樹を植えることを提案し実践しました。また、次のようなメッセージを残しています。
    (1) 食物を自給できない国は滅ぶ。
    (2) 化石燃料を消費するばかりでなく、 エネルギーが循環する新しい仕組みを作らないと、人類は滅ぶ。
    (3) 西洋の科学では、植物があると蒸発+蒸散があるので木があった方が人間が使える水が少なくなるとなっているが、日本には古来から「木が水を作り出す」という考え方がある。この考えを広めていかなければならない。
    **************************

    🌿杉山龍丸 インドで緑地化に献身したグリーン・ファーザー
    ➡︎https://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/compass/lectures/pioneers04/report.html

    🌿砂漠化を防ぐ方法は植林 杉山龍丸
    ➡︎https://www.ifsa.jp/index.php?Gsugiyamatatsumaru

    🌿インドのグリーン・ファーザー 杉山龍丸
    ➡︎http://yagiken.cocolog-nifty.com/yagiken_web_site/2018/10/post-0b4b.html

    【坂田発信の関連情報/すべてつながっている】

    🌏土に触れて、宇宙を思う。食、健康、美容、エコ、ゴミ、有機、農業、衛星……
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/library/2021/06/earth.html

    ③明治維新以降、日本とインドの近代交流史〈前編〉人物から辿る日印航路と綿貿易/からゆきさん/ムンバイ日本人墓地/日本山妙法寺

    ④明治維新以降、日本とインドの近代交流史〈後編〉第二次世界大戦での日印協調/東京裁判とパール判事/インドから贈られた象/夏目漱石

    【今日、この記事を書くことになった契機】

    ◉ハチドリ電力
    ➡︎https://hachidori-denryoku.jp/

    ◉福岡テンジン大学
    ➡︎https://tenjin-univ.net/

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    〈以下は2018年12月の記録。3年後の今、この思いをさらに強くした出来事があったので、転載〉

    ●「この先の自分の人生の中で、今日の自分が一番若い」という言い回しを、昨今、よく耳にする。フェイスブックに現れた、9年前のこの写真を見てしみじみと、「言い得て妙だ」と思う。44歳だったときの、この自分は、身体の欠点を見つけては「40過ぎて、なんか老けたな」とか、体調不良に陥ると「これって、やっぱり更年期?」などと、いちいち老化を確認していた。しかし今、この写真を見たら、若々しいじゃないか。ロン毛も似合ってるじゃないか。結構、かわいいじゃないか! 

    ●世の中には、誰が見ても顔立ちが整った美男美女というのは、絶対的に存在する。しかし、平均的な人々の美醜は、その人の表情や境遇、考え方や生き方によって左右されるということを、この年齢になり、多くの人と関わってきて、実感する。笑顔は無敵。それだけで魅力が増す。まさに笑門来福だ。1日のうち、なるたけ長い時間、笑顔でいられる人生を送りたい。

    ●4050グラムでこの世に生まれ、幼少時から大柄で、一重まぶたに低い鼻という「平たい顔族」の典型のような顔をしているわたしは、幼少時から縦横大きく、「体格のいいお嬢さんですね」と言われるのが常であった(わたしは幼児期からの記憶がかなりはっきりと残っている)。ゆえに「体格がいい」=「かわいい」という意味と、誤解していた時期もあった。「体格がいい」の本来の意味を知った時は、軽い衝撃を受けたものだ。

    ●幼児期から、身内に「大人になったら目と鼻の整形手術をしたほうがいい」などとも言われていた。自己評価が低くなっても仕方ないというものだ。アルヴィンドと出会って間もない30代のころ。同情されることを期待して、この話を打ち明けたところ、「僕も同感!」と屈託なく言われて、こけそうになった。正直な男だ。

    ●ともあれ、子供がいる人には、その子が図に乗りすぎることのない程度に「あなたはかわいい」「魅力的だ」の言葉を、かけてやってほしい。ありのままの姿を褒められることは、自我の成長に、好意的に働くと思う。

    ●結構なコンプレックスを抱いていた自分をして、「いうほど悪くないのではないか」と思い始めたのは、20歳で初めて米国を訪れたときだ。ロサンゼルス郊外における1カ月のホームステイ経験は、わたしのその後の人生を変えるべく、あらゆる物に見方において偉大なる価値観の転倒を与えてくれた。自身の風貌に関しても然り。

    ●街を歩けば、わたしよりも大きい女性が、ゴロゴロしている。わたしなど、むしろ「華奢?」に思えるほどの、ダイナミックな容姿をした人々を目の当たりにして、物事の尺度と価値観が大きく覆された。肌の色、髪の色、体型、顔立ち……みなそれぞれに、バラバラだ。世界の広さと、日本の狭さを痛感した。わが座右の銘、夏目漱石『三四郎』の、「囚われちゃ駄目だ」の一文に、ここでも影響を与えられた。

    ●背筋を伸ばして歩こう。と、思った。

    ●しかしそれでも、日本に暮らし働けば、年齢で自分を制限させられる風潮が強かった。当時は、20代後半ですでに「お局」と呼ばれる趨勢。職場では「おばはん」などと言われる。年を重ねることが「よくないこと」とされる傾向が強い。体型にしても然り。そもそも日本では、服を買おうにも、欲しいものは大抵小さくて入らない。わたしにとって、「フリーサイズ」は、不自由極まりない存在だった。

    ●日本では、長身でスラリとした女性が、しかし、猫背気味な人の、いかに多いことか。ファッションモデルのようにスタイルのいい女性が、しかし申し訳なさそうに頭を低くしている姿を見るにつけ、なんと勿体無いことだろうとも思う。

    ●30歳でニューヨークへ渡ってからは、さらに気持ちが自由になった。ニューヨークでは、わたしのサイズ(8〜10)が、最も標準的でたくさんそろっている。欲しい服が入らない、ということがないのが、うれしくてならなかった。入る服が多いということで、うっかり太りすぎてしまったが。

    ●老若男女問わず、自分の好きなブランドの服を、自分の好みのデザインの服を着る。それを着て、楽しくて、幸せな気持ちになれば、それでいい。無論、場をわきまえて、見苦しくない服装をすることは大切だと思うが、「好きなもの」を身にまとう方が、楽しい。

    ●日本人女性は、自己評価を低めにし、周囲との調和を重んじ、「もう年だから」とか「それは若い人に」とかいう風潮が強い気がする。日本にいれば、それも仕方がないことなのかもしれないが……。生まれた瞬間から、他の誰のものとも交換できない、自分だけの肉体。容姿。自己評価高めに、慈しんだ方がいいと、今になって切実に思う。

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    ●日印の精神的な土壌には著しい相違が多いが、着るものひとつとってもそう。両国の結婚式を見れば一目瞭然だ。インドでは、参列者も艶やかに華やかに着飾って、その場を盛り上げる。日本の結婚式で、ゲストがこんなド派手な服を着ていたら、大顰蹙かつ伝説に残るであろうが、インドの結婚式では、花嫁はたいてい「超ド派手」に飾られるので、ゲストが少々派手なくらい、なんということはないのである。ちなみに上の写真は、2011年、デラデューンで開かれた親戚の結婚式の様子。

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    花嫁に勝るとも劣らぬ派手なお方は、新郎の母。かつてミス・インディアだったという才媛だ。日本でこんなことをやったら、袋叩きに合いそうである。

    インドでは、「人にどう見られるか」よりも「自分がどんな服を着たいか」が優先なのだ。それはそれで、いいことなのだ。会場では、艶やかなサリーやサルワールカミーズ、レンガー・チョーリーなどに身を包んだ女性たちでいっぱい。みんな楽しげに、記念写真を撮り合っている。派手派手が多い中、シンプルなドレスを着ている人たちが、むしろ爽やかで目に優しく、印象に残るくらいだ。

    ●「50歳を過ぎたら、渋めのサリーを頻繁に着よう」とか、「白髪が目立ち始めたからショートカットにしよう」とか、かく言うわたしも最近は、「守り」の思考に陥りつつあったが、この写真を見て、少し考えが変わった。健康で難なく生きていられるとしたら、この先まだまだ、人生は長い。ときに守り、ときに攻め、緩急つけつつ、生きようではないか。

    ●渋めのサリー着用は70代以降(!)に先送り。ショートカットばかりの未来も退屈だ。久しぶりに、来年は髪を伸ばしてみようかとも思う。

    * * *

    上記を残した3年後、2021年7月現在。まもなく56歳になるが、むしろ派手で若々しい服を着たくなっている。ロックダウンの日々がきっかけで、図らずも髪が伸びた。思ったほど白髪も出ないから、当面はロングでいけそうだ。4年後の還暦パーティで赤い服を着こなすべく、60歳にちなんで、せめて60キロまで絞りたい(遠い目)と、おぼろげに計画しているところだ。

    最後に。あなたが、歳を重ねて自由な人の様子を見て「痛い」とか「歳を考えたら?」と思ったとしても、口に出すのはやめたほうがいい。それはやがて、自分自身に返ってくる。

    ファッションに限ったことではない。人の生き方に干渉することは、気づかぬうちに、自分の自由を狭めてしまうことにもなる。人の嗜好も思考も、生き方も、外部の影響を受けながら、歳月と共に変化する。あなただっていつ、「派手な服が着たい」と思う日が来るかも知れぬ。

    人に歴史あり。自分の尺度で他人を測るな。

    未来の自分に唾しないよう、囚われずに生きよう。そのほうが、楽しいぞ。

    *****************

    なお! 場をわきまえた服装をすることは、もちろん重要。就職活動にミニスカで行けなどと言っているわけでもなければ、日本の結婚式で真っ白のワンピースを着て行けと言っているわけでもない。あくまでもその国、土地、環境の中で、プライヴェートでの自由を尊重してほしいということだ。

    ちなみにこういうことをして、日本ではTPO/Tはtime(時)、Pはplace(場所)、Oはoccasion(場合)と表現されるが、これは100%和製英語なのでご注意を。

    TPOで調べると、Thyroid peroxidase(甲状腺ペルオキシダーゼ)と出てきます。😸

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