インド百景 2021-2025

天竺の、風に吹かれて幾星霜。ライター坂田マルハン美穂が、南インドのバンガロール(ベンガルール)から発信

MUSE INDIA / HOMEPAGE

✈︎ 過去ブログ/2005〜2025

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    (日本語は下に)
    Unexpectedly, my husband and I had an elegant dinner together.

    I am wearing a Banarasi saree which is made in Varanasi (complicated). I bought this hand-woven saree about 10 years ago at Kala Niketan in Mumbai. I love the floral pattern, reminiscent of Botticelli’s “Primavera”, spread over the soft yellow gold.

    (I nearly always write in Japanese, and the auto-translation is often incorrect and misleading.)

    インド生活における「個人的な負の側面」は、敢えて書かないようにしている。優先して書きたい「いい部分」がたくさんあるし、ぼやいている暇はない。トラブルその他の大半は、あとで「笑いのネタ」にもなる。

    さらには昨今、ソーシャルメディアにて勝手に提供されている「自動翻訳」の存在もある。わたしが毎回のように、「自動翻訳は誤訳が多い」ということを記しているのは、日本語が読めない友人知人に対しての警告だ。

    自動翻訳の「悪意」としか思えないミスが原因で、わたしたち夫婦はこれまで、どれほど喧嘩を重ねてきたか。わたしが「夫」と入力した時点で、自動翻訳機は夫婦の危機を誘発したいと考えているに違いない。とさえ、思えるほどなのだ。

    一例を挙げよう。わたしが福岡へ帰省したときに、ラーメンを啜る音をもじった、「ZURUZURU」というロゴ入りのTシャツを買った。そのことをして、

    「わたしは、ちょっと子供っぽい、ふざけたTシャツを、夫へのお土産に買った」

    という文脈で記録を書いた。それを自動翻訳機は、

    「わたしは、子供っぽくて愚かな夫に、Tシャツのお土産を買った」

    と、訳しやがっているのだ!!! もうね、ないやろ。まじで。

    ゆえに最近は、「夫」のことを、あまり書かないように心がけている。が、今日は書く。

    昨日19日。夫から、友人夫妻のパーティの招待を受けていると聞いていた。ディワリのシーズンゆえ、サリーを着ていくべしと、いそいそ準備をした。これは、10年ほど前に、ムンバイのKala Niketanで購入したバナラシ・シルクの手織りサリーだ。

    淡いゴールド・イエローの地に、花が織り込まれている。ボッティチェッリの『プリマヴェーラ』を思わせる柄が、とても気に入っている。

    雨の降る中、友人宅へ向かうも、Googleマップの示すポイントに辿り着けない。夫が友人に電話をして確認したところ……。

    「え? 来月?!!」

    パーティは、10月19日ではなく、11月19日だった模様。

    諸々立て込むこの季節。互いのスケジュールは常に擦り合わせを……と、今朝も二人での打ち合わせで、「日付の間違いをしないように」と言っていた矢先! 

    せっかくおめかししたのに、このまま家に帰って、出前を取るとか、いやすぎる。

    というわけで、帰路、OBEROI ホテルに立ち寄り、WABI SABIで晩餐。わたしは最初の数十分、不機嫌である。大人気ないのである。

    「思いがけず、二人のデートができて、よかったじゃない」と、夫は言うが、すぐに気持ちの入れ替えができない。

    窓辺の席で、雨音を聴きながら、黙ってドリンクメニューを見つめる。ENLAIというカクテルにしようと思う。柚子と花、ジン。

    ……と、夫は、わたしが注文するよりも先に、ウエイターに向かって「僕はこの、ENLAIにします」という。

    思わず笑ってしまった。

    数あるドリンクメニューの中で、同じものを選ぶ。これはニューヨークで出会ったときから、わたしたちに共通することだった。他に何の共通点もないが、好みの飲食物が似通っているのだ。

    ENLAIは、多分、遠雷のことだろう。Distant thunder.

    「遠雷とは、遠く彼方から聞こえる雷鳴のことだよ」と教えたら、きれいな言葉だねと気に入っていた。

    いい夜だった。ということにしよう。

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    住み慣れた大好きな街、ニューヨークを離れて、わたしは2002年、夫の暮らすワシントンD.C.に引っ越した。2001年7月に結婚した当初は「遠距離結婚」と決めていたが、9月11日に米国同時多発テロが発生したのを機に、人生の優先順位を見直した結果だった。

    3年余りのD.C.生活は、決していい思い出ばかりとはいえない。テロの余韻を引きずりながらの暮らし。恐怖心をかきたてられるスナイパー事件もあった。個人的には仕事の停滞、父や友の闘病と死、不妊の現実……と、タフな思い出が蘇る。

    その一方、日印夫婦、あるいは日米夫婦との出会いに恵まれていた。折に触れてはお互いの家を行き来して、飲んで食べて、語り合ったものである。

    当時の友人夫妻、Noriko & Avinashが遊びに来てくれた。Avinashの故郷がムンバイで、里帰りの最中。実は、わたしたちがムンバイに暮らしていた2008年にも遊びに来てくれた。

    あれから14年。その間、連絡を取り合っていたわけではないので、お互いの状況は全く知らない。

    知らないにも関わらず、再会した瞬間、感情は20年前に飛ぶ。当時、小さかったお夫妻の長女、Sayakaさんは大学生。確実に時間は流れているのに、たちまち当時の気分に戻れる不思議。

    年を重ねるほどに、時間とはなんだろう、歳月の流れとはなんだろうと、しみじみ考えさせれる出来事が増える。

    互いのこれまでを話そうにも、14年は長すぎる。プロセスはもう、いいね。ということになり、軽く近況を報告し合い、あとは、インド滞在中の二人のエピソードなどを聞きながら、大笑いをして過ごす時間。

    ひとりひとり、人それぞれ。人生いろいろあるけれど、「今」を「笑顔」で過ごせることが大切なのだと、切に痛感する。

    懐かしくなり、ネットに眠る過去の写真を発掘した。

    2003年、サンクスギヴィング・デー。初めてターキーを焼いたパーティの写真。

    2008年のムンバイでも写真……。

    時間は伸縮自在。鮮やかに愛しい記憶はまた、いつも、そばに戻ってきてくれる。そんな気持ちを改めて思い出させてくれたお二人。会いにきてくれて、ありがとう。

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    🎃2003年サンクスギヴィング・デー。初めてターキーを焼く
    http://www.museny.com/mihosakata/thanksgiving.htm

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    昨日もまた、ディワリ・パーティに招かれた。お預かりしている京友禅サリー2枚のうちの、もう一枚。白地に赤い牡丹。清楚とダイナミックが共存するサリーだ。このサリーについては、また後ほど詳しく紹介したい。

    さて、マリーゴールドをはじめとする花々で彩られた邸宅。お茶やお菓子をいただきながら、友人らと言葉をかわしたあと、Jal Tarangと呼ばれる打楽器の演奏を聴く。陶磁器のボウルに水を満たし、木製の棒で叩きながら音を奏でる。木琴や鉄琴のような塩梅だ。水の量を調節することで、好みの音階を実現できる。

    わたしが初めてJal Tarangを聴いたのは、2018年2月のラジャスターン州ジョードプル。聖なる音楽の祭典に訪れたときのことだ。毎年開催されているこの音楽祭。本当に、夢のようなすばらしさにつき、関心のある方はぜひ、訪問をお勧めする。

    そのあとは、ディワリのプージャー(儀礼)、そしてランチと続く。ポットラック(持ち寄り)の美味ランチ! 白いサリーにカレーをこぼしてはならぬと緊張しつつも料理を楽しむ。

    参加者の中には、テキスタイルやファッションに詳しい人たちも少なくなく、京友禅についても、強い関心を示された。

    友人知人らのファッションも、いつものことながら、本当に興味深い。ソーシャル・メディアへの掲載許可をもらった方(&Rocky兄さん😼)の写真だけを、ここでは紹介している。

    サリーの着用機会が多いこの時期に、この役割を得られたのは幸運だった。尤も、毎回、同じサリーを着ていくわけにはいかないが、その存在を伝えられるだけでも有意義だと感じる。

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    ♪聖なる音楽に浸り続けた。ラジャスターン州ジョードプル紀行
    https://museindia.typepad.jp/library/2021/12/sufi.html

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    (日本語は下に)
    🇮🇳Last week, an exhibition of “Kyoto Yuzen Dying” was held in Kyoto. In addition to about 200 kimonos, 21 sarees were displayed.

    These are pictures of Kyoto Yuzen sarees. A saree uses a fabric three times wider than a kimono. This must have been a challenging experiment for the artisans.

    The fabric used for Kyoto Yuzen is a silk called Tango crepe (Tango Chirimen). It is a high quality product that is soft yet resilient. As you can see when you look closely at the fabric, a pattern is woven into the fabric.

    The harmony of patterns and paintings is a universe spread out on a single piece of fabric. A unique and one-of-a-kind work of art created with advanced techniques.

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    🇯🇵わたしが「京友禅サリー」デビューを果たしていたころ、折しも本場の京都では、「京友禅のきもの芸術展」が開催されていた。振袖や訪問着など、200点ほどの着物が展示される中、21枚の新作サリーが会場を彩っていたとのこと。

    会場の一隅で展示されていた京友禅サリー。「京都府伝統産業 新規展開促進事業」と銘打たれている(長っ😅)。

    写真を送っていただいたので、展示会の様子を端的に紹介するに止めようと思っていたのだが……! そもそも、京友禅の着物さえ、しっかりと見たことがなかったわたしにとっては、すべてが新鮮。一枚一枚、丹念に描かれた「絵画」の魅力に、ぐいぐいと引き込まれる。

    写真を拡大したり、トリミングしたりの作業をしながら、「なんて、美しいんだろう……」「これ、着てみたい……」と、嘆息が漏れる。

    着物の反物の、およそ3倍の広幅。かつ、全長約5メートルもの布を用いるサリー。キャンバスが広いのに加え、プリーツの部分や、肩から垂らすパルーの部分のデザインのバランスも、着物とは全く異なる想像力、創造力が求められるのは、一瞥しただけでわかる。

    キャンバスとなる「絹織物」。インドのサリーに用いられる絹の種類は多彩だが、日本の着物も同様だ。なお京友禅には、主には「丹後縮緬(ちりめん)」が使われ、稀に滋賀県長浜市の「浜縮緬(ちりめん)」が使われるという。

    京友禅サリーに使われている丹後縮緬。白生地そのものに、柄が織り込まれた「紋意匠」と、まっさらなタイプとの2種があるとのこと。この展示会に出品されているサリーはどれも「紋意匠」の丹後縮緬が用いられている。

    写真を拡大してみると、絵柄の奥に、何とも上品で精緻な紋が浮かんでみえる。絹布と絵柄のコラボレーションは、一枚布に広がる宇宙のようだ。実際に手に取って、じっくりと眺めたい衝動に駆られつつ、唯一無二の作品に見入る。

    丹後縮緬に関しても、今後しっかりと勉強して、レポートしたいと思う。

    わたしは、初めてサリーを着た2001年以来、数えきれないほどのサリー店を訪れ、数えきれないほどのサリーを眺め、触れてきた。

    たとえば、職人が数カ月、数年かけて織り上げる「パトラ織(ダブルイカット)」。インドから日本へ伝わった経緯絣(たてよこかすり)の気が遠くなるような創造過程。あるいは、5メートルの布全体に精緻な刺繍が施された「パールシー・ガラ」と呼ばれる刺繍のサリーなど。特にわたしが好きな意匠でもあり、さまざまを眺めてきた。

    職人の手なる、まさに「世界に一枚だけのサリー」を眺められる店舗は、まさにミュージアムだ。それと同じような思いを、今、写真を眺めながら、抱いている。

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    ヒンドゥー教の新年であり、光の祭りでもあるディワリを前にして、インドは完全にお祭りモード。昨夜は、YPOのDiwali Nightに出席した。

    京友禅サリーのプロモーターとしての仕事を正式にお引き受けしてからわずか3日後。非常にいいタイミングで、インドの友人知人らに、サリーを見てもらう機会を得た。

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    近年、インドでは、日本の着物と同様、サリーを着用する人は減少傾向にあったが、ここ何年かはリバイバルの動きも見られる。若い世代やモダン志向の人たちが、サリーを「従来とは異なる着方」で、楽しむ様子も見られる。

    ブラウスにアレンジを加えたり、パルー(肩から垂らす部分)を無造作に束ねたり、あるいはベルトを使ったり……。

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    ディワリは一年で最も着飾る祝祭でもあり、その前哨戦のパーティでも、昔ながらの豪奢なサリーやジュエリーを身につけて参加する友人知人も多数。レンガー・チョーリーと呼ばれるトップとロングスカート、ストールの組み合わせの伝統衣装や、丈の長いガウン(ドレス)など、みな思い思いに華やかなファッションだ。

    友人らのファッションもしっかり拝見したかったが、会場の照明がディスコティックに点滅するうえ、壁面は地球各地のさまざまな情景が展開される最先端なモニターに包ま、色がぶっ飛んでいる。それでも、グラスを片手に飲みながら、あるいはディナーを楽しみながら、はたまた大音響で踊りながら、「これ、日本の京都で作られたサリーなのよ!」と叫びつつアピール。

    サリーやテキスタイル、ジュエリー、ファッション関係のビジネスを手がける友人たちにはピンポイントでアプローチしてきた。みな、ハッとしたように、サリーに視線を落とし、関心を示してくれる。今後、さまざまな形で、コラボレーションができることだろう。楽しみだ。

    美しすぎる友人らの様子に見惚れつつ、写真一枚一枚にコメントを添えたいところだが、長くなりすぎるので今日のところは割愛。

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    唯一、まるで示し合わせたように同じようなサリーの着方をしているTanyaのことは、言及しておこう。アーティストの彼女とは、以前から、ファッションや絵画の好みが共通している。彼女はパールシー(ゾロアスター教)出自のインド人。わたしは日本人。世代にも隔たりがあるし、バックグラウンドも異なるにも関わらず。

    最も強烈なご縁が発覚したのは、わたしたちが新居に移ったときのこと。ここは200以上のヴィラがあるゲーテッドコミュニティなのだが、なんと、現在建築中の我が家のお向かいさんが、彼女たち夫婦の家だった。 

    そして昨夜。彼女のサリー姿を見て、思わず笑ってしまった。赤いサリーに金のボーダー。黒いブラウス。まるでお揃い状態だ。二人して、エアインディアのフライトアテンダントになれそうだ😄

    さらには、わたしは敢えてネックレスをせず、イヤリングを大きめに、首周りをすっきりさせる作戦に出ていたのだが、彼女もまったく同じコンセプトだった。

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    書きたいことは尽きないが、ともあれ、京都工芸染匠協同組合からお預かりしている2枚のサリーは、このお祭りシーズン、時折パーティなどで着用する予定。どういう反応が得られるか、楽しみだ。

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    Japan and India. Working in harmony, passing on traditional craftsmanship to the next generation.(日本語は下に)

    I am pleased to announce that I will be a promoter of the “Kyoto Yuzen Saree”. I am honoured to have been given this opportunity on the occasion of the 70th anniversary of diplomatic relations between Japan and India.

    Kyoto Yuzen is a traditional dyeing technique that originated in Kyoto during the Edo period. The beauty of nature, reflecting the four seasons of Japan, is painted on silk cloth by highly skilled craftsmen, stroke by stroke, with great care.

    Kyoto Yuzen is characterised by its rich colours and lustrous designs, with gold paint and embroidery. On the other hand, there are also creations with pale, delicate colours, expressing an ethereal beauty, and contemporary designs that incorporate a modern sense of style.

    I will introduce Kyoto Yuzen from through social media. Please follow my new Instagram account here!

    The saree in the photo is Kyoto Yuzen and called “Flowing Water”

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    このたび、坂田マルハン美穂は、「京友禅サリー」のプロモーターを務める運びとなりました。日印国交樹立70周年の節目に、このようなご縁をいただいたことを、光栄に思います。

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    🇯🇵京友禅(きょうゆうぜん)とは

    京友禅(きょうゆうぜん)とは、江戸時代に京都に生まれた伝統的な染織物です。日本の四季を映し、花鳥風月をはじめとする自然の美が、熟練の腕を持つ職人の手で、一筆、一筆、丁寧に、布の上に描かれます。

    京友禅は、色彩に富み、金彩や刺繍を施した艶やかな意匠が特徴です。その一方で、淡く繊細な色合いのもの、幻想的な幽玄美を表現したもの、あるいは現代的なセンスを取り込んだコンテンポラリーな意匠も見られます。

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    🇮🇳京友禅とインド更紗の関係

    インドは、さまざまなテキスタイル(布地/織物)の起源となっていますが、京友禅もまた、その源はインドだと言われています。

    紀元前に誕生したインドの更紗が、大航海時代に世界各地にもたらされ、やがて江戸時代に日本にも到達しました。その更紗が、日本の土壌や文化、日本人の嗜好に沿って変容し、芸術的な伝統工芸品として究極の美を具現化しています。

    「京友禅サリー」が誕生した背景には、着物離れやライフスタイルの変化に伴う京友禅の生産量減少が挙げられます。日本の伝統美を、国内だけでなく海外へ認知してもらうべく試みの一つとして「京友禅サリー」が誕生しました。

    伝統工芸品の継承に直面しているのは、インドも同様です。わたしはインド移住以来、サリーをはじめとする、インドの伝統的なテキスタイルや、各地の多彩な手工芸品のすばらしさに心を奪われ、これまで積極的に紹介してきました。

    時代の変化により、すでに消滅してしまったもの、あるいは風前の灯となっている工芸品は少なくありません。その一方で、ここ数年は、若者たちによるリバイバル(復興)が見られ、希望を感じています。

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    🥻インドの民族衣装、サリー

    さて、サリーは1枚5メートルの一枚布を身体に巻き付け、ヒダを作って動きを添えるインドの伝統的な民族衣装です。インドでもサリー離れが進んでいる昨今。「一点一作」の手描き友禅のサリーは、非常に高価なこともあり、インドでどのように受け入れられるかは未知数です。

    わたし自身、これから京友禅について学び、さらには京都の歴史や文化、インドとの関わりについての知見を深めたく思っています。

    そんな中、わたし自身がこれまでインドで培ってきた経験や、人々との交流を生かしながら、「京友禅サリー」を軸にして、京都の魅力をインドの人々に紹介するお手伝いができればと思っています。

    今後、折に触れて京友禅に関する記事を投稿することになると思います。ソーシャルメディアの体裁も徐々に整える所存です。

    🇯🇵京友禅サリーの背景

    「京友禅サリー」のプロジェクトは、京都工芸染匠協同組合の理事長である竹鼻進氏、および、京都に拠点を置くEIJ株式会社の柴田洋佐氏により、京都府の支援を受けて立ち上げられたものです。

    このたびの「京友禅サリー」のプロモーターの任は、竹鼻氏と柴田氏により、お受けしたものです。販売など詳細に関しては、EIJ株式会社へお問い合わせください。

    🌸プロモーターとしての展開

    不定期での大小のイヴェント開催、ソーシャルメディアなどでの告知など、わたしにできることを、模索しながら、今後、活動を進めたいと考えます。ひとまずは、坂田のサリー専用インスタグラムを開設しました。

    2001年、デリーでの結婚式で初めてサリーを着用した日から今日に至る、サリー着用の写真を発掘して転載しています。今後はそちらに、京友禅サリーの情報も掲載しますので、フォローやシェアをお願いします。

    https://www.instagram.com/muse.india/

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    🥻写真で着用しているサリーは、タケハナ染匠による「流水」です。

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    👋[Kashmiriyat/ Zaina] Kashmir Handicrafts Exhibition at the BIC

    昨日は、BIC (Bangalore International Centre)へ。昨日と今日の2日間に亘り、カシミールの伝統的な手工芸品の展示会が開催されている。

    精緻な刺繍が施されたパシュミナ(特に、リバーシブルの1枚は秀逸)、カシミールの自然がモチーフになったバッグ、伝統的なムスリム紋様とモダンな意匠が融合したペーパー・マシエ、軽くて温かなフエルトのストール、中央アジアなど西側の地方からもたらされた銀製品、胡桃材のキッチン用品や銅製品……。

    友人のDevikaや、カシミールの Burhanから、それぞれの作品(商品)の説明を受ける。背景を知るほどに、関心は深まり、愛着が沸く。わたしはクッションカヴァーとトレイを購入した。

    詳細をレポートしたいところだが、開催は今日まで。取り急ぎ、バンガロール在住の方にお知らせしたく、写真だけでも多めに載せておく。

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    左の女性が友人のデヴィカ。わたしをカシミールの手工芸旅にいざなってくれた十年来の友人で、わたしのブログにも幾度となく登場している。

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    精緻な筆遣いで描かれたペーパーマシエ。デヴィカの隣に座っている男性がアーティストだ。

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    見事な刺繍が施されたパシュミナ。まさに芸術品だ。

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    このパシュミナは裏表両方使えるリバーシブル!

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    帰宅後、購入したクッションカヴァーとトレイを、早速、配置。いい感じだ。

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    ちなみに昨日は、帰路、Lavonneでランチ。パスタ(フェトチーネ)、とてもおいしかった。夫へのお土産にケーキも買った。チャイとカラメル、イチゴのチーズケーキ、ココナツミルクとパイナップル風味……。どれもおいしかった。

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    🇮🇳2012年。カシミール地方の手工芸を巡る稀有な旅
    10年前のカシミール旅の記録。手工芸に関心のある方はぜひご覧ください。
    ➡︎https://museindia.typepad.jp/library/2021/06/kashmir.html

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    全地球的に、気候が乱れている。
    バンガロールも然り。

    季節外れの雨が続く続く。

    雨音を聴きながら眠る夜の寂寞。

    目覚めればしかし、瑞々しい庭。

    平日は旧居。週末は新居。

    人間は、このサイクルに慣れてきた。

    4猫は、旧居の庭が世界のすべて。

    新居に移すのは、来年考えよう。

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    デング熱の症状緩和に役立つパパイヤの葉。

    いざという時のために、いくつか植えている。

    たまに実をつける。

    ものすごく小さい実が熟していた。

    明日にでも食べようかなと思っていたら。

    野鳥に先を越されていた。

    そのあとに続く蟻や小蝿。

    サルバドール・ダリの絵画の如く。

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    バンガロールには、市内/郊外にいくつかのゴルフコースが点在する。年中、心地のよい気候につき、ゴルフをしやすいとも思われる。無論、わたしも夫もゴルフをしないので、詳しいことは、わからない。

    昨日は、バンガロール旧空港の近くにあるKGA(カルナータカ・ゴルフ・アソシエーション)を訪れた。1973年に創設されたこのクラブ。夫と一緒に訪れるのは、インド移住前に、初めてバンガロールを訪れた2003年12月以来のこと。最後の写真は、そのときのものだ。

    2020年1月に急逝した夫アルヴィンドの父、ロメイシュ・パパは、我が夫が子ども時代、転勤が多かった。自宅のあるデリーを離れ、バンガロールやボンベイなど、数年ずつ転々とする暮らしだったという。

    当初は家族で赴任することを考え、夫と義姉は、バンガロールの学校を、何校か試してみたという。しかし、多様性の国インドでは、各都市で言語も教育環境も大きく異なる。

    結果、義理の両親は、子どもたちの教育を優先。夫と義姉は、実業家であり政治家でもあった、厳格な母方祖父の家に預けられ、子供時代を過ごした。とはいえ、時折、義母はデリーに戻り、子どもたちと過ごしていたという。

    また夫と義姉も、学校が休みの時には、しばしばバンガロールやボンベイを訪れていた。

    昨日お会いしたのは、義理の両親がバンガロールに在住していたころからの友人夫妻。ラナとディーピカ。そして夫妻の友人女性。

    その友人女性のお嬢さん2人が、ニューヨークに住んでいるということで、いきなり話が弾む。しかも、わたしが住んでいたアッパーウエストサイドだとのことで、我々夫婦が出会ったスターバックス@バーンズ&ノーブル書店のことも、よくご存知だ。

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    というわけで、カクテル「マンハッタン」を注文。

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    わたしが、ラナとディーピカと初めて会ったのは、前述、2003年の旅行時。それ以来のお付き合いとなる。エア・インディアのフライトアテンダントだったディーピカは、いけばな小原流の師範でもあり、日本との関わりが深い。

    コーヒー豆のビジネスに携わっていたラナは、リタイア後も、コーヒーの産地であるクールグに自身のコーヒー農園を持ち、KAHAWA FRESHというブランドでコーヒーを販売している。

    マイルドながらも旨味があり、一方酸味は少ないというわたしの好みの味だ。

    ミューズ・クリエイションのSTUDIO MUSEが稼働していた頃は、毎週金曜日、大量のコーヒーを消費することから、ラナから毎回、大量のコーヒーを購入。ミューズ・チャリティバザールでも販売していた。

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    バザールでのお二人の写真は2012年。ちょうど10年前の今ごろだ。

    311716205_10225774750692638_7131937133418124620_n<br /我が母が来印時に、彼らのお宅を訪問したときの写真は2006年3月。みんな、若い……。

    2011年に開催されたバンガロールの日本領事館(当時は在バンガロール出張駐在官事務所)主催の、天皇誕生日の式典の写真も懐かしい。当時のインド大使だった齋木昭隆氏との写真も出てきた……。

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    このサリーは、オリッサ州のイカット(かすり)で、当時、かなり奮発して購入した一丁羅だ。こうして見ると地味だが、芸術的な職人技が反映された一枚なのだ。

    ……だめだ、諸々が芋づる式に出てきて、さらっと書くつもりがまた、長くなった。

    ネットの深海に沈んでいる記録は、攪拌すればすぐに、浮かび上がってくる。終わらないので、この辺にしておく。

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    年初には、COVID-19パンデミックの名残のように、インドではオミクロン株が広がった。しかし、3月を過ぎた頃からは、世界が開け始めた。

    新居の準備、友人らの来訪、2年半ぶりの一時帰国、COVID-19感染、ミューズ・クリエイションの活動再開……。

    日本からの仕事もぽつぽつと入り、新居の構築もじわじわと進む。

    もっとダイナミックに動きたいという本音がある。しかし、今はその思いを抑制している。手付かずのプロジェクトの蓄積が、ストレスになるからだ。

    若いころは、あれもやりたい、これもやらねば……と盛りだくさんのプランを立てていた。

    しかし。歳を重ねれば経験値も増える。「やればできる」とか「願えば叶う」という精神論は、本人の資質が問われるということも、身に染みてわかる。

    「挑戦」とか「切磋琢磨」といえば聞こえはいい。しかし、一歩間違えれば「無茶」「無謀」「欲張り」だ。

    今の自分を慈しむ余裕が持てない日々が続くことが、健全ではないということも、痛切に感じる。

    欲張ってあれこれ望んでも、叶えられぬストレスに押し潰される結果になりかねない。

    いい塩梅……とは、本当に難しい。

    敢えてこんなことを記すのは、もちろん、自分に言い聞かせるためだ。

    このところ、精神がとっ散らかっている。

    あれもやりたい、これもやりたい、という要求は、焦燥に変わりやすい。

    ゆえに、自分の心を整理するためのスケジュール帳や日記帳、ジャーナル……身の回りの手書きノート類を常に側に。敢えて時間を取って記している。「手書きで記す」は、昔から、わたしにとっては瞑想のようなもの。自分から溢れる思いを可視化することで、心を鎮める。プランを考える。

    公私にわたり、濃度が濃くなりがちなインド生活。ブログや動画に残しておきたい事柄もたくさんあるが、どれもこれも中途半端。

    書き出して、書き出して、優先順位を決めていこう。

    元気で長生きすれば、人生はまだまだ、長い。深呼吸せよ、自分!

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