インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

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✈︎ 過去ブログ/2005〜2025

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    今朝、Facebookを開いたら「8年前の今日」の記録が出てきた。バンガロールの千葉県人会に参加したあと、過去、千葉県に住んでいたころの写真を引っ張り出して、投稿していた。

    昭和63年4月18日。1988年。社会人になって2週間あまりの坂田美穂。当時は、千葉県柏市に住み、新宿区神楽坂のオフィスまで通勤していた。思い返すに、過酷な日々。

    思えば今年で、社会人になって35年。

    フリーランスになって30年。

    ニューヨークで起業し、独立して25年。

    思いがけず、節目の年であることに気づいた。

    写真を見ながらしみじみと、思う。こんなに長い間、わたしを、わたしたらしめてくれているこの身体を、大切にしなければ、と。

    わたしたち夫婦が、もう15年ほども信頼しているアーユルヴェーダの先生、ドクター・マンモハン。彼は、わたしたちに、あるいは我が友人や知人たちに、ライフスタイルを指南し、心の在り方を提言し、示唆に富んだ言葉をかけてくれる。

    「自分の身体を、大切な楽器のように扱いなさい」

    これもまた、わたしの心に深く刻まれている言葉。

    若いころは、不摂生の連続だった。10代のころは、常に空腹、男子並みに底抜けの食欲。20代のころは、貧乏で、ろくなものは食べられず。そのくせタバコは吸う。慢性的な睡眠不足。仕事のし過ぎで、常時イカれ気味だった。

    30代になり、ニューヨークへ渡った。タバコをやめ、少しまともな食生活になったかと思いきや。食事の量はアメリカンサイズ。自分までもアメリカンサイズに増量した。

    36歳で結婚して、ようやくしっかり食生活を見直すようになった。質のよい素材を買い、自分で調理することの大切さを身を以って学んだ。

    40歳でインドに移ってからは、尚更に。食品添加物は極力避けた、素材重視の食生活。

    「インドでの食生活と健康管理」のセミナーでは、「健康第一!」「食生活を重視せよ!」「睡眠を十分に!」「自炊せよ!」を強調してきた。日本から大量に送られてくるインスタント食品や加工食品に頼る人たちが多いからこその、切なる提言。

    インスタント食品はあくまでも非常食。毎日食べてたら、身も心も萎えてしまう。

    これは27歳以来、後ろ盾のないフリーランスの仕事をしてきたわたしが、試行錯誤しつつ学んだ生きる知恵のひとつ。

    元気でなくては、頭が働かない。元気でなくては、仕事はできない。元気でなくては、笑えない。元気でなくては、つまらない。元気でなくては、人を思いやれない。

    30代。不定期に襲ってきた激しい腰痛や、激しい咳にさいなまれていたころは、どこまでもどんよりと、沈んだ。わたしはこの先、どうなるのだろうと懸念した。

    インドに来てから、アーユルヴェーダに出合い、自分の身体を慈しむよう努力し始めて、徐々に元気になった。それでも、更年期障害やらもあるし、折に触れては働きすぎて暴走し、体調を崩して来たけれど。

    昔の写真をこうして眺めれば、もう本当に長いこと、この身体は、わたしの「魂」を宿らせてくれている。まだまだこの先も、速やかに走り続けられるよう、良質の燃料を与え、メンテナンスを怠らず、大切に扱おうと思う朝。

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    熊本1年。

    福岡17年。

    下関4年。

    東京8年。

    ニューヨーク5年。

    ワシントンD.C4年。

    カリフォルニア数カ月。

    バンガロール18年目。
    (ムンバイと二都市生活2年)

    ついには、バンガロールが、我が人生最長居住地となった今年。

    2003年。米国在住時に、初めて旅行で訪れたときから20年。そりゃ、目に映る光景が変化して、当たり前なのだ。しかし、脳裏に浮かぶ20年前の情景は、色褪せず、今なお鮮明。久しぶりにブリゲイド・ロードを訪れれば、新しい店が次々とオープンしており。ここにあったスーパーマーケット、Nilgirisはどこへ行った? ミルククーポンが懐かしいよ。
    https://museindia.typepad.jp/blog/2005/12/post_26fb.html

    友人とのランチで訪れたFoo Asian Tapas。店の雰囲気もすてきだし、料理も非常に美味。ここはまた、訪れたい。
    https://fooasiantapas.com/

    この街の変化には、いや、この国の変化には、圧倒されるばかり。その一方で旧態依然。「振れ幅」は益々大きくなって、くらくらする。

    自分の立ち位置。自分の軸。しっかり据えることが益々、たいせつ。

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    わたしは、コーヒーが大好きだ。南インドはおいしいコーヒーが手軽に入手できるから、幸せ。南インドはコーヒーの産地で、バンガロールには「コーヒー省」もある。チャイよりもむしろ、ミルクや砂糖たっぷりのサウスインディアン・コーヒーがよく飲まれるのだ。

    従来はブラックコーヒーを出す店は極めて少なかった。しかし過去10年の間にも、良質なコーヒー豆を提供するアルチザン・コーヒーのブランドが次々に誕生している。南インドのコーヒー事情については、毎度おなじみ、ブログや動画で山ほどの情報をまとめているので、関心のある方は、『深海ライブラリ』ブログの記事をどうぞ。動画作り初心者だったころ、編集の仕方を勉強する前にYoutubeにアップロードしたコーヒー動画も、だいぶ面白い。

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    ☕️紅茶よりも長い歴史。南インドのコーヒーを巡る物語と最新情報
    https://museindia.typepad.jp/library/2021/05/coffee.html

    ☕️さて、本題。朝食のあとの1杯のコーヒーは、本当にたいせつ。チョコレートやビスケットなど、おやつを食べながら飲むコーヒーは最高だ。

    さて、今朝のこと。コーヒーを淹れようと豆を探すが見つからない。……しまった! 切れている! 新居と旧居を往復する暮らしは、記憶が混乱する。洋服も食べ物も、どちらもダブルで最低限を用意しているが、コーヒー豆のストックは新居にしかなかった。
    が、大丈夫!

    昨今のインドはね〜。本当に便利になってしまったものよ。Swiggy.comというフード・デリヴァリーにアクセスし、お気に入りのコーヒー豆を注文。ちょうど朝食を食べ終えるころに到着……。こんなに利便性が高くなっていいものだろうか、と思うくらいに。

    ちなみにホカホカのクロワッサンやら、美味ケーキなども、食べたくなればすぐ注文……できるところが危険。ところで、わたしが好きな豆は、ARAKU COFFEE のMicro Climate。BLUE TOKAI や THIRD WAVE COFFEEのMonsoon Malabar。他にもおいしいのはあるけれど、これらが定番だ。

    📷1枚目以外は、過去の写真。コーヒーのある情景。ミューズ・クリエイションの活動、STUDIO MUSEを毎週開催し、オープンハウスにしていたころは、本当によくお菓子を焼いていた。その残りなどがあるときは、翌朝、コーヒーと共に楽しんだものだ。懐かしい。

    https://www.arakucoffee.in/
    https://bluetokaicoffee.com/
    https://www.thirdwavecoffeeroasters.com/
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    米国に渡ったばかりのころは、2、3年に一度の一時帰国だった。しかし。2004年に父が他界してからは、毎年、帰国してきた。福岡ではもちろん実家に泊まるが、東京での滞在先は、そのときどきによって違った。しかし、過去10年ほどはずっと、銀座だ。

    東京に住んでいた20代のころ、そして米国に住んでいた30代のころまでは、東京で好きな場所は表参道や渋谷、青山界隈だった。ゆえに、一時帰国のたびに訪れていた。

    ところがここ10年は、ほとんど足を運んでいない。好みが、大人の街「銀座」にシフトしたのだろう。銀座には、新旧混沌の魅力がある。まさに、我が人生のテーマのひとつである「不易流行」が根付いている。

    高級ブランドの、奇抜にも最先端のビルディングが林立するその間で、百年、二百年に亘って暖簾を守る老舗がある。伝統的な工芸品店や、菓子の店など、その魅力は枚挙に暇がない。

    今回は東京に合計5泊したものの、途中で白馬村に行ったり、人に会ったりと、ゆっくり買い物をする時間はなかった。しかしながら、新居に建築予定の和室に似合う小物類を、少しずつ買おうと、夫と話していた。

    自ずと、向かう店は決まる。時間の合間を縫って、魅力的な店を紹介しておきたい。

    🍁青花堂 SEIKADO

    去年6月に一時帰国した際、友人から指定されたロシア料理店に行く途中、同じビルディング(銀座中央通りに面した「イグジット・メルサ Exit Melsa」)に入っていたこの店を見つけた。じっくり眺めたかったが、約束の時間に遅れるので、そのときは足早に離れたのだった。

    青花堂は、「首都圏で唯一の、京焼・清水焼専門店」だとのこと。無論、他の土地の焼き物も置かれている。

    昨年の秋、京友禅サリーのプロモーターを引き受けてから、俄然、京都への関心が高まり、今回でも1週間を過ごした。しかし、京都ではやはり、ゆっくり買い物を楽しむ時間的な余裕がなかった。京都のものを買いたかったわたしにとって、この店はあまりにも理想的だった。

    たとえば、伊藤若冲の「群鶏図」が施された常滑焼。思わず「ほおぇ〜」と気の抜けた感嘆の声が漏れてしまう、そんなすんばらしい無形文化財作家の高価な作品がある一方、職人の巧みな技が映された、しかし「お手頃」で「日常づかい」ができる食器や茶器、杯などが並んでいるのだ。

    とにかく、眺め歩くだけでも楽しい。毎日使うものだからこそ、気に入った善きものを……と、ここ10年ほどは、強く思うようになった。この日も、あまり時間がなく、秋に購入しようと、一度、店を去った。しかし諦めきれず、他の食料品などの買い物を諦めて、この店に集中した。数日前、「家」のことを書いた記録に、購入したぐい呑みや湯呑みの写真を残している。

    折に触れて、それぞれの「物語」を、記しおきたい。

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    *お店の許可を得て撮影しています。

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    このごろのわたしは、収集がつかなくなってきている。意識的に余白の時間を作っているが、脳が休まっていない。昨日は久しぶりに、24時間一人で新居で過ごした。こういう「敢えて誰にも会わない時間」を作り、心身を休めることは、大切だと痛感する。

    日本を離れて27年。ニューヨーク在住時から、間断なく情報を発信し続けてきた。この四半世紀の間に、人類の情報伝達の手段は激変。誰もが瞬時に世界に発信できるようになり、情報は溢れ返って玉石混交。取捨選択は困難で、真摯に紡いだ言葉は深層に埋もれ、歴史は繰り返す。

    時代の趨勢と、世間の情報に対する認識、自分の在り方は、その時々で変異してきた。手書きで原稿を書き、フィルムで写真をとり、時間をかけて「印刷物」を作り上げて世に広げるところからキャリアをスタートした者として。伝えることを「生業」にしてきた者として。自分をアップデートしながら発信を続けることの意味を思う。

    インドに暮らして18年。この間に学び経験したインドは、まさに筆舌に尽くし難いヴォリュームで、紡いだ先から、たちまち、こぼれ、深海に沈みゆく。その言葉の堆積を夢想して、途方に暮れることが増えてきた。

    日本の人たちに「インド」を伝えるとき。多くの日本人の、インドに対する認識と、現実の変貌を続けるインド世界との乖離を埋めるのが、年々、困難になっている。
    新居に移って1年。パンデミックが明けたタイミングと重なったこともあり、このごろは多くの日本人がバンガロールを訪れるようになった。視察旅行で、あるいは旅人として。わずか1年の間にも、多くの日本人たちが、この家を訪れ、長い時間を過ごしてきた。

    このごろは、「仕事」の概念を超えて、この国に関心を持つ人には、極力、自分の知る限りを伝えたいと思っている。その背景に、思うところは多々あるのだが、長く熱いエピソードにて割愛。

    土曜もまた来訪者あり、4時間余り、インドを伝えた。広大無辺のインドの、わたしの知っている表層を伝えるだけでも、長い時間と絶大なエネルギーを要する。最近は、来訪者に対し、『インドライフスタイル・セミナー「必修編」』の動画を見た上で来てほしいと頼んできたが、その重要性を痛感する。全編見ても4時間程度。それを見た上で、話をするのと、まっさらで話をするのとでは、話の深度が違う。

    今までは「会った後に追加情報をシェア」してきたが、今後は「会う前の予習」をお願いしようと決めた。そのためのカテゴリー別リンク集を、近々作ろうと思う。

    Anyway.

    COVID-19パンデミックにより、ロックダウンを強いられた日々は、しかしわたしにとって、極めて有意義だった。中でもセミナー動画や自分史動画を作ったことは、半生を振り返って今後を見つめ直す契機にもなった。

    日本に生まれたわたしが、東京、ニューヨーク、ワシントンD.C.、カリフォルニアを経て、インドに飛び、バンガロールを拠点に、ムンバイに暮らし、デリーにも家を持つという人生を歩いてきた。もちろん、わたしは、わたしなりに開拓し、選び取ってきたはずだった。しかし、今振り返るに、「分岐点」は、わたしの意志からは離れた場所にあった。

    それは、宿命であり使命でもあり。慎んで遂行せねばならぬ。

    ゆえに、今しばらくは、「語り部」をがんばろう。

    それはそうと、ロックダウンのときに、わたしはYoutube作りをはじめて、一気に100本以上の動画を作った。この頃は更新が滞っているものの、見応えのある動画がたくさん眠っている。

    中でも、この動画は、本当にすばらしいものだ。インドの伝統や文化を伝える良質な絵本を出版するトゥリカ・ブックス。ミューズ・クリエイションで、毎年開催してきたミューズ・チャリティバザールでも、同出版社の販売代行していた。その本の中の一冊がこれ。

    出版社に交渉して動画をシェアしてもらい、わたしが日本語訳をつけた。見てくれている人がまだ178人しかいないという寂しさ……!

    絵も、音楽も、語りも、本当にすばらしい絵本動画なので、ぜひ見てほしい。

    ☔️Why do the Bhils Paint? 『どうして水玉模様なの?」インド先住民族ビル族に伝わる絵画の起源を伝えるアニメーション。

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    今朝は1カ月以上ぶりに、新居で朝を迎えた。昨日は、業者に来てもらってディープ・クリーニングを依頼。この現場監督をするのが、本当に体力&精神力勝負なのだが、無事終わった。バンガロールでも、デリーでも、福岡でも、行く先々で、掃除ばかりしている。わたしは、そういう宿命なのだろう。

    しかし、掃除はいい。成果が忽ち顕れる。家の「気」があっという間に好転する。旧居もさることながら、新居はやはり、心地いい。「気」がいい。「磁力」が心地よい。縁もゆかりもないはずの大地なのに、心の奥底の郷愁を、静かに揺さぶる空間だ。

    しかしまだ、周囲のヴィラは工事中。平日は騒音や埃に苛まれて落ち着かない。

    Total EnvironmentのプロジェクトのひとつであるAfter the Rain。この開発会社の手掛ける家は、凝っている。凝りすぎている。CEO夫妻が敬愛する建築家(フランク・ロイド・ライトや安藤忠雄など)が、わたしの好みと合致していることもあり、彼らの熱意が具現化した家を迷いなく選んだ。

    作り手が芸術性や理念を追求しすぎて、工期が大幅に伸びることや、実践面(使い勝手や実用性)での問題は少なくないことも知ってはいた。それをわかっていてなお、購入を決めた。遅れるのを覚悟で、2013年、まだ更地のときに物件を購入。

    覚悟していたのだけどね……。長い。プロセスが異様に長い。

    2017年に完成の予定が、案の定、遅れに遅れに遅れたので、押しに押して押しまくり、なんとか去年のちょうど今頃、2022年5月にハンドオーヴァー(譲渡)された。

    「バンガロールのサグラダ・ファミリア」と呼び続けてきたこのプロパティ。いったい何時になったら完成するのか。ちなみにバルセロナのサグラダ・ファミリアは2026年に完成予定。奇しくも同じ時期になるかもしれない。長生きしないとな。

    ところでわたしは1989年、バルセロナ・オリンピックを数年後に控えたスペインを取材した。その後も何度か訪問したが、最後に訪れた2016年のサグラダ・ファミリアの変化は顕著で、深い感動を覚えたものだ。

    インドでの家選びの際に気をつけるべきことを、各方面で語り記してきたが、避けるべきは「新居」。誰かが数年暮らした実績のある家を選ぶのが肝要だ。なぜなら、インドにおける家の完成とは、「子どもの誕生」と同じ。

    不完全な子どもが独り立ちできるようになるまでは、教育が必要。

    インドの家も同じ。どんなにそれが、高級物件であっても、出来立ては子ども。育てねばならない。

    これがね、もう本当にね、たいへんなのよ。旧居は我々が移住して1年と少し後の2006年1月に購入。スケルトン(家具などがなにもない状態)から、「壮絶な怒涛内装工事 by 坂田マルハン美穂仕切り」で、驚異の2カ月弱のスケジュールで完成した。

    思い返すに信じがたい。日本人ばかりかインド人の友人らも驚く仕上がりだった。インテリアデザイナーやコーディネーターを通さず、極めて廉価であの旧居を仕上げたのは、今、自分で振り返っても奇跡的だったと思う。わたしは多分、運命に自動操縦されている。わたしの意思とは思えない。

    どれほど怒涛なプロセスだったがは、当時の記録を克明に記しているので、関心のある方はご覧ください。インドにおける労働現場の現実。及び、マネジメント、現場監督の重要性を間接的に知っていただけるかと思う。

    そこからさらには、配管の不具合、水漏れ、電気配線の不具合、電圧の調整、その他諸々諸々、それはもう、インドに住んでみなければわからない次元のトラブルが次々と発生し、それを修繕しながらの日々。

    だから、駐在員家族が新居に暮らすと、「育ったころ」に帰任となってしまう。なお住まい選びのポイントは『バンガロール・ガイドブック』にまとめている。

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    今回、日本から、「和の工芸品」を持ち帰ってきた。実家に眠っていた漆器や陶器。あるいは、銀座のすてきなお店で見つけた陶器やガラス類。これまでの人生、極力、ものを増やさないように生きてきた。

    20代のころから、遊牧民の暮らしを夢想し、モンゴルのゴビ砂漠に寝転び、「もの」ではない「記憶」の大切さを痛感した。今も、旧居/新居を、「モノ」で埋め尽くすつもりはない。ただ、日本やインド、そしてわたしが歩いてきた人生を象徴する「愛しいもの」や、心を豊かにする「文化や歴史を伝える工芸品」は、目の届く範囲で、調えていこうと思っている。

    量より質。

    今回、銀座では限られた時間しかなかったが、限られたお店で、とてもいいものに出合った。持ち帰り、新居に並べ置く。いい感じだ。後日、店舗の詳細をシェアしたい。

    ⏰移住直後、コマーシャル・ストリートの骨董品店で見つけ、5000ルピーで買った明治時代SEIKOSHA の掛け時計。この家にもよく似合う。

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    ◉インド生活/プチ家づくり(なにが「プチ」だ。と、今のわたしは突っ込みたい)
    https://museindia.typepad.jp/blog/new_home/

    ◉『バンガロール・ガイドブック』
    https://lit.link/en/bangalore

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    2005年11月。インドに移住した直後から、心を奪われたものは数多、ある。

    布。サリー。テキスタイル。スパイス。ハーブ。オイル。コーヒー。紅茶。アーユルヴェーダ。自然派コスメティクス。宝石。ゴールド。貴石(プレシャスストーン)。半貴石(セミプレシャスストーン)。
    ……尽きない。

    石の世界を語ればまた、あまりにも広く深く。

    このところ、関心が薄れていたのだが、昨日の出会いと今日の出会い。偶然の重なりで、新居の空気を整えるための石の店に出合い、石を買った。

    新居だけでなく、わたしたちの心を整えるための石らも。

    研磨されたものも美しいけれど、ゴツゴツと、素の石がまた、美しい。

    先日、銀座で20年ぶりに再会したほのかさん。彼女の作品も、ロウ・エメラルド。自然の姿のままの石。

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    旧居は千客万来の家だ。ミューズ・クリエイションのメンバーはじめ、セミナーのゲストほか、バザールなどの会場にも使った。

    毎週オープンハウスにしていたころを思うと、本当にすさまじい「気の渦」だった。前向きに集ってくれる人が大半だったが、しかし皆が皆、いい「気」を携えてくるわけではない。

    それでも、この家が常に浄化され、居心地よく在れるのは、もちろん、わたしの努力もあったけれど(自画自賛)、玄関ホールのシャンデリアの「クリスタル(水晶)」の力も大きかったと、最近では改めて、そう思う。

    上部はガラスだが、下部のペンダントの部分が、クリスタルなのだ。

    新居の照明はクリスタルではないので、今日、ヒマラヤのクリスタルを買った。そのほかにも、「これはいい」と、閃くいくつかを。

    瞑想のとき。ストレスが溜まったとき。心が乱れるとき。それぞれに、助けてくれる石がある。電磁波から心身を守るための石なども。

    これを機に、家の随所に放置したままの石らも集めて、きれいにしなければ。

    石の歴史を思うとき、人間の一生など刹那。謙虚な気持ちになれる。守ってもらえるとも思える。

    ちなみに「刹那」とは、時間の最小単位で、極めて短い時間を意味する言葉。サンスクリット語(梵語)のクシャナが語源の、仏教用語でもある。

    Love Rocks Crystals DEVAS UNLIMITED
    https://devasunlimited.com/

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    昨年からメンバーになったバンガロールの女史勉強会 (Women’s study group)。ソーシャル・メディアなどにおいて、名称を公表することは禁止されているため、漠然と記す。

    週に一度、午前中、メンバーの自宅に集う。去年は拙宅(新居)で、わたしがスピーカーとなり、日本とインドの関係史にについて語った。

    さて今期(4月)より、わたしは役員の一人になったことから、ゲストスピーカーの選出などに携わっている。学びの多い日々はありがたく、しかし話を忘れてしまわぬよう、あるいは消化不良にならぬよう、毎回ノートに書き留める。

    どんなに日々、英語を話していても、わたしの中では圧倒的に日本語が強い。英語で聞いた話は、一度、書き留めないと、まさに「腑に落ちない」。すぐに忘れる。

    ところで今日の会場は、バンガロール市街東部のホワイトフィールド。上階のお宅からの眺めが爽快だった。

    帰路、買い物をすませたあと、近くのブリュワリーでランチ。昼間からビールを飲むつもりはなかったのだが、最寄りによさげな店がなかったのだ。

    食事だけにするつもりが、50mlのテイスティングというのがあったので、つい、2種類注文してしまう。あいにく、お味はいまひとつ。

    それでもね。この心地よい高原の風と、目に麗しき情景よ!

    調子に乗ってサーロイン・ステーキを注文し、がっつり完食してしまう。マッシュドポテトが濃厚すぎたが、おいしくて、残すつもりが食べ尽くし。夕飯が入らない今。

    バンガロールでは牛肉も豚肉も、普通に食べられる。バンガロール・ビーフはインドにおいて、ブランド牛でもあるのだ。
    インドは、広い。

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    ☀️4月から5月にかけてのバンガロールは、盛夏だ。日本から戻り、暑さを覚悟したが、時折、雨が降るせいか、今年は凌ぎやすい。

    昨日は1カ月ぶりに、夫と共にヤラハンカの新居へ赴いた。インドにおいて、「長期間、家を空ける」というのは、極めてスリリングな賭けだ。

    電源が落ちる。水が漏れる。何かしらのトラブルが発生するのは日常茶飯事。尤も、週に1度、ドライヴァーに点検をしにいってもらっていたが、それでも自分の目で確認するまでは落ち着かない。

    出発前には問題があって疎らだった外庭の芝生が、見事に瑞々しい。パッと見、OK。しかし、内庭の植物は剪定がされておらず、盛大に成長している。バンガロールの緑は、この季節は特に、呆れるほど豪快に成長するから、しばしばハサミを入れねばならないのだ。

    家には入れば全体にうっすらと、埃の膜。天井ほか隅々で、蜘蛛らが張り切った成果が見て取れる蜘蛛の巣……。

    新居を得て1年になるが、まだ周辺のヴィラは工事中につき、当面新居はウィークエンドハウスの位置付け、猫らの住む旧居と行ったり来たりの生活だ。なんにつけても落ち着かない。それもまた、ライフの一つの過程だと思い、楽しもう。

    昨日は新居に夫の友人が来訪したことから、急ぎ、表面的な掃除だけをすませた。近々、業者を手配して、ディープ・クリーニングをしてもらわねば。まだ日本旅の記録を書き終えていないが、そちらも今回は放置せず、きちんと残そう。

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    旧居のダイニングルームは、ロックダウン以降、わたしの書斎になっている。

    作業に疲れたら、ロフトに登って、ゴロリと横たわる。

    2007年、この家(旧居)を買ったときには、スケルトン状態だったこの物件。内装工事は自分でマネジメントした。

    天井が高いダイニングルームにロフトを作ろうとデザインしたときは、「アルプスの少女ハイジ」の屋根裏部屋をイメージした。

    毎週金曜日にSTUDIO MUSEをやっていた8年間は、ハンディクラフトチームの物置状態になっていたけれど、今は再び、落ち着く場所。

    わたしだけでなく。猫らにとっても、落ち着く場所。

    ROCKY兄さんのスースーという寝息を聞きながら微睡む。

    こっそり足元にやってきて、そっとわたしの足先に触れて横たわるJACK。

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    か、かわいい……。かわいすぎる! 

    全身から微笑みが湧き上がってくるような感情。猫、偉大。

    いや、犬もそうかもしれんけど。

    しかし、平穏ばかりというわけではない。実は一昨日、外壁塗装の業者が我が家にやってきたあと、CANDYの姿が見当たらなくなった。

    まさか一瞬の隙をついて玄関から外に出たのか?

    夫も、メイドも、ドライヴァーも、わたしも、右往左往しながら捜索。家中、庭中を探しても見つからない。旅から戻って疲労困憊なのに、なにこの理不尽なミッション……!

    2時間ほど捜索して諦めて、一旦、様子を見ることにした。そして再び、外の物置を開けたら……奥の方の物陰で、熟睡中のCANDYを発見! 

    CANDY、なんで返事しないの?!! 

    「僕はもう、10回以上、このドアを開けたのに!」と夫。

    そういえば昔、ROCKY兄さんが、台所の鍋を入れる収納の奥で8時間くらい、ぶっ通しで熟睡していた事件を思い出した。

    何につけても、日々。感情の起伏激しいライフである。

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