🇯🇵東京オリンピック2020が開催されるころ、日本でも「デルタ株」の感染が拡大するだろう。インドを襲ったデルタ株による第二波は、第一波の感染力とは比べ物にならないほどの威力だった。ワクチン接種がすんでいない若い世代も次々に感染、重篤化、死に至った人も多数だ。坂田の周囲も、日本人を含む多くの友人知人が感染した。我々夫婦は幸い4月下旬までにワクチンの2本目を接種できたが、それでもロックダウン中は完全に引きこもり、7月中旬現在も、未だ感染対策を続けている。第二波の感染爆発は、ガンジス川の沐浴や祭りが主たる原因じゃない。デルタ株の感染力が壮絶なのだ。そのことを、せめて念頭において欲しいと思う。インドが経験してきたことで、日本でも役立つに違いない情報は多々ある。以下、経緯を記録してきた。参考にしてほしい。
🌸インドにおけるCOVID-19関連情報リンク集/在留邦人に役立つ生活情報含む
➡︎https://lit.link/musecreation
🌸FACEBOOK/ COVID-19共生ポータル@インド by Muse Creation
➡︎https://www.facebook.com/groups/Covid19IndiaJapan
🇮🇳5月23日に実施したClubhouseで語った内容の整理。関連情報など
2020年3月下旬、インドがロックダウンに入る直前より、坂田は個人的に、Facebook上のグループページに『COVID-19共生ポータル@インド』 を設置し、1年以上に亘ってインド在住邦人及びインドに関わる人たちに情報を提供し続けてきた。また、昨年5月には日本の学生向けセミナーでインドの現状を語るべく資料を作った。それら記録を省みつつ、現況を語った。以下は、その情報を整理したものだ。
🇮🇳2020年第一波のおさらい/インドでCOVID-19初の感染者確認→ロックダウン🇮🇳
【2020年2月〜6月】
●2月1日/ケララ州で初の感染者が確認される
●2月2日/武漢に留学中の学生が政府専用機で救出
●2月下旬/インド政府が、中国、韓国、イタリアなどからの入国者規制を開始
●3月初旬/インド政府が、日本人に対する入国ヴィザの制限を発表
●3月9日/インド政府が手洗いやマスクの着用などの啓蒙を積極的に開始
●3月13日/坂田がFacebookに『COVID-19情報ポータル』を設置
●3月17日/ショッピングモールや映画館、パブなどが閉鎖されるとの通達
●3月19日/モディ首相によるCOVID-19対策に関する声明
●3月22日/外出禁止令発令。午後5時、みなで鈴(リン)などを鳴らす
●3月24日/モディ首相が3週間のロックダウンを表明。感染者469名、死者10名
●3月25日/ロックダウン開始。国際線航空便の停止予告
●4月中旬/坂田、YOUTUBEチャンネルを設置して動画配信を開始
●6月1日〜 アンロック・フェーズ/このころから、州別の対策が強化
【2020年後半/第一波の感染拡大】
●6月/都市部に感染拡大の波。7月下旬から、バンガロールの感染者増加
●7月/バンガロールの感染者急増。オンラインで情報交換&発信開始
●8月1日/毎年恒例ミューズ・チャリティ・フェストをオンライン開催決定
●8月6日/インド人の友人3名を坂田マルハンの自宅に招き宴。翌日、一人が陽性。全員「濃厚接触」したが感染せず。
*SAKRA WORLD HOSPITAL(日本の総合病院)がタフな状況。レスキューバッグを差し入れ
*このころ、友人知人やその家族の感染者が徐々に増える
*8月下旬/他州からカルナータカ州に入境した者に対する規制の緩和
*9月より、感染対策しつつ、少しずつ外出増やす
●9月/イヴェント企画&動画作り。「MUSE2020丼」企画の取材のため、外食数回。
●10月10日/ミューズ・チャリティフェスト/YOUTUBE&無観客ライヴ@1Q1レストラン
●11月12日/インド生活15周年@タージ・ウエストエンドで2泊3日&ディワリ
●11月21日/オーガニック農園Gourmet Garden見学。ロックダウン以降初開催
●12月6日/YPOフォーラム・フレンズと郊外の別荘地で1泊2日のリトリート
●12月11日/市内のレストランでYPOのワインテイスティング・パーティ
●12月12日/ミューズ・小さなクリスマスバザール@ブティックCINNAMON
●12月20日/クリスマス・パーティ@サチン・バンサル邸(30名ほどのインドにしては小人数)
●12月27日〜1月4日/夫婦で毎年恒例アーユルヴェーダ・リゾート「AYURVEDAGRAM」に滞在
◉2020年3月。インドが早期にロックダウンに踏み切った背景
●全国規模で、医療機関や医療用品が不足
PPE (Personal Protective Equipment)、検査機関、検査キット、人工呼吸器、病室……ほとんどが対応できる状況ではなかった。
●多様性に富んだ、人口13億人の巨大国家。危機管理の徹底は困難
都市部はスラム人口が多く、生活インフラの不備が顕著不衛生な過密エリア。ムンバイは40%以上、バンガロールは20%以上がスラム居住者ということもあり、他の都市よりも早く、ムンバイで感染拡大が広がった。
●国内外を行き来する海外居住者が多い(NRI: Non Resident Indian)
初期の感染者は海外からの帰国者。クラスター源となった。
◉2020年のロックダウン開始後、政府の国民への対応
●手洗い、マスク着用の啓蒙とソーシャル・ディスタンスの徹底。
●COVID-19関連のポータルサイト、アプリを通して最新情報提供。
※インドのアプリ開発がいかに迅速かつ低予算で実現できているか
インドのCOVID-19アプリAarogya Setuは、インドがロックダウンに入った直後の4月にリリースされた。開発までにかかった日数はわずか約3週間。40日間で1億人以上がインストールした。現在2億人弱が利用。国内12言語対応。使い勝手よくワクチン接種情報も速やかに反映される。以下記事によると、開発費用の予測は「約60万円から120万円」。広報に約6千万円。
●AYUSH省による健康管理の推奨
◉2020年のロックダウン開始後の政府の動き
●人工呼吸器など医療機器の準備。
●PPEキットのやN95マスクの製造(1日20万セットまでに)。
●使用していない鉄道車両(寝台車)をCOVID-19陽性患者の隔離施設に改造。
◉日本のメディアが取り上げたインド
●警官に、耳をつまんでスクワットをさせられる外出者。
●インドでは、耳を指でつまむのは「反省しています」のゼスチャー。
◉2020年のロックダウン以降に発生した社会問題
●地方からの出稼ぎ労働者の困窮→故郷へ帰る交通機関がなく徒歩で帰郷。
●低所得者層、貧困層が益々、生活難に→政府や篤志家、市民有志が食料を寄付。
●各種ビジネスの停滞、倒産。
●そもそもが、感染症パラダイス。他の疾病の状況が不明(増加か現象か不明)。
◉モディ首相のアプローチ
●3月22日新月の夜、鈴(りん)を鳴らす(ロックダウンに入る3日前)。
●4月5日午後9時、家の電気を消して、窓辺で灯火を(ロックダウン2.0前)。
●ソーシャル・ディスタンスが、感染連鎖を断ち切る「唯一の万能薬」。
●ラクシュマナ・レーカーを超えてはいけない。
★非科学的だとの反発や不満 ⇆ 多様性の国家を精神的に統制
◉モディ首相の声明/2020年4月14日
●インドはロックダウンにより、感染者の拡大を抑えている。
●1月時点で、国は1カ所しか新型コロナウイルスの検査機関を持たなかったが、現在は220以上のラボを準備している。
●ロックダウンにより、多くの国民が困難に直面。国を守るために、犠牲になっている人たちの存在は承知している。
●インドは経済的に大打撃を受けているが、国民の命には変えられない。
●政府は農家を支援。国民に十分な食料と薬を供給できるよう努力している。
●いくつかの州はいま、新年。この一年、あなたやその家族が健康を願う。
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★7つのステップ(Saptapadi/ Seven steps)に従ってください
1. あなたの家の、ご老人や身体の不自由な人の世話をしてください。
2. 「ロックダウン」と「ソーシャル・ディスタンス」を遵守してください。
3. マスクを着用してください。できれば手製のものが好ましいです。
4. Ayush省が、体の免疫力を高めるアドヴァイスを発信しています。AarogyaSetu のアプリをダウンロードしてください。
5. 可能な限り、貧困層、低所得者層をサポートしてください。
6. 同僚たちを思いやり、この厳しい時期の解雇を避けてください。
7. 医療従事者、衛生労働者、警察など、前線でCOVID-19と戦う戦士たちへの敬意と尊厳を、共に称えましょう。
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◉ロックダウン開始後の暮らし 2020年3月25日〜5月30日
●外出禁止。生活必需品などは条件付きで購入可能。
●オンラインショッピング、アプリでのデリヴァリー・サーヴィスがライフライン。
●オンラインでのミーティング、セミナー、パーティなどが活発化。
●ソーシャルライフを重視する国民性。WhatsAppなどでの情報交換も盛ん。
●家族と過ごす時間に対する認識の変化(健康管理や日々の食生活の重要性)。
●大気汚染の緩和と野生動物の活動活発化。30年ぶりにヒマラヤ望む。
◉国民の動き
●貧困層、出稼ぎ労働者の生活支援/コミュニティ、宗教、自治体、企業、個人……。
●新聞社主導のマスク作り啓蒙/たちまちファッション化。
◉モディ首相の声明/2020年5月12日
●ひとつのウイルスが世界を混沌に陥れている今、我々は未曾有の敵と戦っている。
●混沌の世界で、インドは健闘。インドの自立は、21世紀世界の平和や協調に貢献。
●COVID-19以前、インドではPPEキットやN95マスクを生産していなかったが、今は1日に20万セット製造。
●インドには医薬品を含め、世界でも最高品質の製品を作る才能と資源がある。
●インドの「自給自足作戦」 以下5つの柱に基づいて実施される。
1. 経済
2. インフラストラクチャー
3. テクノロジー主導のシステム
4. 人口動態(若者が多い)
5. 需要
●自給自足具現化のため、GDPの10%、総額20兆ルピーの経済対策実施。製造業、農業、雇用など押し上げ。
●この経済対策は、インド製の商品が世界に広がる契機になるだろう。
●Vocal about Local。地元の経済を支えるべく、地元のものを購入しよう。
●COVID-19は、当面、我々の生活の一部となるだろうが、翻弄されてはならない。
◉「自給自足作戦」 MAKE IN INDIAの背景
●MAKE IN INDIAは、モディ首相就任直後の2014年に発足されたキャンペーン。
●英国統治時代のインドが独立する以前、マハトマ・ガンディが唱えた「スワデシ・スワラジ運動」。
●スワデシは「国産品愛用」を、スワラジは「自主独立」意味する。
●英国で大量生産される英国製品をボイコットし、「自分たちの衣服の糸は自分たちで紡ごう」。
●手紡ぎ、手織りの完全なる手作業で作られた布をKHADIと呼ぶ。不均一さが独特の美しさ。
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【2021年1月〜】
*新年に入り、徐々に日本からの駐在員がインドに戻り始める(主には単身赴任)
●1月/坂田は、佐々井秀嶺上人に会うべくナーグプル行きを決めるも直前でキャンセル
*インド製造のCOVID-19ワクチン2種の接種が始まる
①COVISHIELDコヴィシールド ②COVAXINコヴァクシン
🇮🇳インドにおけるワクチン事情の断片をレポート
➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/03/covishield.html
●2月2日/坂田、フォーラム・ミーティング@UBシティ
●2月4日/Clubhouse利用開始
●2月13日/友人のバースデー・パーティ@個人宅
●2月14日/YPOヴァレンタインズ・デーのイヴェント@日本料理店
●2月19日/インド各地の手工芸職人が会するバザールDASTKARでショッピング
●2月20日/インド各地の手工芸職人が会するバザールA HUNDRED HANDSでショッピング
●2月23日/ARAKU COFFEE オープニングパーティ
●3月4日/フォーラム・ミーティング@UBシティ
●3月10日/マルハン夫妻、第1回目ワクチンの接種
●3月19日/マイソール経由カビニへ3泊4日のジャングル旅(YPO主催)
*第二波の兆候
●4月4日/郊外の友人宅でガーデン・パーティ
*第二波がバンガロールに。急速に感染者が増える。
*カルナータカ州、夜間外出禁止令
●4月9日/フォーラム・ミーティング@UBシティ
●4月27日/カルナータカ州ロックダウン(現在6月7日まで延長確定)
●4月28日/マルハン夫妻、第2回目ワクチンの接種
●4月30日/感染者急増で、第一波とは比べ物にならないほどの苦境に忙殺されるSAKRA WORLD HOSPITAL(日本の総合病院)に差し入れ
*5月に入り、世界各地でインドの凄惨な実態がセンセーショナルに報道される
*日本のメディアから、坂田の元へも雑な取材依頼
*Clubhouseで出会ったシカマアキさんより丁寧な取材を受け、記事にしていただく
*『コロナ感染爆発インド「報道で見えない真実」を在住ライターに聞く』
*5月中旬 *全国的に、第二波のピークは過ぎて新規感染者は減少傾向に。
◉第二波の荒波の中で目撃したもの
●情報交換のほとんどが、ソーシャルメディア上で展開された(WhatsApp/ Facebook/ Twitter)
●第一波のときのような、不確かな情報は激減、実質的で実践的なものに絞り込まれる傾向。
●坂田マルハン家は、インド(NRI含む)の富裕層、ビジネス層、アカデミック層との繋がりが広く深いことから、特に新鮮な第一次情報を入手することができる。有意義で信頼できる情報は、逐一、日本人向けのFacebookグループページ『COVID-19共生ポータル』にシェアしてきた。
●近親者が死に直面している人々からの、救いを求めるメッセージが後を絶たない。熟睡できない日々が続く。
●あらゆるコミュニティが、諸々の垣根を越えて助け合う様子を目撃。
・医療情報(病床、酸素、薬、ワクチン……)
・食料サポート(感染者家族に無償で食事/宗教団体、地域コミュニティ)
●企業や学術機関の驚くほどに迅速な対応
・医療情報検索のためのアプリケーションやサイトなどを「即日で」開発。次々に展開
●慈善団体によるファンドレイジングと速やかな施設の設置
【必読! インドにおけるCOVID-関連のブログ】
✏️コロナ感染爆発インド「報道で見えない真実」を在住ライターに聞く
➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/05/journalism.html
✏️🇮🇳COVID-19変異種「デルタ株」対策&医療情報
➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/05/covid19.html
【拡散希望】インドを支援🇮🇳信頼のおける寄付先5カ所 by ミューズ・クリエイション (NGO)
➡︎https://museindia.typepad.jp/mss/2021/05/donation.html
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【インド発、世界】 🇮🇳🇯🇵 インドにおける新型コロナウイルス感染症の現状と背景(2020年6月1日)
1. 自己紹介 2. 多様性の国家インドの実態 3. インドにおけるCOVID-19を巡る出来事と現在
この動画、自分で言うのもなんですがね。勉強になるだけでなく、結構面白い。と、久しぶりに今、自分で見て思った😂
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🙀「自然を貫く果てしない叫び」。今、地球の叫びは、いよいよ強くなりて。
(曼荼羅の解説)1986年。35年前、20歳の春休み。発作的に描いた2枚の曼陀羅。
大学の寮から帰省し、実家で過ごしていたある日。実家に掛かっていた曼荼羅の絵を見て、自分も描いてみたくなった。部屋にあった、高校時代の絵具や筆、画用紙を使い、アルバイトの合間を縫って、わずか数日で2枚描いた。
1枚目は、ほとんど模倣。ただ、自分の名前を「隠し絵」のようにして紛れ込ませた。先日の『アンベードカルとインド仏教、佐々井秀嶺上人』のセミナー動画で、その写真を紹介した(動画では19歳と言ったが調べたら20歳のときだった)。すると、ご覧になった方から、曼荼羅に感銘を受けたとのメッセージをいただいた。
動画で紹介した1枚は、実家に飾られている。もう一枚は、手元にあるはずだ。今朝、クローゼットを開いて久しぶりに発掘、しみじみと眺めた。描いた当初は、暑苦しい画になってしまった気がして、あまり気に入ってはいなかった。しかし35年ぶりにじっくり眺めると、かなり感慨深い。
当時のわたしは、その半年前に初めて海外旅行を体験、1カ月の米国滞在した直後で、感性が炸裂していた。それはこの年、大学祭実行委員長を引き受けて、準備、実施するまで続くのだが、まさに若い力が漲っていたころだ。
インターネット台頭以前。絵の素材は印刷媒体を参考にした。
子どものころから自然破壊や環境問題に敏感だったことは過去にも記したが、その思いは多分、常に根底にあったのだろう。
この絵を描く数カ月前の1月28日。スペースシャトルのチャレンジャーが発射73秒後に爆発。飛行士7名が死亡した。その経緯をレポートする『ニューズ・ウィーク』誌の特集にあった写真を見て、スペースシャトルを描いたことは覚えている。
月の満ち欠けは、歳月の流れを表している。その上には涅槃。
しかし右上は、ゴミの山。埋立地に林立する団地に押し寄せる津波……。
昭和40年代、わたしが育った福岡市東区名島、千早界隈。かつては海辺だった場所が埋め立てられ、「城浜団地」ができた。かつて山だった場所が造成されて「三の丸団地」ができた。
その変遷を、この目で見てきた。高度経済成長に伴う環境の歪みを、本能的に感じ取っていた。思えばあれは、野生の勘のようなものだった。
中学2年のころ。大反抗期で成績は急下降していながらも、作文の宿題はしっかりやり、それが福岡県知事賞を受賞、テレビに出演し、朗読した。その作文も、同様のテーマだ。
試験管はそのまま、「試験管ベイビー」を意味している。1978年、英国で初めて「体外人工受精」により、子供が誕生した。今ではごく一般的な治療と生誕の形になっているが、当時は物議を醸した。
ちなみにわたしは卒業論文で「安部公房」を取り上げたのだが、彼は1977年に発表された『密会』という作品の中で、すでに「試験管ベビー」という表現を使い、人工授精で生まれた女性を登場させている。
そもそも理系である安部公房の先見の明や世界を見る目には驚嘆すべき点が多々あるのだが、この予見には、今改めて、鳥肌が立つ。
ミツバチのモチーフは、多分、ミツバチがいなくなると、人間の存在が危うくなるという話をどこかで知り、使ったのだと思う。農薬などへの危機感も、わたしの中にあったのかもしれない。嫌な予感は当たり、今やミツバチは減少の一途を辿っている。
そしてリンゴ。当時は、アダムとイヴの禁断のリンゴ=原罪を表すために描いた。しかし、今の世界を席巻しているAppleのiPhoneを予見していた……とは、こじつけだ。
そして、ムンクの叫び。これは、絵の中の人物が叫んでいるのではない。
彼は「耳を塞いでいる」。以下は、ムンク本人が、この絵に言及した一文だ。
「私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。」
自然を貫く果てしない叫び。
35年前には、耳を澄まさなければ聞こえなかった叫びは、今、地球全体に轟轟と響き渡っている。
くどいようだが、先日も紹介したデイヴィッド・アッテンボローの『地球に暮らす生命 (NETFLIX)』。地球環境を改善するために我々人間ができることが、最後の最後で提案されている。一人でも多くの人に見て欲しいと思う。
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