It is health that is real wealth and not pieces of gold and silver.
インド百景 2021-2025
天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信
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As the result of pursuing convenience, has our spiritual space and free time increased?
新年の初仕事は、月に一度のFM熊本のグローバル・ビート@MorningGlory。今年で14年目に突入だ。本日のテーマは、今年に入ってすでに連呼している「不易流行」。中でも「手書き」の大切さを語った。
1年前にも、下記の通り、ジャーナル(スケジュールノート)の重要性を熱く記しているが、今年と去年の大きな違いは、「自分のための記録」だけではなく、「他者とのコミュニケーション」においての「手紙」の大切さを再認識している点。
新年から少しずつ、数十名に「お手紙画像」を送信しているが、非常にいい。なにかしら、いい。中には自己満足と思う人もいるかもしれないが、それでもいい。「重い」と思われることは覚悟で、書いている。
ラジオでも語ったが、手書きで伝えるとき、タイプするよりはるかに言葉を選ぶ。
他者を傷つける言葉や誹謗中傷が溢れかえる世界になった一つの理由は、あまりにもたやすく感情を文字にして発信できるようになったことも一因だろう。
悪意やネガティヴな感情は伝染する。同じように思う大多数が、とりつかれたように同じ言葉を繰り返して、他者や異質を攻撃するコミュニティの異様さは、アルゴリズムの負の側面だ。
一方で、有益な情報交換や助け合いで前向きな言葉が交わされる心和む平和なコミュニティもあり……。
取捨選択は、すべて個々人の意思に委ねられつつも、負が引き寄せるパワーは強い。
人を批判したり、貶めたり、文句を言いたい時には、一旦、手書きにして自分の本名を明らかにすべし。……としたら、当然、誹謗中傷は激減するだろうな。当たり前か。
ともあれ、手書きを始めたことによって、脳内に「一旦考えてから書け」の指示が入り、思考回路が改善(昔に回帰)し始めている。
今後は、「大切なメッセージは手書き」を自分のデフォルト/標準設定にしようと思う。DJの 長木真琴さんもおっしゃっていたが、家族になにか伝えたいことがあるときに、手書きにするといいかもしれない。より心が込もるだろう。
昔の「交換日記😍」みたいに、家族の「連絡ノート」を作るのもよさそうだ。
そういえば、夫と出会った当初、「交換日記😍」やってたな〜。1カ月くらいで挫折したけど。それは復活させる意欲はないな……。
📓ちなみに下記で紹介しているTINYCHANGEのジャーナル、今年も購入した。去年よりも使い勝手がよくなっている。インドにお住いの方、おすすめです。
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8泊9日の滞在を終えて、昨日の夜、アーユルヴェーダグラムから戻ってきた。いつもより1泊多いのに、例年以上にあっというまに過ぎてしまった。
・早朝起床で庭の散歩。
・朝のヨガ(アーサナ/ポーズ)
・トリートメント①アビヤンガムやオイルバス、シロダラなど
・昼のヨガ(プラナヤマ/呼吸法)
・ランチ
・トリートメント②膝
・午後のヨガ(メディテーション/瞑想)
・トリートメント③腰や肩など、部分的な治療
・ティータイム
・散歩
・夕食というプログラムなのだが、これが退屈する暇もなく、結構な充実度なのだ。毎年何冊もの本を持っていくが、読み尽くせない。今年はなんと、1冊、1行たりとも読まなかった。ぼーっとしたり、散歩したり、「手書き回帰元年」としたことから、各方面へ手紙を書いているうちにも、時間が流れる。
しかし、これが本当によかった。
昔から「筆まめ」とは言われていたが、自分が文字を書くことが好きだったということを、再認識した。そして、「自分に向けて」ではなく「人に向けて」文字を書くことがこんなに大切なことだった……ということを、四半世紀ぶりに思い出した。
日本に住んでいたころは、お世話になった方々に、年賀状や暑中見舞いを欠かさず、必ずそれぞれの方に手書きのメッセージを添えた。印刷されたものに名前だけ、のハガキよりも、一言添えられている方が、自分だったらうれしいし、心に残るからそうしてきた。
その結果の今の自分があると、いろいろなつながりを思う。
今回、Bluecat Paperの手漉きのノートとしか持参しておらず、ペンも極めて書きづらかったが、今更ながら、今年は新しく、万年筆を買おうと思う。
ところで昨日の「人生を創るNOTE/00004」でも記した通り、これからの世界は「不易流行」。東洋、アジアの古くから伝わる教えや思想を振り返り、取り戻すべきとの思いを強くしている。
「不易」=古来から伝わる、守られるべき在り方。教え。神髄。真理。
「流行」=新しきもの。トレンド、ファッション。新味。
この二つの調和を、意識的に図りながら。このパンデミックが起こった原因と、それに打ち勝つことができない理由についても、数十年、数百年というスパンではなく、千年レベルで見つめるべき「波」だと思う……と、5000年の歴史を持つアーユルヴェーダの知恵を全身で享受しつつ思うのだ。
現在の世界で、不易流行の有意義を伝えられるのは、アナログ時代(パソコン/スマホ台頭以前)に社会人経験をしている人間、すなわちバブル世代より上の人間だと思う。若い世代から疎ましく思われようとも、わたしは益々マイノリティとなりて、地道に地道に、「古き善き」と思われることを、発信し続けていこうと思う。
* * *
それにしても、犬の直球なかわいさよ。アーユルヴェーダグラムで飼われている犬のサシャ。普段は猫に餌を与える猫おじさんは、犬&鯉おじさんとなって、日々、餌を与えていた。サシャはわたしのことを気に入ってくれて、すごく懐いてくれる。我が家の4猫の冷たい態度に慣れているわたしにとっては、うれしすぎる愛情表現。
わたしたちが体操をしていると、一緒に体操するかわいらしさ。犬も飼いたくなってきた。🐕
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まもなく、義父のロメイシュ・パパが他界して1年になる。
今朝は、ヒンドゥー教のPandit(賢者)によってリモートによる儀礼 (havan)を施してもらった。
指定された時間、8時15分。花や果物、お菓子、水など指示されたものを準備して、アーユルヴェーダグラムの一隅にて。
わたしがパパと最後に話をしたのは、1年前の大晦日。このアーユルヴェーダグラムで、だった。
体調を崩していたパパに、「今年のデリーは寒いから、体調が戻ったらバンガロールに来て、暖かくなるまでこっちにいるといいよ」と伝えた。「考えておくよ。ありがとう」と、パパが答えた。それが最後だった。
それから2週間も経たないうちに、容体が急変。夫が駆けつけた時には危篤状態で、一足遅れたわたしは、空港へ向かう途中、パパの死を知らされた。
つい1年前のことなのに、遠い昔のことのような気もするし、まだパパが生きているような気もする。
怒涛のように、葬儀にまつわる諸々を終えたあと、散骨をしに、遠くヤムナナガールまで車を走らせた。
わたしは、パパほど、誰にでも等しくやさしく、いや、若い女性、きれいな女性には特にやさしく、穏やかで、声を荒げず、純粋で、欲のない人を、知らない。
会えばいつもうれしそうに「みほ〜!」と言いながら歩み寄り、力いっぱいハグしてくれた。電話の声は、いつも、朗らかな”Hi Miho!”ではじまり、”All the best!” で終わった。
バンガロールに戻ってからも、夫はさまざまな手続きに追われ、2月は再びデリーへ。実家の掃除などをしつつ、これからは頻繁にデリーに来ることになるだろうと思っていた矢先のロックダウン。
空の旅が途絶え、年に一度の渡米も叶わず、永住権(グリーンカード)の放棄も決めねばならず、いくつかの、ダイナミックな取捨選択を迫られた。
気持ちの整理がつかないまま、現実的な問題を片付ける中、夫もわたしも、去年前半の精神状態は、尋常ではなかったと今になって思う。
ロックダウンの最中、折に触れて思った。パパの死がもしも1、2カ月以上遅れていたら……。わたしたちは、同じインドにいながら、会いに行くことさえできなかった。そして実際、愛する人の死に立ち会えなかった人は、このパンデミック世界では無数にいることだろう。
それを思うと、見送る機会をくれたパパと、わたしたちの命運を、有り難く思う。
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