インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

MUSE INDIA / HOMEPAGE

✈︎ 過去ブログ/2005〜2025

  • 191845842_10222984690182869_6765447126393137954_n

    191845842_10222984690182869_6765447126393137954_n

    1991年のインド市場開放以降に生まれた世代、つまり30歳前後より若いインドの人々の、ここ数年の迸るパワーについては、折に触れて記してきた。優秀な人材の就職難が取り沙汰される一方、起業家精神に富んだ若者人口は、益々増えている。

    さまざまな業界において、有望な若手人材が溢れているインド。ロックダウン下、その傾向は加速していて、我が夫(プライヴェートエクイティ投資家)も数日前、IIT出身の20代青年らが始めたロジスティクスの新ビジネスについて、感嘆しながら語っていた。

    さて、先ほどお気に入りのハーブティーを飲もうと湯を沸かす間、箱に同梱されていたフライヤー(お湯がこぼれてシミがついてしまった)を何気なく読んで驚いた。
    VAHDAM Teasのお茶を初めて口にしたのは1年半ほど前だったか。

    友人からギフトで「ヒマラヤン・デトックスグリーンティー」と「マサラチャイ」の2種をもらった。どちらも良質でおいしかったが、特にデトックスティーは胃腸がすっきりするうえ、風味や喉越しもよかったので、その後、何度かオンラインで購入した。

    サイトを見るたび、パッケージが洗練され、ブレンドが増え、お茶周りの関連商品が増え、瞬く間にいい感じのブランドになっているとの印象を受けた。

    先日紹介したBlue Tokaiのコーヒーや、Paul And Mikeのアルチザンチョコレートとコラボレーション販売を試みてもいる。

    フライヤーによると、このVAHDAM Teasの創業者Bala Sardaは28歳。85年以上続く、お茶のビジネスをする一族の4代目だという彼。さまざまな種類のお茶の大半は、海外輸出向けだが、中間業者に渡り、歳月を重ねる間にも、お茶の鮮度は失われ、一方値段は高くなる。

    ゆえに、VAHDAMのお茶やスーパーフードは、新鮮なものを生産者から直接購入、地球環境にも配慮しつつのビジネスの構築を目指しているとのこと。同社のサイトにも詳細が記されているので、ぜひお読みいただければと思う。

    ここで思い出すのは、バンガロール拠点のinfiniteaのオーナー、ガウラヴのバックグラウンド。いまやすっかり中堅のオーナーだが、わたしが移住したころ、彼は同じようなコンセプトで、バンガロールに初めてお茶の専門店をオープンしたのだ。

    ちなみに、VAHDAMとは、創業者Balaの父親、MADHAVの名前を「反対側から書いた」ものらしい。インドらしくて、なんか、かわいい。

    ➡︎https://www.vahdamteas.in/

    ***************************
    🌿紅茶講座&ティーテイスティング@Infinitea
    ミューズ・クリエイションのメンバーを対象に、Infiniteaで紅茶の講座&ティーテイスティングをしたときの記録。ほんと、いろんなことをやっていたものだ。マカロン、おいしかったな〜。
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/mss/2014/12/tea.html

    🌿十億分の一のインド/ガウラヴ・サリア(infinitea 経営)2006年に取材・執筆
    ➡︎http://www.museny.com/india/10-00201.htm

    191845842_10222984690182869_6765447126393137954_n
    *先日、医療関係者への差し入れに購入した。免疫力を高め、感染病を予防するのに好適なハーブ(ターメリック、トゥルシ、ショウガ、ジンジャー、胡椒)のブレンド。

  • 6a01287573b46a970c0240a516e8c8200b-800wi
    IMG_3656
    IMG_3624
    ⬆︎バンガロールのコーヒー省にある販売店&コーヒーハウス。昔ながらの食堂で軽食を楽しんだ後、サウスインディアン・コーヒーで締めくくる。

    IMG_3962
    ⬆︎伝統的なサウスインディアン・コーヒーを淹れる際に用いる器具

    IMG_3962
    ⬆︎ローカルの食堂でドーサやワダを食べた後、このステンレスの容器に入ったサウスインディアン・コーヒーを飲む。飲み方は下に添付の動画を参照のこと。

    IMG_3795
    IMG_3803
    IMG_3803
    ⬆︎最近、日本でも飲める店があるらしきBLUE TOKAI。インド国内は、他のブランド同様、オンラインでも手軽に購入可能。いろいろ試したが、坂田は個人的に、Blue Tokai誕生以前から、Monsoon Malabarが好き。ちなみにアルチザンコーヒーのブランドが、インドのハーブティーやアルチザンチョコレート(カカオ豆も南インド産)のブランドとタイアップしているケースも多い。アルチザン系をMake in Indiaでまとめるマーケティングは、消費者にとってもうれしいものだ。
    BLUE TOKAI https://bluetokaicoffee.com/

    ☕️このところ、日本でも「南インドのコーヒー」のことが、「ちらっと」話題になっているようなので、ここに南インドのコーヒーに関する情報を整理しておこうと思う。今後も過去の情報を「発掘」したら、ここにまとめる予定。コーヒー好きの方はブックマークをどうぞ。

    WS2005ベンガルール0406
    *『AGORA』2020年5月号に掲載。文字数1000文字のところを、間違って2000文字書いてしまった。書いた後に気づいたので、オリジナルを残し、削ったものを入稿した(上の写真)。

    【AGORAアゴラ(JALカードの上級会員誌)に寄稿した原稿のオリジナル】

    インドを代表する嗜好品といえば、紅茶を思い浮かべる人が多数だろう。しかし、ここ南インドでは、昔から紅茶よりも、コーヒーが愛飲されている。南インドは赤道を中心に南北25度の範囲内であるところの「コーヒーベルト」に位置しており、ここカルナータカ州とケララ州、タミル・ナドゥ州は、コーヒー豆の一大産地なのだ。
     
    インドにおける紅茶の歴史は19世紀の英国統治時代に始まるが、コーヒーの歴史はさらに古く17世紀に遡る。当時、コーヒー豆は、生産者や商人らの利権を独占すべく、アラビア半島から持ち出すことは禁止されていた。そんな時代、ここカルナータカ州チッカマガルール出身のイスラム教聖人ババ・ブーダンが、メッカ巡礼の帰路、現在のイエメンに滞在。その際、「7粒のコーヒー生豆」を盗み、こっそりと隠し持って帰国、故郷で発芽させることに成功した。
     
    18世紀になると、英国人によって商業プランテーション(大農園)が本格化、南インドのコーヒー産業は発展を始めた。コーヒーの木の疾患(サビ病)によって壊滅的な被害を受けた時代もあったが、現在は世界7位の生産高を誇る。
     
    インドのコーヒー生豆は、主にアラビカ種とロブスタ種の2種類。高地で栽培されるアラビカ種は、マイルドで香り豊か。繊細で栽培が難しい分、市場価値が高い。一方、タフで栽培しやすいロブスタは、芳香が強めであることから、ブレンドに使用されることが多い。
     
    ここベンガルール市内には、インド経済産業省下のコーヒー委員会があり、コーヒー豆の生産や輸出を管理。6〜7割が輸出、残りが国内で消費されているという。

    伝統的な「サウスインディアン・コーヒー」の飲み方は、「フィルターコーヒー」と呼ばれれ、二層になった円柱形の器具を用いる。底にたくさんの小さな穴が開けられた上層のフィルターに、たっぷりのコーヒーパウダーをいれ、軽く内蓋を載せ、少量のお湯を注いでゆっくりと抽出。デコクションと呼ばれる濃縮液を作る。下層に溜まったそれを少量、金属のカップに入れ、煮立たせた牛乳を注ぐ。たっぷりの砂糖を入れ、金属の器をふたつ使い、高い位置から繰り返し注いで撹拌する。そうすることでいい香りがあたりに漂い、ほどよく飲みやすい温度になり、まろやかな味わいになる。
     
    インドにおけるコーヒーの革命を起こしたのは、チッカマガルールを本拠地とするコーヒー豆の貿易会社「カフェ・コーヒー・デー」だ。アラビカ種のコーヒー豆生産及び輸出においてインド最大規模を誇る同社は、1996年、ベンガルール市内にコーヒーショップをオープンした。従来のインドにはなかった「若者たちの集いの場」「WiFiカフェ」として、瞬く間にインド全国に店舗を拡大。現在では、ウィーンやプラハなど海外にも店舗を展開している。同店のコーヒーは、シアトル系コーヒーで知られる、いわゆる「セカンドウェーブ・コーヒー」。伝統的な南インドの飲み方とは異なる、カフェラテやカプチーノ、エスプレッソほか、コールドコーヒー、軽食類が楽しめる。

    そんなインドのコーヒー業界に、数年前、新たなトレンドが生まれた。米国発のサードウェーブ・コーヒー、すなわちコーヒーブームの「第三の潮流」だ。「ブレンド」ではなく「シングルオリジン」の良質なコーヒー豆を用い、焙煎や抽出方法にも配慮、1杯ずつ丁寧に淹れるのが特徴だ。米国では「ブルーボトルコーヒー・カンパニー」がそのパイオニアとして知られている。ベンガルールでは、コーヒー・エステートを持つ一族に生まれた若い世代が新たな試みとして、あるいはコーヒー豆農家を支援するスタートアップが「アルチザン・コーヒー」と称して、高品質のコーヒーを販売する旗艦店をオープン。産地直送のコーヒー豆を用い、焙煎したばかりの香り豊かな深みある味わいのコーヒーを提供している。
     
    マイルドに優しいもの、やや酸味があるもの、フルーティなもの……と、同じ南インドのコーヒー豆でも、その産地やブランド、焙煎方法によって味わいが異なる。
    代表的な店に、「サードウェーヴ・コーヒー・ロースターズ Third Wave Coffee Roasters」「ブルー・トカイ Blue Tokai」「アラクAraku」「ザ・フライング・スクアラルThe Flying Squirrel」「カフェ・メカニクス Coffee Mechanics」などがある。

    どの店のカウンターにも、日本の喫茶店文化を彷彿とさせるHARIOのドリッパーやサーヴァー、ケトルやサイフォンが恭しく並べられている。ほとんどの店は、若者たちでいっぱい。ラップトップ持参で、オフィスよろしく真剣に画面に向かいつつコーヒーを飲む人もいれば、大きなテーブルで活発に議論する人たちもいる。ここもまた、次代を担う人々の、大切な社交の場でもあるようだ。

    そんな洗練されたコーヒー文化が浸透する一方で、「ハッティ・カーピHatti Kaapi」のように、昔ながらのサウスインディアン・コーヒーの飲み方をモダンにアレンジ、金属製のカップに注がれたミルクたっぷりの甘いコーヒーを出す「温故知新」系の店もオープンしている。
     
    ちなみにサウスインディアン・コーヒーを試せる場所は大きく3つのカテゴリーに分けられる。昔ながらのローカルな味わいを体験するなら、ドーサやイディリ、ワダといった、典型的な南インドの朝食が楽しめるローカル食堂で。この場合、コーヒー豆は廉価なものが用いられており、カサを増すためにチコリが配合されている場合もある。それはそれで、砂糖をたっぷり入れて飲むと風味も増し、独特の味わいがある。次に、既述の「温故知新」系のカフェ。こちらはコーヒー豆の品質も比較的よく、モダンな店内で伝統的なコーヒーを味わえる。
     
    優雅な雰囲気で良質のサウスインディアン・コーヒーを楽しみたいなら、タージやオベロイといったインドの高級ホテルにあるカフェがおすすめ。ただし、注文時には必ず「サウスインディアン・フィルターコーヒーを」と伝えるべし。さもなくば、一般的なカフェラテやカプチーノを出されてしまう。コーヒー一つをとっても、多彩な楽しみ方ができるベンガルール。これからも時代に応じた「愉しみ方」を提案する店が誕生することだろう。

    +++++++++++++++++++++++++++++++++++++
    ♨️必見動画♨️
    南インドのコーヒー。歴史と伝統、そして現在。飲み方も説明

    *この動画は、2020年5月18日に、坂田マルハン美穂個人のチャンネルにて公開したものを、ミューズ・クリエイションのチャンネルに転載したもの。ちょうど1年前、動画の撮影&編集を始めたばかりの時期で、動画をトリムする方法すらわからず(先に調べろよと自分に言いたい)流しっぱなしにつき、冗長な点もあるが、内容は濃く充実しております。それなりに面白いので、お楽しみください。

    [CONTENTS]
    ●南インドのコーヒー文化を語るに際しての背景 日本航空発行の情報誌『アゴラ』に坂田マルハン美穂が寄稿した記事に関する説明。
    ●南インドのコーヒーの歴史
    ●インド産コーヒーの拠点バンガロール
    ●サードウェーヴ・コーヒー(高品質)のブランド。BLUE TOKAI, ARAKU COFFEEなど
    ●伝統的なサウスインディアン・コーヒーの楽しみ方(淹れ方)
    ●旅のお供にコーヒーを
    +++++++++++++++++++++++++++++++++++++

    ☕️南インド産コーヒー豆を使ったアルチザン・コーヒーのブランド

    🌱Third Wave Coffee Roasters
    ➡︎https://www.thirdwavecoffeeroasters.com/

    🌱Blue Tokai
    ➡︎https://bluetokaicoffee.com/

    🌱Araku
    ➡︎https://www.arakucoffee.in/

    🌱The Flying Squirrel
    ➡︎https://www.flyingsquirrel.in/

    🌱Coffee Mechanics
    ➡︎https://www.coffeemechanics.co.in/

    🌱Toffee Coffee Roasters
    ➡︎https://toffeecoffeeroasters.com/

    +++++++++++++++++++++++++++++++++++++

    F7973F7D-CB59-4E8A-88E4-56FAB07D1A53
    ⬆︎ケララ州コチを旅したときに立ち寄ったローカル食堂。やっぱり締めくくりはサウスインディアン・コーヒーで。

    IMG_3905
    ⬆︎2016年ごろから、いくつかのアルチザン・コーヒーのブランドが誕生、瞬く間に普及している。

    IMG_5847
    IMG_5847
    ⬆︎高級ホテルで注文する「サウスインディアン・コーヒー(もしくはフィルターコーヒー)を、デコクションで。しかもコーヒーとミルクをセパレートで出してほしいと頼むと、実演してくれるところもある。過去十数年の間にも、イタリアンなマシンで出されるカフェラテやカプチーノが一般的になったけれど、わたしはこの「昔ながらの出され方」が好き。自分で「濃度調整」しながら飲むのも楽しいのだ。

    6a01287573b46a970c0240a4f24584200d-800wi
    【南インドのコーヒーに関する坂田の過去の記録】 

    ☕️カフェ乱立の昨今、南インドコーヒー取材(2020年2月)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/eat/2020/02/coffee.html

    ☕️南インドはコーヒーの産地。伝統的な飲み方があるのだ。(2018年5月)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/eat/2018/05/southindiancoffee.html

    ☕️今しばらくは、翼を閉じて。2020/05/10
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2020/2020/05/ld046.html

    6a01287573b46a970c0278801ebd1d200d-800wi
    6a01287573b46a970c0278801ebd1d200d-800wi
    6a01287573b46a970c0278801ebd1d200d-800wi
    【ワールドクラスのコーヒーを提供するARAKU COFFEE関連】 

    ☕️ARAKU COFFEE(夫の友人マノジが経営するコーヒー会社。マノジはソーシャル・アントレプレナーとしても社会に貢献する実業家。下に動画あり。
    ➡︎https://www.arakucoffee.in

    ☕️ARAKU COFFEEのすてきなカフェレストラン、パリに次いで、遂にオープン
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/03/araku.html

    ☕️まちがいなく常連と化す。I had lovely lunch at ARAKU COFFEE again.
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/04/araku.html

    ☕️お好み焼きではありません。ARAKU COFFEEで、日本男児2名とランチ
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/04/araku-1.html

    💝ARAKU COFFEE/ 高品質オーガニックコーヒーを生産するソーシャルアントレプレナー。アラク・コーヒー創業者マノージが語る日本との関わり/撮り下ろし

    💝通販を賑わせるおしゃれな手工芸&天然素材のマスク/農家支援のワールドクラス高品質コーヒーARAKU

    6a01287573b46a970c01348364b5ee970c-800wi

    6a01287573b46a970c01348364b5ee970c-800wi

    【南インドのコーヒーの産地クールグへ。旅の記録】 

    ☕️クールグ。コーヒー農園のリゾートにて(2010年の旅記録)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2010/2010/06/coorg.html

    ☕️4年半ぶりのクールグ。コーヒー豆の産地にて(2014年の旅記録)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/miphoneindia/coorg-2014/

    6a01287573b46a970c01b8d0adf909970c-800wi
    6a01287573b46a970c01b8d0adf909970c-800wi

    【サウスインディアン・コーヒーをより深く知りたい方へ、おすすめのリンク集】

    ☕️COFFEE BOARD IN INDIA(インドのコーヒー委員会のサイト)
    ➡︎https://www.indiacoffee.org

    🇮🇳サウスインディアン・コーヒーの淹れ方がわかりやすく紹介された動画

    🇮🇳南インドにコーヒー豆がもたらされた経緯がよくわかる動画

    🍰2012年にミューズ・クリエイションを立ち上げて以来8年間、バンガロールにいる限りは毎週金曜日をオープンハウスにして、毎週のように20人前後のメンバーのために、お菓子を焼いてきた。コーヒーを出してきた。写真のファイルから「コーヒー」「お菓子」を検索すると、山のように溢れてくる過去。よくやってたなあと、しみじみしつつ……お腹空いてきた!
    IMG_1858 (1)
    IMG_3812
    IMG_3812
    IMG_3812
    IMG_1127
    IMG_1127
    IMG_1127
    IMG_1127
    IMG_1127

  • 【追記】2021年5月30日

    ナーグプルにて半世紀以上に亘り、逆境に生きる多くのインドの人々を救済し続けている佐々井上人。北米アンベードカル協会が主催する「Dr. Ambedkar International Lifetime Achievement Award 2021」に選出され、昨日、オンラインでの授与式が開催された。誰でも視聴できるとのことだったので、参加させていただいた。

    昨年、COVID-19に感染されたあと、体力を落とされ、お声も出にくそうだったが、昨日の上人は、お話される間、エネルギーが迸っていて、とてもお元気そうだった。あいにくわたしはヒンディー語がわからないのだが、主に仏教徒の向上、ブッタガヤ裁判の現状を熱く語っていらした模様。ジャイビーム!

    02

    02

    スクリーンショット 2021-05-29 午後8.17.49

    189391478_10222960958869601_8829407401361719923_n
    🌕満月麗し、お釈迦様お誕生日おめでとうございます。この世にいでて半世紀たったあたりから、これまでの自分は、「宿命」の上を歩いてきたことに気づいた。その道を歩きながら、何をやるのかが、多分、大切。半ば自動操縦状態で語る4時間のわたしは、自分の制御下から、すでに逸脱していた。

    6a01287573b46a970c0278801203b4200d
    ニューヨークへ渡って数カ月後の1996年。ちょうど25年前の七夕の夜、マンハッタンで夫となるインド人男性と出会った。まだ付き合う前、初めて夕食を共にしたあと、帰路、「お勧めの本がある」と教えてくれ、ノートにメモを記してくれたのが、『シッダールタ』だった。翌日、当時ロックフェラーセンターにあった「紀伊國屋書店」で購入し、帰路、ホテルのロビーで一気に読んだ。

    189391478_10222960958869601_8829407401361719923_n
    🍷もしも、このKRSMAワインが存在しなかったら、わたしは3年前の4月、『破天』を読むことはなかったし、ナーグプルを訪れることもなかっただろう。そんなご縁については、過去のブログに記載している。

    ◉世界遺産の都市遺跡ハンピ、そしてKRSMAワイナリーへ4泊5日ドライヴ旅
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2018/旅ハンピ/

    189391478_10222960958869601_8829407401361719923_n
    インドの中心〈ナーグプル〉で仏教を叫ぶ。
    5月26日(水) 🇯🇵日本時間/午後8時〜 🇮🇳インド時間/午後4時30分〜

    *坂田は特段、信仰心が篤いわけでも、また仏教の知識があるわけでもありません。今回、アンベードカル、そして佐々井秀嶺上人の足跡をたどるに際して、「最低限」知っておいたほうがいいと思われる情報を整理している。

    *昨日5月26日は、以下のセミナーで語った内容に加え、質疑応答のほか、インド仏教を研究されている方のお話もお聞きするなど、とても実り豊かな4時間だった。なにしろ時空を超えて、夢現(ゆめうつつ)のエピソードが満載につき。長かった。しかし、有意義であった。昨夜の話は、「語りたい」よりも「語らねばならない」が勝っていた。参加くださった各位。ご縁を有り難く思います。

    *佐々井秀嶺上人は、昨年のインドにおけるCOVID-19第一波の際に感染されました。体調を落とされつつも、人々の救済のために、日々尽力されています。そのご様子については、時折、お弟子の竜亀さんとのやりとりでお伺いしています。恒常的にご支援が必要と察せられます。佐々井秀嶺上人のご活動、及びご寄付などの情報は、以下のホームページをご覧ください。
    ◉南天会/佐々井秀嶺上人公認後援会
    ➡︎https://www.nantenkai.org/

    186510274_10222916584560271_73715159973098753_n

    188736908_10222957884672748_8343112444800095067_n

    MuseLinksIndia2020-04 .001

    MuseLinksIndia2020-04 .001

    ++++++++++++++++++++++++++++++++
    ◉インドの中心で仏教を叫ぶ。佐々井秀嶺上人を訪ねて。2018/05/27
    訪問時の情報が満載のブログ(マンセル遺跡などは動画よりも多く写真を掲載)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2018/2018/05/nagpur.html
    ++++++++++++++++++++++++++++++++

    🇮🇳パラレルワールドが共在するインドを紐解く④ インド国憲法の草案者、アンベードカルとインド仏教、そして日本人僧侶、佐々井秀嶺上人

    *この動画への理解をいっそう深めるために、ぜひ過去のセミナー『パラレルワールドが共在するインドを紐解く①〜③』をご覧ください。下部に概要とリンクを記しています。

    *動画内で、アンベードカルの仏教改宗をして「新仏教」と表記していますが、これは英語 “Neo Buddhism” を訳しての表現です。佐々井秀嶺上人の活動は純然たる「仏教」であり、伴って改宗した人々も「仏教徒」と認識されるべきだとのこと。敢えて表現するならば「仏教の復興」とされるようです。

    【CONTENTS】
    00:00 導入
    00:20 ファシリテーター柴田氏もナーグプルを訪れていた
    02:17 本セミナーに連なる坂田の過去3回のセミナーの簡単な振り返り
    02:56 セミナー開始
    🌕03:31 仏教の概要
    ・仏教のはじまり(初期仏教)
    ・仏教の源泉と広がり(上座部仏教/大乗仏教)
    ・日本に伝来した仏教。その背景
    ・仏教の教え(苦の輪廻からの解脱)
    ・インドにおける仏教(誕生と繁栄、衰退、そして復興)
    🌕14:45 アンベードカルについて
    ・アンベードカルの略歴
    ・アンベードカルの活動とその偉業の断片
    ・アンベードカルとガンディ。カースト制度をめぐる対立
    ・アンベードカルとインド国憲法
    ・アンベードカルと仏教
    🌕27:41 インドの中心点、ナーグプル。蛇(龍)という名
    ・ナーグプル市は仏教徒が非常に多く、識字率が高い
    🌕31:28 佐々井秀嶺上人について
    ・インドに至るまでの経緯
    ・南天龍宮城へ行け。龍樹のお告げ
    ・坂田の祖母の話
    ・龍樹(ナーガルジュナ)とは?
    ・大日如来とは?
    ・南天鉄塔とは?
    ・佐々井秀嶺上人の主な活動
    🌕53:46 坂田マルハン美穂、ナーグプル旅
    ・佐々井上人によって発掘された2000年以上前の仏教遺跡「マンセル遺跡」
    ・早朝から深夜まで。仏陀聖誕祭に因んでのイヴェントにご同行
    ・佐々井上人のことば
    🌕01:27:14 佐々井秀嶺上人の現在/2020年に新型コロナウイルスに感染されるも、使命を遂行されている。ご縁を受けた者に、なにができるのか。

    【セミナー開催に際して/坂田マルハン美穂を取り巻くご縁】

    資料を紐解くにつけ、目に見えぬ糸で操られ、南天竺に流れ着いた気さえする。インドで生まれた仏教の変遷。憲法の草案者アンベードカル。ダリット出自の彼が仏教に改宗した背景。その偉業を引き継ぐように、龍樹のお導きで、佐々井秀嶺上人がナーグプルにたどりついて半世紀余り。

    日蓮宗の藤井日達上人と近かった我が父方の祖母政子。ゆかりの資料や写真を見るにつけ、ご縁を感じてきたが、自分が年を重ねるにつれ、すべては定められた道の上を歩いてきたに過ぎないのかもしれないとの思いが強くなる。

    建設業者だった父の泰弘は、福岡県久山町の仏舎利塔建立に携わった。1988年に日蓮宗の平和行進(長崎ー広島)が行われた際には、道中の福岡にある坂田の実家に、多くの日印僧侶が1日滞在、母や伯母たちが、寝食のお手伝いをさせていただいた。

    1996年3月、わたしが表参道を猛スピードで歩いている時、すれ違いざま、占いをしているという男性に呼び止められ、「珍しい顔相をしている」「額から光が出ている」「今年は3回ある人生の転機のうちの一つ」「今年、強い縁がある」と告げられた。

    その4カ月後の七夕の夜、インド人男性のアルヴィンド(サンスクリット語で蓮の花の意味)とカフェで相席になった。そこからはもう、完全に、インドへと導かれていたと、今はそう思う。

    初めてアルヴィンドと一緒に食事をした後、帰り際に彼から勧められた本が、ヘルマン・ヘッセの『シッダールタ』だったことも。彼の姉の名前がスジャータだということも。結婚式を挙げるために訪れた2001年7月のデリーで、「こんな国、絶対に住めない」と思ったのに、3年後には住んでみたくなったことも。自分でも理解できない熱意と執着で、嫌がる夫を説き伏せ、紆余曲折を経て、2005年11月に、インド移住を実現したことも。

    2011年、ムンバイの日本山妙法寺で森田上人とお会いしたとき、上人は上記、平和行進を実現された人物だとわかったことも(その際、平和運動に熱心だった俳優スニール・ダット(サンジャイ・ダットの父)が同行されたとのこと)。

    そして、2018年4月、『破天』を読んで、発作的にナーグプルへ行かねばと思い、折しも仏陀聖誕祭の日に、佐々井秀嶺上人とお弟子の竜亀さんと、行動を共にさせていただいたことも。

    その年の一時帰国時、東京から福島の原発事故後の様子を見に行くつもりで唯一開けていた日。折しも佐々井秀嶺上人はブッダガヤ大菩提寺の返還運動のため日本にいらしていたことを知り、急遽、増上寺で再会させていただいたことも。

    【関連サイト/書籍案内】

    ●南天会/佐々井秀嶺上人の活動支援
    ➡︎https://www.nantenkai.org/

    ●『破天』山際素男著
    ➡︎https://www.amazon.co.jp/破天-光文社新書-山際素男/dp/4334034772

    ●『アンベードカルの生涯』ダナンジャイ・キール著
    ➡︎https://www.amazon.co.jp/アンベードカルの生涯-光文社新書-ダナンジャイ・キール/dp/4334032958

    ●『ブッダとそのダンマ』B.R.アンベードカル著
    ●『社会苦に挑む南アジアの仏教: B. R. アンベードカルと佐々井秀嶺による不可触民解放闘争』
    ●『求道者』佐々井秀嶺著
    ●『不可触民と現代インド』山際素男著
    ●『龍樹の遺跡の発見: インド、マンセル・ラームテク遺跡』アニル・クマール著
    ●『龍樹』中村元
    ●『変貌と伝統の現代インド: アンベードカルと再定義されるダルマ 』(嵩満也)
    ●『佐々井秀嶺、インドに笑う』白石あづさ著

    ●映画『ジャイビーム インドとぼくとお坊さん』
    ➡︎https://www.jaibhim-movie.com/

    ++++++++++++++++++++++++++++
    ◉[DAY 05/ Dharamsala 04] 僥倖の朝。ダライ・ラマ法王14世とお目にかかる
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2019/%E6%97%85%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%AA%E3%83%88%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%B5%E3%83%A9/
    ++++++++++++++++++++++++++++

    6a01287573b46a970c0278801af32a200d-800wi

    北インドだけではない。インドには各地に、風化しつつも確実に、久しく人々の目から離れたままの、仏教遺跡が残されている。
    実はお隣のアンドラ・プラデーシュ州は、仏教遺跡の宝庫なのだ。

    【参考資料】
    🙏アンドラ・プラデーシュ州政府による仏教遺跡巡りの資料(必見)
    ➡︎https://tourism.ap.gov.in/assets/img/Brochures/AP%20Buddhist%20Places%20Brochure.pdf

    🙏India Buddhism Tour
    ➡︎https://indiabuddhismtours.com/

    🙏Buddhist Tour Packages
    ➡︎https://www.tourmyindia.com/packages-tour-india/buddhist-travel-packages/

    01. MuseLinksIndia2020-04 .001

    02.MuseLinksIndia2020-04 .001

    03.MuseLinksIndia2020-04 .001

    04.MuseLinksIndia2020-04 .006

    05.MuseLinksIndia2020-04 .006

    06.MuseLinksIndia2020-04 .006

    07.MuseLinksIndia2020-04 .006

    08.MuseLinksIndia2020-04 .010

    09.MuseLinksIndia2020-04 .010

    10.MuseLinksIndia2020-04 .010

    11.MuseLinksIndia2020-04 .010

    12.MuseLinksIndia2020-04 .014

    13.MuseLinksIndia2020-04 .014

    14.MuseLinksIndia2020-04 .014

    15.MuseLinksIndia2020-04 .014

    16.MuseLinksIndia2020-04 .018

    17.MuseLinksIndia2020-04 .018

    18.MuseLinksIndia2020-04 .018

    19.MuseLinksIndia2020-04 .018

    20.MuseLinksIndia2020-04 .022

    21.MuseLinksIndia2020-04 .022

    22.MuseLinksIndia2020-04 .022

    23.MuseLinksIndia2020-04 .022

    24.MuseLinksIndia2020-04 .026

    25.MuseLinksIndia2020-04 .026

    26.MuseLinksIndia2020-04 .026

    27.MuseLinksIndia2020-04 .026

    28.MuseLinksIndia2020-04 .030

    29.MuseLinksIndia2020-04 .030

    30.MuseLinksIndia2020-04 .030

    31.MuseLinksIndia2020-04 .030

    32.MuseLinksIndia2020-04 .034

    33.MuseLinksIndia2020-04 .034

    34.MuseLinksIndia2020-04 .034

    35.MuseLinksIndia2020-04 .034

    36.MuseLinksIndia2020-04 .038

    37.MuseLinksIndia2020-04 .038

    38.MuseLinksIndia2020-04 .038

    39.MuseLinksIndia2020-04 .038

    40.MuseLinksIndia2020-04 .042

    41.MuseLinksIndia2020-04 .042

    42.MuseLinksIndia2020-04 .042

    43.MuseLinksIndia2020-04 .042

    44.MuseLinksIndia2020-04 .046

    45.MuseLinksIndia2020-04 .046

    46.MuseLinksIndia2020-04 .046

    47.MuseLinksIndia2020-04 .046

    48.MuseLinksIndia2020-04 .050

    49.MuseLinksIndia2020-04 .050

    50.MuseLinksIndia2020-04 .050

    51.MuseLinksIndia2020-04 .050

    52.MuseLinksIndia2020-04 .055

    53.MuseLinksIndia2020-04 .055

    54.MuseLinksIndia2020-04 .055

    55.MuseLinksIndia2020-04 .055

    56.MuseLinksIndia2020-04 .058

    57.MuseLinksIndia2020-04 .058

    58.MuseLinksIndia2020-04 .058

    59.MuseLinksIndia2020-04 .058

    60.MuseLinksIndia2020-04 .062

    61.MuseLinksIndia2020-04 .062

    62.MuseLinksIndia2020-04 .062

    63.MuseLinksIndia2020-04 .062

    64.MuseLinksIndia2020-04 .066

    65.MuseLinksIndia2020-04 .066

    66.MuseLinksIndia2020-04 .066

    67.MuseLinksIndia2020-04 .066

    68.MuseLinksIndia2020-04 .070

    69.MuseLinksIndia2020-04 .070

    70.MuseLinksIndia2020-04 .070

    71.MuseLinksIndia2020-04 .070

    72.MuseLinksIndia2020-04 .074

    73.MuseLinksIndia2020-04 .074

    74.MuseLinksIndia2020-04 .074

    75.MuseLinksIndia2020-04 .074

    76.MuseLinksIndia2020-04 .074

    77.MuseLinksIndia2020-04 .079

    78.MuseLinksIndia2020-04 .079

    79.MuseLinksIndia2020-04 .079

    80.MuseLinksIndia2020-04 .079

    81.MuseLinksIndia2020-04 .079

    146953733_10222181792310924_8895138796425386355_n

    180974623_3910372839078328_7346223350844272961_n

    🙀「自然を貫く果てしない叫び」。今、地球の叫びは、いよいよ強くなりて。

    1986年。35年前、20歳の春休み。発作的に描いた2枚の曼陀羅。

    大学の寮から帰省し、実家で過ごしていたある日。実家に掛かっていた曼荼羅の絵を見て、自分も描いてみたくなった。部屋にあった、高校時代の絵具や筆、画用紙を使い、アルバイトの合間を縫って、わずか数日で2枚描いた。

    1枚目は、ほとんど模倣。ただ、自分の名前を「隠し絵」のようにして紛れ込ませた。先日の『アンベードカルとインド仏教、佐々井秀嶺上人』のセミナー動画で、その写真を紹介した(動画では19歳と言ったが調べたら20歳のときだった)。すると、ご覧になった方から、曼荼羅に感銘を受けたとのメッセージをいただいた。

    動画で紹介した1枚は、実家に飾られている。もう一枚は、手元にあるはずだ。今朝、クローゼットを開いて久しぶりに発掘、しみじみと眺めた。描いた当初は、暑苦しい画になってしまった気がして、あまり気に入ってはいなかった。しかし35年ぶりにじっくり眺めると、かなり感慨深い。

    当時のわたしは、その半年前に初めて海外旅行を体験、1カ月の米国滞在した直後で、感性が炸裂していた。それはこの年、大学祭実行委員長を引き受けて、準備、実施するまで続くのだが、まさに若い力が漲っていたころだ。

    インターネット台頭以前。絵の素材は印刷媒体を参考にした。

    子どものころから自然破壊や環境問題に敏感だったことは過去にも記したが、その思いは多分、常に根底にあったのだろう。

    この絵を描く数カ月前の1月28日。スペースシャトルのチャレンジャーが発射73秒後に爆発。飛行士7名が死亡した。その経緯をレポートする『ニューズ・ウィーク』誌の特集にあった写真を見て、スペースシャトルを描いたことは覚えている。

    月の満ち欠けは、歳月の流れを表している。その上には涅槃。

    しかし右上は、ゴミの山。埋立地に林立する団地に押し寄せる津波……。

    昭和40年代、わたしが育った福岡市東区名島、千早界隈。かつては海辺だった場所が埋め立てられ、「城浜団地」ができた。かつて山だった場所が造成されて「三の丸団地」ができた。

    その変遷を、この目で見てきた。高度経済成長に伴う環境の歪みを、本能的に感じ取っていた。思えばあれは、野生の勘のようなものだった。

    中学2年のころ。大反抗期で成績は急下降していながらも、作文の宿題はしっかりやり、それが福岡県知事賞を受賞、テレビに出演し、朗読した。その作文も、同様のテーマだ。

    試験管はそのまま、「試験管ベイビー」を意味している。1978年、英国で初めて「体外人工受精」により、子供が誕生した。今ではごく一般的な治療と生誕の形になっているが、当時は物議を醸した。

    ちなみにわたしは卒業論文で「安部公房」を取り上げたのだが、彼は1977年に発表された『密会』という作品の中で、すでに「試験管ベビー」という表現を使い、人工授精で生まれた女性を登場させている。

    そもそも理系である安部公房の先見の明や世界を見る目には驚嘆すべき点が多々あるのだが、この予見には、今改めて、鳥肌が立つ。

    ミツバチのモチーフは、多分、ミツバチがいなくなると、人間の存在が危うくなるという話をどこかで知り、使ったのだと思う。農薬などへの危機感も、わたしの中にあったのかもしれない。嫌な予感は当たり、今やミツバチは減少の一途を辿っている。

    そしてリンゴ。当時は、アダムとイヴの禁断のリンゴ=原罪を表すために描いた。しかし、今の世界を席巻しているAppleのiPhoneを予見していた……とは、こじつけだ。

    そして、ムンクの叫び。これは、絵の中の人物が叫んでいるのではない。

    彼は「耳を塞いでいる」。以下は、ムンク本人が、この絵に言及した一文だ。

    「私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。」

    自然を貫く果てしない叫び。

    35年前には、耳を澄まさなければ聞こえなかった叫びは、今、地球全体に轟轟と響き渡っている。

    IMG_9407

    IMG_9409

    IMG_9409

    IMG_9409

    IMG_9417

    IMG_9417

    先日も紹介したデイヴィッド・アッテンボローの『地球に暮らす生命 (NETFLIX)』。地球環境を改善するために我々人間ができることが、最後の最後で提案されている。一人でも多くの人に見て欲しいと思う。

    STUDIO MUSEの動画から、坂田のセミナー動画、ぜひご覧ください。
    ♨️特におすすめは、パラレルワールドが共在するインドを紐解くシリーズ①~④
    ➡︎https://www.youtube.com/playlist?list=PLtS91Qr_YL53TioXolCLop5pTKNZJuJ_U

  • 188335987_10222947334248994_7642651427871533147_n

    🌕「やっぱり16個? 最低8個からなんだよ」と、夫から緊急電話(同じ家にいる)。

    インド料理のケータリングをやっているご近所さん。

    明日のスイーツは「グラブジャムン」。

    「僕のために甘さ控えめも作ってくれるって。だから16個にしようと思う」

    ほんと、やめて。

    その甘さ控えめ、無意味だから。

    にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

  • 🇯🇵東京オリンピック2020が開催されるころ、日本でも「デルタ株」の感染が拡大するだろう。インドを襲ったデルタ株による第二波は、第一波の感染力とは比べ物にならないほどの威力だった。ワクチン接種がすんでいない若い世代も次々に感染、重篤化、死に至った人も多数だ。坂田の周囲も、日本人を含む多くの友人知人が感染した。我々夫婦は幸い4月下旬までにワクチンの2本目を接種できたが、それでもロックダウン中は完全に引きこもり、7月中旬現在も、未だ感染対策を続けている。第二波の感染爆発は、ガンジス川の沐浴や祭りが主たる原因じゃない。デルタ株の感染力が壮絶なのだ。そのことを、せめて念頭において欲しいと思う。インドが経験してきたことで、日本でも役立つに違いない情報は多々ある。以下、経緯を記録してきた。参考にしてほしい。

    E7cuQ0-UcAI3RYe

    🌸インドにおけるCOVID-19関連情報リンク集/在留邦人に役立つ生活情報含む
    ➡︎https://lit.link/musecreation

    🌸FACEBOOK/ COVID-19共生ポータル@インド by Muse Creation
    ➡︎https://www.facebook.com/groups/Covid19IndiaJapan

    180974623_3910372839078328_7346223350844272961_n

    IMG_6357
    🇮🇳5月23日に実施したClubhouseで語った内容の整理。関連情報など

    2020年3月下旬、インドがロックダウンに入る直前より、坂田は個人的に、Facebook上のグループページに『COVID-19共生ポータル@インド』を設置し、1年以上に亘ってインド在住邦人及びインドに関わる人たちに情報を提供し続けてきた。また、昨年5月には日本の学生向けセミナーでインドの現状を語るべく資料を作った。それら記録を省みつつ、現況を語った。以下は、その情報を整理したものだ。

    🇮🇳2020年第一波のおさらい/インドでCOVID-19初の感染者確認→ロックダウン🇮🇳

    【2020年2月〜6月】

    ●2月1日/ケララ州で初の感染者が確認される
    ●2月2日/武漢に留学中の学生が政府専用機で救出
    ●2月下旬/インド政府が、中国、韓国、イタリアなどからの入国者規制を開始
    ●3月初旬/インド政府が、日本人に対する入国ヴィザの制限を発表
    ●3月9日/インド政府が手洗いやマスクの着用などの啓蒙を積極的に開始
    ●3月13日/坂田がFacebookに『COVID-19情報ポータル』を設置
    ●3月17日/ショッピングモールや映画館、パブなどが閉鎖されるとの通達
    ●3月19日/モディ首相によるCOVID-19対策に関する声明
    ●3月22日/外出禁止令発令。午後5時、みなで鈴(リン)などを鳴らす
    ●3月24日/モディ首相が3週間のロックダウンを表明。感染者469名、死者10名
    ●3月25日/ロックダウン開始。国際線航空便の停止予告
    ●4月中旬/坂田、YOUTUBEチャンネルを設置して動画配信を開始
    ●6月1日〜 アンロック・フェーズ/このころから、州別の対策が強化

    【2020年後半/第一波の感染拡大】

    ●6月/都市部に感染拡大の波。7月下旬から、バンガロールの感染者増加
    ●7月/バンガロールの感染者急増。オンラインで情報交換&発信開始
    ●8月1日/毎年恒例ミューズ・チャリティ・フェストをオンライン開催決定
    ●8月6日/インド人の友人3名を坂田マルハンの自宅に招き宴。翌日、一人が陽性。全員「濃厚接触」したが感染せず。

    *SAKRA WORLD HOSPITAL(日本の総合病院)がタフな状況。レスキューバッグを差し入れ
    *このころ、友人知人やその家族の感染者が徐々に増える
    *8月下旬/他州からカルナータカ州に入境した者に対する規制の緩和

    *9月より、感染対策しつつ、少しずつ外出増やす

    ●9月/イヴェント企画&動画作り。「MUSE2020丼」企画の取材のため、外食数回。
    ●10月10日/ミューズ・チャリティフェスト/YOUTUBE&無観客ライヴ@1Q1レストラン
    ●11月12日/インド生活15周年@タージ・ウエストエンドで2泊3日&ディワリ
    ●11月21日/オーガニック農園Gourmet Garden見学。ロックダウン以降初開催
    ●12月6日/YPOフォーラム・フレンズと郊外の別荘地で1泊2日のリトリート
    ●12月11日/市内のレストランでYPOのワインテイスティング・パーティ
    ●12月12日/ミューズ・小さなクリスマスバザール@ブティックCINNAMON
    ●12月20日/クリスマス・パーティ@サチン・バンサル邸(30名ほどのインドにしては小人数)
    ●12月27日〜1月4日/夫婦で毎年恒例アーユルヴェーダ・リゾート「AYURVEDAGRAM」に滞在

    ◉2020年3月。インドが早期にロックダウンに踏み切った背景
    ●全国規模で、医療機関や医療用品が不足
    PPE (Personal Protective Equipment)、検査機関、検査キット、人工呼吸器、病室……ほとんどが対応できる状況ではなかった。

    ●多様性に富んだ、人口13億人の巨大国家。危機管理の徹底は困難
    都市部はスラム人口が多く、生活インフラの不備が顕著不衛生な過密エリア。ムンバイは40%以上、バンガロールは20%以上がスラム居住者ということもあり、他の都市よりも早く、ムンバイで感染拡大が広がった。

    ●国内外を行き来する海外居住者が多い(NRI: Non Resident Indian)
    初期の感染者は海外からの帰国者。クラスター源となった。

    ◉2020年のロックダウン開始後、政府の国民への対応
    ●手洗い、マスク着用の啓蒙とソーシャル・ディスタンスの徹底。
    ●COVID-19関連のポータルサイト、アプリを通して最新情報提供。

    ※インドのアプリ開発がいかに迅速かつ低予算で実現できているか
    インドのCOVID-19アプリAarogya Setuは、インドがロックダウンに入った直後の4月にリリースされた。開発までにかかった日数はわずか約3週間。40日間で1億人以上がインストールした。現在2億人弱が利用。国内12言語対応。使い勝手よくワクチン接種情報も速やかに反映される。以下記事によると、開発費用の予測は「約60万円から120万円」。広報に約6千万円。

    ●AYUSH省による健康管理の推奨

    ◉2020年のロックダウン開始後の政府の動き
    ●人工呼吸器など医療機器の準備。
    ●PPEキットのやN95マスクの製造(1日20万セットまでに)。
    ●使用していない鉄道車両(寝台車)をCOVID-19陽性患者の隔離施設に改造。

    ◉日本のメディアが取り上げたインド
    ●警官に、耳をつまんでスクワットをさせられる外出者。
    ●インドでは、耳を指でつまむのは「反省しています」のゼスチャー。

    ◉2020年のロックダウン以降に発生した社会問題
    ●地方からの出稼ぎ労働者の困窮→故郷へ帰る交通機関がなく徒歩で帰郷。
    ●低所得者層、貧困層が益々、生活難に→政府や篤志家、市民有志が食料を寄付。
    ●各種ビジネスの停滞、倒産。
    ●そもそもが、感染症パラダイス。他の疾病の状況が不明(増加か現象か不明)。

    ◉モディ首相のアプローチ
    ●3月22日新月の夜、鈴(りん)を鳴らす(ロックダウンに入る3日前)。
    ●4月5日午後9時、家の電気を消して、窓辺で灯火を(ロックダウン2.0前)。
    ●ソーシャル・ディスタンスが、感染連鎖を断ち切る「唯一の万能薬」。
    ●ラクシュマナ・レーカーを超えてはいけない。
    ★非科学的だとの反発や不満 ⇆ 多様性の国家を精神的に統制

    ◉モディ首相の声明/2020年4月14日
    ●インドはロックダウンにより、感染者の拡大を抑えている。
    ●1月時点で、国は1カ所しか新型コロナウイルスの検査機関を持たなかったが、現在は220以上のラボを準備している。
    ●ロックダウンにより、多くの国民が困難に直面。国を守るために、犠牲になっている人たちの存在は承知している。
    ●インドは経済的に大打撃を受けているが、国民の命には変えられない。
    ●政府は農家を支援。国民に十分な食料と薬を供給できるよう努力している。
    ●いくつかの州はいま、新年。この一年、あなたやその家族が健康を願う。

    ************************
    ★7つのステップ(Saptapadi/ Seven steps)に従ってください
    1. あなたの家の、ご老人や身体の不自由な人の世話をしてください。
    2. 「ロックダウン」と「ソーシャル・ディスタンス」を遵守してください。
    3. マスクを着用してください。できれば手製のものが好ましいです。
    4. Ayush省が、体の免疫力を高めるアドヴァイスを発信しています。AarogyaSetuのアプリをダウンロードしてください。
    5. 可能な限り、貧困層、低所得者層をサポートしてください。
    6. 同僚たちを思いやり、この厳しい時期の解雇を避けてください。
    7. 医療従事者、衛生労働者、警察など、前線でCOVID-19と戦う戦士たちへの敬意と尊厳を、共に称えましょう。
    ************************

    ◉ロックダウン開始後の暮らし 2020年3月25日〜5月30日
    ●外出禁止。生活必需品などは条件付きで購入可能。
    ●オンラインショッピング、アプリでのデリヴァリー・サーヴィスがライフライン。
    ●オンラインでのミーティング、セミナー、パーティなどが活発化。
    ●ソーシャルライフを重視する国民性。WhatsAppなどでの情報交換も盛ん。
    ●家族と過ごす時間に対する認識の変化(健康管理や日々の食生活の重要性)。
    ●大気汚染の緩和と野生動物の活動活発化。30年ぶりにヒマラヤ望む。

    ◉国民の動き
    ●貧困層、出稼ぎ労働者の生活支援/コミュニティ、宗教、自治体、企業、個人……。
    ●新聞社主導のマスク作り啓蒙/たちまちファッション化。

    ◉モディ首相の声明/2020年5月12日
    ●ひとつのウイルスが世界を混沌に陥れている今、我々は未曾有の敵と戦っている。
    ●混沌の世界で、インドは健闘。インドの自立は、21世紀世界の平和や協調に貢献。
    ●COVID-19以前、インドではPPEキットやN95マスクを生産していなかったが、今は1日に20万セット製造。
    ●インドには医薬品を含め、世界でも最高品質の製品を作る才能と資源がある。

    ●インドの「自給自足作戦」 以下5つの柱に基づいて実施される。
    1. 経済
    2. インフラストラクチャー
    3. テクノロジー主導のシステム
    4. 人口動態(若者が多い)
    5. 需要

    ●自給自足具現化のため、GDPの10%、総額20兆ルピーの経済対策実施。製造業、農業、雇用など押し上げ。
    ●この経済対策は、インド製の商品が世界に広がる契機になるだろう。
    ●Vocal about Local。地元の経済を支えるべく、地元のものを購入しよう。
    ●COVID-19は、当面、我々の生活の一部となるだろうが、翻弄されてはならない。

    ◉「自給自足作戦」 MAKE IN INDIAの背景
    ●MAKE IN INDIAは、モディ首相就任直後の2014年に発足されたキャンペーン。
    ●英国統治時代のインドが独立する以前、マハトマ・ガンディが唱えた「スワデシ・スワラジ運動」。
    ●スワデシは「国産品愛用」を、スワラジは「自主独立」意味する。
    ●英国で大量生産される英国製品をボイコットし、「自分たちの衣服の糸は自分たちで紡ごう」。
    ●手紡ぎ、手織りの完全なる手作業で作られた布をKHADIと呼ぶ。不均一さが独特の美しさ。

    +++++++++++++++++++++++++++

    スクリーンショット 2021-05-23 午前10.32.20

    スクリーンショット 2021-05-23 午前10.32.20

    スクリーンショット 2021-05-23 午前10.32.20

    【2021年1月〜】

    *新年に入り、徐々に日本からの駐在員がインドに戻り始める(主には単身赴任)
    ●1月/坂田は、佐々井秀嶺上人に会うべくナーグプル行きを決めるも直前でキャンセル

    *インド製造のCOVID-19ワクチン2種の接種が始まる
    ①COVISHIELDコヴィシールド ②COVAXINコヴァクシン

    🇮🇳インドにおけるワクチン事情の断片をレポート
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/03/covishield.html

    ●2月2日/坂田、フォーラム・ミーティング@UBシティ
    ●2月4日/Clubhouse利用開始
    ●2月13日/友人のバースデー・パーティ@個人宅
    ●2月14日/YPOヴァレンタインズ・デーのイヴェント@日本料理店
    ●2月19日/インド各地の手工芸職人が会するバザールDASTKARでショッピング
    ●2月20日/インド各地の手工芸職人が会するバザールA HUNDRED HANDSでショッピング
    ●2月23日/ARAKU COFFEE オープニングパーティ
    ●3月4日/フォーラム・ミーティング@UBシティ
    ●3月10日/マルハン夫妻、第1回目ワクチンの接種
    ●3月19日/マイソール経由カビニへ3泊4日のジャングル旅(YPO主催)

    *第二波の兆候

    ●4月4日/郊外の友人宅でガーデン・パーティ

    *第二波がバンガロールに。急速に感染者が増える。
    *カルナータカ州、夜間外出禁止令

    ●4月9日/フォーラム・ミーティング@UBシティ

    ●4月27日/カルナータカ州ロックダウン(現在6月7日まで延長確定)
    ●4月28日/マルハン夫妻、第2回目ワクチンの接種

    ●4月30日/感染者急増で、第一波とは比べ物にならないほどの苦境に忙殺されるSAKRA WORLD HOSPITAL(日本の総合病院)に差し入れ

    *5月に入り、世界各地でインドの凄惨な実態がセンセーショナルに報道される
    *日本のメディアから、坂田の元へも雑な取材依頼
    *Clubhouseで出会ったシカマアキさんより丁寧な取材を受け、記事にしていただく
    *『コロナ感染爆発インド「報道で見えない真実」を在住ライターに聞く』
    *5月中旬 *全国的に、第二波のピークは過ぎて新規感染者は減少傾向に。

    E17AV6YVIAE1jKp
    E17AV6YVIAE1jKp

    ◉第二波の荒波の中で目撃したもの

    ●情報交換のほとんどが、ソーシャルメディア上で展開された(WhatsApp/ Facebook/ Twitter)

    ●第一波のときのような、不確かな情報は激減、実質的で実践的なものに絞り込まれる傾向。

    ●坂田マルハン家は、インド(NRI含む)の富裕層、ビジネス層、アカデミック層との繋がりが広く深いことから、特に新鮮な第一次情報を入手することができる。有意義で信頼できる情報は、逐一、日本人向けのFacebookグループページ『COVID-19共生ポータル』にシェアしてきた。

    ●近親者が死に直面している人々からの、救いを求めるメッセージが後を絶たない。熟睡できない日々が続く。

    ●あらゆるコミュニティが、諸々の垣根を越えて助け合う様子を目撃。
    ・医療情報(病床、酸素、薬、ワクチン……)
    ・食料サポート(感染者家族に無償で食事/宗教団体、地域コミュニティ)

    ●企業や学術機関の驚くほどに迅速な対応
    ・医療情報検索のためのアプリケーションやサイトなどを「即日で」開発。次々に展開

    ●慈善団体によるファンドレイジングと速やかな施設の設置

    【必読! インドにおけるCOVID-関連のブログ】

    ✏️コロナ感染爆発インド「報道で見えない真実」を在住ライターに聞く
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/05/journalism.html

    ✏️🇮🇳COVID-19変異種「デルタ株」対策&医療情報
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/05/covid19.html

    【拡散希望】インドを支援🇮🇳信頼のおける寄付先5カ所 by ミューズ・クリエイション (NGO)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/mss/2021/05/donation.html

    +++++++++++++++++++++++++++

    【インド発、世界】 🇮🇳🇯🇵 インドにおける新型コロナウイルス感染症の現状と背景(2020年6月1日) 
    1. 自己紹介  2. 多様性の国家インドの実態  3. インドにおけるCOVID-19を巡る出来事と現在

    この動画、自分で言うのもなんですがね。勉強になるだけでなく、結構面白い。と、久しぶりに今、自分で見て思った😂

    スクリーンショット 2021-05-23 午後4.19.25

    スクリーンショット 2021-05-23 午後4.19.25

    スクリーンショット 2021-05-23 午後4.19.25

    スクリーンショット 2021-05-23 午後4.19.25

    スクリーンショット 2021-05-23 午後4.19.25

    ==========================================================
    🙀「自然を貫く果てしない叫び」。今、地球の叫びは、いよいよ強くなりて。

    (曼荼羅の解説)1986年。35年前、20歳の春休み。発作的に描いた2枚の曼陀羅。

    大学の寮から帰省し、実家で過ごしていたある日。実家に掛かっていた曼荼羅の絵を見て、自分も描いてみたくなった。部屋にあった、高校時代の絵具や筆、画用紙を使い、アルバイトの合間を縫って、わずか数日で2枚描いた。

    1枚目は、ほとんど模倣。ただ、自分の名前を「隠し絵」のようにして紛れ込ませた。先日の『アンベードカルとインド仏教、佐々井秀嶺上人』のセミナー動画で、その写真を紹介した(動画では19歳と言ったが調べたら20歳のときだった)。すると、ご覧になった方から、曼荼羅に感銘を受けたとのメッセージをいただいた。

    動画で紹介した1枚は、実家に飾られている。もう一枚は、手元にあるはずだ。今朝、クローゼットを開いて久しぶりに発掘、しみじみと眺めた。描いた当初は、暑苦しい画になってしまった気がして、あまり気に入ってはいなかった。しかし35年ぶりにじっくり眺めると、かなり感慨深い。

    当時のわたしは、その半年前に初めて海外旅行を体験、1カ月の米国滞在した直後で、感性が炸裂していた。それはこの年、大学祭実行委員長を引き受けて、準備、実施するまで続くのだが、まさに若い力が漲っていたころだ。

    インターネット台頭以前。絵の素材は印刷媒体を参考にした。

    子どものころから自然破壊や環境問題に敏感だったことは過去にも記したが、その思いは多分、常に根底にあったのだろう。

    この絵を描く数カ月前の1月28日。スペースシャトルのチャレンジャーが発射73秒後に爆発。飛行士7名が死亡した。その経緯をレポートする『ニューズ・ウィーク』誌の特集にあった写真を見て、スペースシャトルを描いたことは覚えている。

    月の満ち欠けは、歳月の流れを表している。その上には涅槃。

    しかし右上は、ゴミの山。埋立地に林立する団地に押し寄せる津波……。

    昭和40年代、わたしが育った福岡市東区名島、千早界隈。かつては海辺だった場所が埋め立てられ、「城浜団地」ができた。かつて山だった場所が造成されて「三の丸団地」ができた。

    その変遷を、この目で見てきた。高度経済成長に伴う環境の歪みを、本能的に感じ取っていた。思えばあれは、野生の勘のようなものだった。

    中学2年のころ。大反抗期で成績は急下降していながらも、作文の宿題はしっかりやり、それが福岡県知事賞を受賞、テレビに出演し、朗読した。その作文も、同様のテーマだ。

    試験管はそのまま、「試験管ベイビー」を意味している。1978年、英国で初めて「体外人工受精」により、子供が誕生した。今ではごく一般的な治療と生誕の形になっているが、当時は物議を醸した。

    ちなみにわたしは卒業論文で「安部公房」を取り上げたのだが、彼は1977年に発表された『密会』という作品の中で、すでに「試験管ベビー」という表現を使い、人工授精で生まれた女性を登場させている。

    そもそも理系である安部公房の先見の明や世界を見る目には驚嘆すべき点が多々あるのだが、この予見には、今改めて、鳥肌が立つ。

    ミツバチのモチーフは、多分、ミツバチがいなくなると、人間の存在が危うくなるという話をどこかで知り、使ったのだと思う。農薬などへの危機感も、わたしの中にあったのかもしれない。嫌な予感は当たり、今やミツバチは減少の一途を辿っている。

    そしてリンゴ。当時は、アダムとイヴの禁断のリンゴ=原罪を表すために描いた。しかし、今の世界を席巻しているAppleのiPhoneを予見していた……とは、こじつけだ。

    そして、ムンクの叫び。これは、絵の中の人物が叫んでいるのではない。

    彼は「耳を塞いでいる」。以下は、ムンク本人が、この絵に言及した一文だ。

    「私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。」

    自然を貫く果てしない叫び。

    35年前には、耳を澄まさなければ聞こえなかった叫びは、今、地球全体に轟轟と響き渡っている。

    くどいようだが、先日も紹介したデイヴィッド・アッテンボローの『地球に暮らす生命 (NETFLIX)』。地球環境を改善するために我々人間ができることが、最後の最後で提案されている。一人でも多くの人に見て欲しいと思う。

    146953733_10222181792310924_8895138796425386355_n

  • IMG_6327
    公式に、ロックダウンが6月7日まで延長された。延長されずとも、当面は外出するつもりもなかったので、我々夫婦&猫らのライフに限って言えば、特段の問題はない。

    去年のロックダウン開始当初に見られた食料品などの調達に際する混乱も、今年はほとんど聞かない。強いて言えば、オンライン・スーパーマーケットのパイオニアであるBigBasket.comが需要に対応できていない模様だが、Dunzo(なんでもおつかいサーヴィス)やフードデリヴァリーサーヴィスなど他の選択肢も多々あるので、問題ない。

    昨日は、アルコール類をまとめて購入。お気に入りを絞り込んで、配達してもらった。去年は許可されていなかったアルコールの配達も、今年は実現して、諸々の混乱が軽減されている。

    🍷

    聖餐。それは、イエス・キリストの「最後の晩餐」に由来するキリスト教の儀式。キリストの血と肉を象徴するとされる「ワインとパン」はまた、聖餐だけでなく、礼拝のあとに出されることもある。

    インドにおけるキリスト教の歴史は、非常に古い。十二使徒の一人、聖トマスがイエスの指示に従い、西暦52年、ケララ州に上陸、シリア正教の基礎を創設したという記録が残されている。大航海時代、ヴァスコ・ダ・ガマやフランシスコ・ザビエルらがやってくる遥か以前から、信仰されていた。

    ゆえに、修道院では古くから、ワインは作られてきた。

    しかし、「一般向け」のワインが普及し始めたのは最近のこと。1997年、マハラシュトラ州のナシックに創業したSULAがワインを初出荷したのは2000年。

    わたしがインドに移住した2005年もまだ、インド産ワインは「おいしい」と呼ぶには程遠かった。特に赤ワインに至っては、「焦げ臭い」ものや「泥っぽい」ものが多く、買っては落胆、買っては落胆を繰り返した。廃棄するのも憚られ、料理に使おうとストック、なにかしら「赤ワイン煮」の料理が増えた日々も遠い。

    ところが、2007年ごろに、潮流が変わった。SULAの白ワイン、Sauvignon Blancが急激においしくなって、感激した。忘れもしない、コラマンガラにVIA MILANOというイタリアンレストランがオープンして直後、友人らとランチにでかけたときのことだ。

    「なんか、ワインがおいしくなってる!」と友人と興奮して飲んだことを思い出す。あれから、幾星霜。

    ムンバイに住んでいた2008年からの2年間は、ムンバイでしか手に入らないマハラシュトラ州のワインをあれこれと試したりもした。SULAの赤ワイン、DINDORIの誕生に喜び、後に現れたRASAの味わいには、最早、感動さえ覚えたものである。

    そして移住から10年後。2015年にここカルナタカ州、ハンピにあるワイナリーが産んだKRSMAを飲んだときにはもう、わたしは十分に満足していた。バンガロールとニューヨークでしか販売されていないという特殊なマーケティングもまた、わたしにはビンゴだった(今はどうだかわからないが)。まあ、嗜好のハードルが低くなったと言われればそれまでだが、本人が幸せならば、それでよい。

    🍺

    ビールは今回、ARBOR Brewing Company IndiaのIPA一択。昨年2月に発行された、JALの機内誌『SKYWARD』の取材で訪れたバンガロールのマイクロ・ブリュワリー。折しも、2019年11月の取材当日に発売開始となった、オリジナルの缶ビール。フルーティーで爽やかな喉越しのBANGALORE BLISS、ほのかな苦味が効くBEACH SHACK (IPA)。どちらもおいしいのだ。

    ……というわけで、毎度いちいち話が長くなる。

    IMG_6329
    *アルコールの注文先/英国統治時代(印パ分離独立前年の1946年)に創業のDEWARS WINE STORE. 🍶先日、YPOの日本食イヴェントの際に出された各種日本酒も、この店で購入されていた。
    ➡︎https://www.justdial.com/Bangalore/Dewars-Wine-Stores-Opposite-State-Bank-Of-India-St-Marks-Road/080PXX80-XX80-090725123542-V1C1_BZDET

    🇯🇵わずか1週間で準備完了! 日本がテーマのヴァレンタインズ・デー
    https://museindia.typepad.jp/2021/2021/02/valentines.html

    ◉Hampi旅/KRSMAのワイナリーへ。(2018/03/21)
    https://museindia.typepad.jp/2018/2018/03/hampi02.html

    ◉最近のお気に入りのインド産ワイン、KRSMA(2015/07/09)
    https://museindia.typepad.jp/eat/2015/07/krsma.html

    ◉インド産スパークリングワインCHANDON。NORAが若い。(2015/02/16)
    https://museindia.typepad.jp/eat/2015/02/chandon.html

    ◉青空麗しく、ビールおいしいバンガロール。(2020/01/07)
    https://museindia.typepad.jp/2020/2020/01/beer.html

    ◉おやつにシリアル、ビールなど。おすすめ嗜好品あれこれ (2020/02/29)
    https://museindia.typepad.jp/eat/2020/02/favorite.html

    *マルハン家の食卓。/ アルコール情報のカテゴリー(ごく一部情報掲載)
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/eat/%E9%A3%9F%E6%9D%90%E3%81%A8%E8%B3%BC%E5%85%A5%E5%85%88%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%A3%B2%E6%96%99/

    IMG_6297

    にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

  • 00

    00

    今年、米国の東海岸にて、17年ぶりに湧き上がっている蝉。「周期ゼミ」もしくは「素数ゼミ」と呼ばれるそのセミは、成虫になるまで17年間、地中に眠り続ける。

    2004年。17年前の今ごろ、わたしはワシントンD.C.に住んでいて、17年ぶりに大量発生する蝉らの、うなるような命の叫びの、渦の中にいた。

    38歳から39歳になろうとしていた、あのころ。

    2001年7月に、夫の故郷ニューデリーで結婚した。10月にはマンハッタンで、披露宴を開く予定だった。しかし2カ月後の9月11日。わたしが住むニューヨークと、夫の住むワシントンD.C.が、世界同時多発テロの標的となり、世界は一変した。

    遠距離結婚を続けるつもりだったが、人生の優先準備を見直した。

    2002年1月。断腸の思いで、ニューヨークを離れ、ワシントンD.C.で新婚生活を開始した。まだ会社(ミューズ・パブリッシング)は維持していたとはいえ、仕事は激減、半ば専業主婦のような日々だった。

    当時、わたしの親しい友、そして父親が、共に末期癌を患っていた。

    結婚すれば授かるものと思っていた子どもに、恵まれないことがわかった。

    同じころ「ワシントンD.C.エリア連続狙撃(スナイパー)事件」が発生した。

    そこそこ、精神がやられた。

    2003年。自分の未来が見えなかった。国立大聖堂の斜向かい、大使館通りに面した、瀟洒な住まい。よい環境のもとで暮らせているというのに、楽しくなかった。毎月のようにマンハッタンへ出かけ、最早、経費がかかりすぎて利益がでない仕事を、しかし続けていた。

    年々悪化する腰痛。冬ごとの喘息のような咳。思えば体調も、ひどく悪かった。

    その秋、英語の勉強をやりなおすべく、ジョージタウン大学の3カ月英語集中コースに通った。その際の研究論文に、インドの頭脳流出を経ての頭脳還流(循環)を背景とした、「インドの新経済」をテーマに選んだ。それを書いているうちに「インドに住みたい」と思った。

    2004年。投資関係の仕事をしている夫にも、インド市場投資の話が入ってきた。ここぞとばかり、嫌がる夫を説き伏せて、「インドに移住しよう」ともちかけた。以来、夫のインド出張には尽く同行した。

    2004年4月7日、約2年半の闘病の末、友が他界した。その数日後、インドへと飛んだ。インドから戻った翌日、5月1日。日本から、父が危篤との知らせ。今度は福岡へ。数日のうちに、地球をほぼ一周した。

    しかし父は持ち越した。ゆえに一旦、ワシントンD.C.に戻った。それが17年前のちょうど今ごろ。D.C.が「蝉時雨」ならぬ、「蝉集中豪雨」に晒されている時だった。

    新緑麗しく、ポトマック川畔やロック・クリーク国立公園を歩くのが楽しい時期。17年の眠りから覚め、地中から無数の蝉が這い出して、そこそこで脱皮を始めていた。その数日後から、蝉の大合唱は始まったのだった。

    確かに、うるさかった。うるさかったはずなのに、煩わしいとの記憶がない。当時のわたしは、心、ここにあらず、だったのかもしれない。心も耳も、半ば、閉ざされていた。

    わたしが福岡からD.C.に戻って10日も経たぬうちに、父が、今度はいよいよ最期になりそうだと連絡があった。17年蝉の合唱に見送られ、再び日本へと飛んだ。

    人の死にまつわる一連のあれこれを終えて、6月下旬にD.C.へ戻ったときにはもう、蝉らの姿は消えていた。

    01

    01

    01

    052804-flower

    08

    08

    08

    ソーシャルメディアはおろか、ブログさえもまだ一般化していなかったころ。

    わたしはホームページ上に、シンプルなフォーマットを作り、日々の記録を残していた。その名も「片隅の風景」。ブログとインスタグラムの間のような存在感だ。

    「17年前のわたしは、大学4年生だった。17年後のわたしは、何だろう。」

    と、記していた17年前の今ごろ。

    17年後のあなたは、願い通りバンガロールに移住しています。相変わらず、人生模索中のご様子です。

    17年後のわたしは、何だろう。

    70代となってなお、スーツケースを携えて、「東西南北の人」でありたい。故に、健康第一。よく食べ、よく寝て、よく笑え。人間万事、塞翁が馬。この先まだまだ、旅路は続く。

    051604semi2

    051604semi2

    にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

  • IMG_5585

    IMG_5578

    もう数週間前に届いた#インドはステキなものであふれている 略して #インステ で紹介するにふさわしいギフト。すでに消費したものも多く、写真に撮っておいてよかった。

    IMG_5588

    IMG_5588

    わたしたちが属しているYPOのバンガロール支部より、ロックダウン直後、メンバー向けに送られたギフト。国内外のブランドのスナックやドリンクなどの詰め合わせ。気になっていたインド産の自然派トニックウォーターSEPOY&Co. ボトルもかわいい。味わいも爽やか! これはリピートしたい。

    IMG_5598

    IMG_5598

    IMG_5598

    IMG_5598

    メンバーが創業したブランドの商品もいくつか。ナチュラルコスメ・ブランドの自然派石鹸も入っている。インドはこういうプロダクツが本当に豊か。ブラウニーも美味。南インド産のカカオ豆で作られるアルチザン・チョコレートも、ここ数年は軒並みグレードアップ。

    コーヒーにせよチョコレートにせよお茶にせよ、嗜好品向けの農作物も豊かなインドは、技術が向上すればたちまち、本気の高級ものを育む土壌がある。なにしろ素材の力が強い。素材を輸出して逆輸入するよりも、地産地消のMake in Indiaが望ましい。

    IMG_5600

    ロックダウンの延長が決まった後に届いたギフト第二弾は、書籍とロイズのチョコレート。日本語の本ですら、未読が山積み状態。英語の本は夫のもとへ、わたしは「日本から来ました!」なロイズの生チョコをいただくとする。

    終日、家でデスクに向かい、ときどき庭を散歩する程度ではまだまだ運動不足。というわけで、このごろは、週に2回ほど、オンラインでダンスのレッスンを受けてます。www.bollyque.com

    インドの社交に不可欠なスキル。コミュニケーション能力もさることながら、不可欠なのは健脚&ダンス力。いや、ほんとよ。🏃‍♀️💃

    IMG_6090

    IMG_6090

    IMG_6090

    にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

  • スクリーンショット 2021-05-19 午後2.53.38

    今回、Clubhouseのニューヨーク関連の部屋で、わたしが暑苦しくインドの現状を語っているのを、たまたまお聞きだった旅行ジャーナリスト&フォトグラファーのシカマアキさんから取材依頼を受け、上記タイトルの記事が世に出た。シカマさんは、わたしの意向をご理解のうえ、真摯に取材をしてくださった。

    先日も記したが、日本からの不躾で雑な取材依頼には辟易しており、取材を受けることに対しての警戒心があった。さらには「FRIDAY」という媒体に対しても、正直なところ抵抗があった。しかし、シカマさんが過去記した記事を拝読し、入稿前に原稿を確認させてもらえることも了承していただいたので、お受けした。

    海外取材経験は豊かでいらっしゃるが、インドは未踏とのことだったので、「あらかじめ見てほしい」とお願いし、昨年作っていたインドのライフスタイルセミナーのYoutube動画リンクを送った。インドのバックグラウンドや、昨年のCOVID-19の状況など、取材前に知っていただくに越したことはない。お忙しいであろうところ、数日でご覧になり、そのうえでのZOOMによる取材となった。

    結果、わたしの思いが伝わった記事となって世に流れたことを嬉しく思う。公開された一昨日から昨日にかけては、インドに住む、あるいはインド在住経験のある日本人の友人知人からも、共感のメッセージを何通か受け取った。わたしだけの印象ではないということが再認識できて、心丈夫にも思った。ともあれ、ぜひお読みいただければと思う。

    ✏️コロナ感染爆発インド「報道で見えない真実」を在住ライターに聞く
    ➡︎https://friday.kodansha.co.jp/article/180705

    * * *

    わたしは、ニューヨークで出会ったインド人と結婚、自らの意思でインド移住を目指した果てに、現在ここにいる。だからといって「インドが大好きで住みにきた」という立ち位置ではない。

    当然ながら、どの国にもいい面、悪い面がある。少なくともわたし個人にとって、日本よりも米国よりも、このバンガロールに暮らすのが一番、心地よく楽しく幸せだという個人的な嗜好の結果、ここにいる。

    故に、ライターという立場にあっては、少なくとも情報発信をする際には、意識的に、バランスよく物事を見つめようと努力をしている。この広大無辺の多様性の国を前にしては、学ぶこと尽きず、多分、死ぬまで「新たな発見」の連続だとも思っている。

    しかし、このインド感染拡大を受けての、諸外国における報道の偏りっぷりには、日々、辟易していた。報道にある側面も確かに事実だ。しかし、その悲劇への偏りは、なんなのだ? 

    日々地味にソーシャルメディアで発信するに飽き足らず、Clubhouseでもインドを語ってきた。その結果、こうして記事に至る出会いを得られたことを幸運に思う。わたし自身がライターであり編集者だという立場ゆえ、取材相手から原稿の内容を云々言われることが、心地いいことではないことは、重々承知している。そしてそれが「一般的ではない」ということも理解している。

    しかし、「事実が曲げられて伝えられている」無数の記事を目にしてきた以上、少なくとも「わたし自身のコメントの部分」だけは、意図しない表現に変わることを恐れた。そのあたりの意図も汲んでいただき、配信の数時間前、更に編集側の手が入ったオンライン原稿をチェックさせてもらえた。その段階で、どうしても譲歩できない修正が入っていることに気づいた。

    読者の目を引きつける言葉に変えられていたそれは、記事全体を「読ませるため」の手段だということはわかる。その上で、こちらも決して譲れない旨、シカマさんに伝え、編集が変更してくれた。無理をお願いしたが、安心した。

    「報道の目的」とは、なんだろうと、このごろはしばしば、考える。

    将来、同じ失敗を繰り返さないために、戦争や戦闘の悲劇を伝える。その教訓は、「未来への希望に結び付いてこそ、意義がある」と、わたしは思う。しかし今、世にあふれる情報の多くは、ネガティヴを誇張し、楽観より悲観へ、希望より絶望へ、人々の心を導いているように思えてならない。暗闇の中の光、絶望の中の希望の存在に、子どもたちが気付けるよう、大人は指南すべきではないか?

    さもなくば、子どもたちは未来をどう生きる?

    もしもわたしの言葉に、共感を覚えてくれる人がいるならば、ぜひ、ロベルト・ベニーニ監督/主演の『ライフ・イズ・ビューティフル (La vita è bella)』(1997)というイタリア映画を、見て欲しい。ナチスの強制収容所に送られた父と息子。父親の「機知」から生まれた「嘘」によって、息子は希望を失うことなく生き延びることができた。

    悲劇的な事実を伝えることばかりが、「あるべき姿」ではないのだ。

    【インド発、世界】 🇮🇳🇯🇵 インドにおける新型コロナウイルス感染症の現状と背景(2020年6月1日) 
    1. 自己紹介 
    2. 多様性の国家インドの実態 
    3. インドにおけるCOVID-19を巡る出来事と現在

    ★この動画は、2020年6月3日、坂田マルハン美穂が個人のYoutubeチャンネルで公開したものを転載しています。

    異国からの情報は偏りがち。多様性の国、インドの実態は、他のどの国よりも、その傾向が強い。今、世界的に大きなテーマとなっている新型コロナウイルス感染症の実態にしても然り。この国に住んでいてなお、全国の状況を遍く理解するのは不可能だが、ここではできる限り、バランスのとれたレポートを心がけた。

    冒頭に自己紹介を入れたのは、情報発信をする人物の「視点」を、あらかじめ知っていただくためである。また、インドの多様性についての具体例を紹介しているのは、この国を「一つの国」として捉えることが、どれほど困難かということを、理解してもらうためだ。

    伝えたいことは尽きぬが、2020年6月1日現在、わたしが感じるところを、1時間の動画に凝縮した。インドに関わり合いのある方はもちろん、関心のない方にも、どうかこの国の実態を知ってほしいと思う。最後まで視聴していただければ幸いだ。

    ●この資料は、わが母校である梅光学院大学(旧梅光女学院大学)の樋口学長からの依頼を受け、「異文化間コミュニケーション」のオンライン授業(2020年5月23日)にて使用すべく作成した。インドにおける「COVID-19/ 新型コロナウイルス感染症」を巡る実情をレポートするものである。

    ●ここではインドにおけるCOVID-19を巡っての政府や国民の動向について、その「ごく一部」を取り上げて紹介している。あくまでも「医療の専門家ではない」坂田個人の視点により、情報の取捨選択がなされている。

    ● COVID-19を巡る状況は、地球規模で刻一刻と変化しており、誰一人として未来を的確に予測できない。また同じ現象を取り上げていても、情報収集先、あるいは読み手の理解度や予備知識、考え方やその方向性によって、異なる印象を紡ぐ。ここでは、できる限り、イデオロギーに偏らない、なるたけ客観的な立場から資料を整理したいと心がけた。

    81TRMNIQGFL._AC_SL1500_

    にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

  • IMG_6169

    今年は積極的に、#インドはステキなものであふれている 略して #インステ を紹介しようと思っていたのだが、第二波は来るし、ロックダウンにはなるし、なにかしら仕事も立て込むし、更にはややこしいことばっかり書く事態に自ら陥っているしで、インドのステキ情報の紹介が後回しになっていた。

    思えば、COVID-19以前。インドでマスクをする人など皆無だった。あのデリーの激しい大気汚染の最中、昨年1月に他界した義父ロメイシュには、しばしば「マスクをして」と伝えものだ。

    そのたびに「僕はマスク、嫌いなんだよ。マスクすると、猿みたいに見えるでしょ?」などと返されていたことが懐かしい。確かにな。あの立体的なマスクは猿の神様ハニュマーンに見えんこともないのよ。

    そんなインドが、ロックダウンと同時期に瞬く間に医療用マスクや防護服の自給自足を始めたと同時に、あっちこっちでマスクの販売が始まった。その動画は、昨年、個人のYoutubeチャンネルでも紹介している。

    IMG_6169

    IMG_6169

    IMG_6169

    IMG_6169

    マスクの普及と並行して、マスク用ストラップも販売されるようになった。中でもわたしのお気に入りは、この存在感ありすぎるストラップ。我が親しきインド友らがしているのを見て、即注文。

    見た目、重厚感があるが、軽くて安定感がある。ファッションに合わせて違うものを使いたいと、結局4本も購入する始末。実は第二波前の収束していた時期でさえ、バンガロールでは「車内でもマスク」が定められており、わたしはたまたまマスクを外して電話をしているときにポリスにつかまり、2回も罰金を払ったのだ。

    そんな痛い目にあっていることから、咄嗟に即座にマスクを付けられるよう、このストラップを買った次第。サングラスのストラップほか、なにか別の用途にも応用できそうでもある。

    これは Tannedというバッグやアクセサリーのブランド。男性が使ってもクールだと思う。マイハニーにはちょっと似合わんが。

    IMG_6164

    IMG_6164

    IMG_6164

    IMG_6164

    IMG_6164

    Tanned
    ➡︎https://tanned.in/

    花柄や猫柄、寿司柄の主張が強いマスクは、麻(リネン)のファッションブランド、Kaveriのマスク。わたしはここのドレス(ワンピース)やトップスが好きで、しばしば購入しているのだが、昨年からは服を買うと、お揃いのマスクがついてくるようになった。

    黒いシルクのマスクについても、お勧めの枕カヴァー情報含め、過去、動画でも一部紹介している。

    コメント欄のリンクから、関連動画に入れるので、インドのすてきなグッズに関心のある方は、ぜひご覧ください。

    🇮🇳😻インドはステキなものであふれている、略して〈インステ 001〉
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/2021/2021/03/inste001.html